小埜瀬、
「へぇ~~え~~。投資家から。」
口を窄めての小埜瀬。池辺に振り返って、
「誰なんでしょうかね~~。その投資家って。」
池辺、そんな小埜瀬に顔を傾げて、
「さぁ。」
優維香、ムッツリとした顔で、
「んもぅ~~。折~~っ角の~~~。」
悠里も、ガックリと両肩を落として、
「やれやれ~~。ここに来て、伊玖伊那かぁ~~。持ってくよね~~。」
瑛子と阿寿沙、
「あのさ。…その投資家って、誰か、分かんないの…???…だって、資金の半分以上は投資家なんでしょ。」
優維香、ふたりに、
「確かに。…それは、そうだけど~~。幾ら私たちでも、そういう部分は~~。」
悠里、クシャリと、させて、
「だよね~~~。」
「それなりに、聞いてみますか。」
いきなり小埜瀬。
瞬間、池辺も優維香も悠里も、他のメンバーたちも、
「誰に…???」
小埜瀬、いきなりスマホを。そして、指をトン。
すると、すぐさま隆英の耳に、
「何だい、おまえからいきなり電話なんて珍しい。」
小埜瀬、
「あ、すみません、突然。…社長、ちょっといいですか…???」
いきなりメンバーたち、
「社長――――――っ???」
麗子、隆英からの電話に、
「うんうんうん。うんうん。ほほぉ~~~。な~~るほどね~~。トラディショナル、今、そういうのに~~。」
顔を傾げて麗子。そして、
「ふん。投資家なら知ってるよ~~。ひとりいるから。」
隆英、その声に、
「ほんとですかっ!!!」
そしてスマホに右手を、
「知ってる投資家、いるって。」
いきなりまたメンバーたち、
「うそっ。」
隆英、そして、名前を聞いて、いきなりフィンガースナップ。
「あっ。そっか~~~。はいはいはい。うんうんうん。知ってます。…わ~~~。そうでしたか~~。まさか。あ。あ、あ。あ~~。はいはい。はいはい。」
すぐさま自分の机のメモに。
「分かりました。はい。じゃあ~~。社長からの連絡待って。…で、私たちの方からも。……えぇ。はい。お願いします。」
そして…。
「えっ…???あ。あ、あ~~~。はははは。まま。それは、それで…。えぇ。本人には。…納得してくれたものと。…でも、あれから…。…はは。そうですか。はい。分かりました~~。お疲れ様で~~す。失礼します~~。」
通話は切れる。
静まり返っていたトラディショナル事業部。
小埜瀬、
「投資家、横井土敬嗣(よこいどけいじ)さん。」
池辺、
「横井土敬嗣(よこいどけいじ)さん…???」
メンバーたち、それぞれ、顔を見合わせて。
「誰…???…その人。」
小埜瀬、
「まま。私も実際にお会いした事はございません。…ですが、その方、実は、社長の親戚筋。経済産業省、製造産業局、局長の横井土正嗣(よこいどただし)さんのお孫さん。社長、聞いてみるそうです。」
いきなり悠里、
「凄~~~~~~。」
メンバーたちも、
「わ~~~お。」
小埜瀬、ニコニコと、
「凄いですよね。この繋がり。…でも、まぁ~~。横井土さんが~~。投資家として、関わっているかは…、まだ、分かりませんけど。」
池辺、話を聞きながらにして、顔を揺らして、
「でも。凄~~~い。社長の親戚筋~~。そこまでは、私たちも、到底…。いやいやいや。」
そして…、10分後。池辺の机の電話が鳴る。
「はい。トラディショナル事業部、池辺。」
「菜瑠美かぃ。隆英にビンゴだって伝えておくれ。本人が、俺と投資家仲間が投資してるって言ってたから。投資額は仲間と併せて500万。いままでにない店舗のようだから前々から目を付けていたそうらしい。伝えておくれ。」
池辺、頭を下げて、
「わざわざありがとうございます。はい。はい。はい。はい。ありがとうございます。お疲れ様です。失礼します。」
メンバーたち、池辺に一気に集中。
「課長~~。」
池辺、キッパリと。
「ビンゴよ。投資額は仲間と併せて500万。いままでにない店舗のようだから前々から目を付けていたそうよ。社長も話をしておいたからって。後は任せたって。」
小埜瀬、いきなり、
「了解です。」
悠里、優維香に、
「やった~~~~。ははは。優維香~~。」
優維香、思わず目を潤ませて、
「うん。」
そして、
「ははは。」
そして…。
「ここが…。横井土家。」
悠里。
優維香、
「凄いお屋敷。」
小埜瀬、
「とにかく行きましょう。」
悠里、
「それにしても、リーダー、車、運転出来るんですね~~。」
その声に小埜瀬、
「はい…???」
「初めてリーダー、運転するの、見た~~。…ってか、乗った~~~。」
優維香も、ニコニコとしながら、
「うんうんうん。」
小埜瀬、
「良ければ運転免許証、見せましょうか。国際免許も持ってますけど。」
悠里、思わず目を見開いて、
「すんご~~~。国際。そこまで…する。」
優維香、
「かかかかか。」
チャイムを鳴らして玄関に。
すると、
「は~~い。」
奥の方から女性がひとり。
優維香、
「すみません。電話で連絡させて頂きました、インテリアショップ、ジョエルの柿崎と申します。」

好きになれない。 vol,301. 「誰なんでしょうかね~~。その投資家って。」
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