「あの人が怒ったら、絶対無理。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そして…。3時間後…。

部屋のドアの外。3人から送られながら、3人がそれぞれ頭を下げて、
「ありがとうございました~~。」

そんな3人に優維香も悠里も笑顔で、
「よろしくお願いします。」
丁寧に頭を下げる。



アパートは小さなビルみたいな造りになっている。
1階がガレージとなっており、オーナーの車が入っている。旧式のBMW。



アパートを出た優維香と悠里。ふたり揃って、
「とにかく、感触良好~~。」

悠里、
「…で、いいんだよね~~。」

その声に優維香、
「ん~~~。確かに。…って、言うかぁ。」
すぐさま悠里に泣きつくように、
「分からない。なんで、あの人が~~???…全然っ。見えない。どこが要注意人物よ~~~。全くの、良い人じゃんよ~~~。」
頭を振りながら。

悠里も、優維香の頭を抱きながらも、
「私も…。未だに信じられない。あの人が怒ったら、絶対無理。なんて…。言われてもな~~~。」

優維香、
「まま。確かに~~。3人の中では、一番の年長者。」

悠里も、
「うんうんうん。」

「でもな~~~。3人の中では、一番、穏やかな表情。…と、言うか~~。一緒にいたら、ほんわか~~な感じに、させてくれる。」

また悠里、
「うんうんうん。」

「まま。確かにぃ、その他の2人も、それぞれと…。」
目だけ上に。
「なんだけど~~~。一番の年長者が…。…そんな風に感じさせないんだよね~~。」

悠里、今度は自分が優維香の左肩に頭をもたげるように、
「そぅ。そぅなの…。」
そして頭を上げて、
「いやいやいやいや。人間、分かんない。」

優維香、その声に、
「だよね~~~。」



そしてふたり、共に、アマンダの毛利に悠里が報告。
そして池辺には優維香が報告。





そして帰社して優維香、隆英に。

隆英、話を聞きながらに、
「へぇ~~~。そういう人、なんですね~~。まっ。でも、好印象であれば、グッジョブですね。はい。」






ところが…。それから2日後…。

優維香に毛利からの連絡。
「えっ!!!…契約、見送りって…。」

その声に悠里。そして、近くでコーヒーを啜りながら椅子に座ろうと。の、隆英。
「…ん…???」

優維香、スマホを耳に、
「どういう事ですか…???」

スマホの向こうで毛利の声。話を聞きながらの優維香、少しずつ顔の表情が、
「え~~~ぇえ~~~???」
グンニャリと。そして、
「なんで~~~~。あ~~~ん。やっぱり…、あの…、榎本さん~~~。」

悠里、神妙な顔で…。

優維香、スマホに、
「はい。はい。はい。ん~~~。分かり…ました。えぇ。…ですよね~~。」
そして…。
「あ、はい。失礼します。」
通話が切れる。

悠里、いきなり、
「何々。どういう事…???…契約見送りって…。」

 

優維香、両肩を下げて。

隆英、優維香に、
「チーフ殿。」

優維香、
「アマンダの毛利さんから紹介されて~~。今後、絶対に成長株って言われての~~。道玄坂ネイルハウス・YLK(ワイエルケー)。既にネットでも開店に合わせての予約が殺到なの。とにかくハイセンス。そして心理的にも、精神的にも、女性の心を鷲掴みにするって、そんなお店が出来るの。ネイルサロンに併設してのエステと心理カウンセラー。今迄東京では見た事のない。投資家たちも数人。なのに。」

池辺と小埜瀬、
「どういう事…???」
「どういう事ですか…???…チーフ殿。」

優維香、
「今になって、伊玖伊那に乗り換えたいって。」

瞬間、周囲のメンバーたちも、
「え―――――――っ!!!」

「何やら。」
優維香。
「YLKのひとりの…。榎本さんが~~~。梶社長の、親戚筋みたい。」

またまたメンバーたち、
「え―――――――っ!!!」

小埜瀬、
「ヤバイですね~~。一番のネックが…。行けると思ったんですが…。しかも…。ネーミング自体が素敵なんで。」

池辺、
「確かに。3人のそれぞれの名前を取ってのYLK。お洒落よね~~。那南(やすな)に、瑠璃(るり)に、樹美(きみ)。頭文字をそのままローマ字に。…で、YLK。」

小埜瀬、
「厄介ですね~~。…伊玖伊那…。ですか~~。梶社長と親戚筋~~。」

「まっ。確かに~~。梶社長と繋がりがあるって言うのが、そもそもの~~。何て言うの…???」

優維香。
「難儀。だよね~~。…でもね~~。あの日、話を聞くと~~。インテリアの話もしたけど、金銭的…???…と、言うか、開店資金もそうだけど…、運転資金なんかも、チラホラと。」

悠里も、
「うんうんうん。ただ、私たちは、あんまり、触れてはいけない部分なんだけど…。向こうから。」

優維香、
「うん。機嫌よく話してくれたから。私は、あんまり銀行系は、こう見えて、苦手なんだよね。って、榎本さん。申し訳なさそうに言ってたけど…。だから、他のふたりが銀行からの融資を…。半分くらい…???…他は、投資家からって…。」








好きになれない。   vol,300.    「あの人が怒ったら、絶対無理。」

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