「全く何なのよ~~。全然仕事になんない。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ  「んもぅ~~~。全く何なのよ~~。全然仕事になんない。」
勤務開始からの電話の応対で愛結美。

当然の事ながら、マーケティング事業部の他のメンバーたちも、
「はい。失礼します。…ふぅ~~~。」
「まさか…、こんなに…???」
「…って、メンバー少ないし~~。」
「あん、もぅ~~。はい。エレガンサ化粧品、マーケティング事業部、松森です~~。」

龍二、
「はい。お待たせしました~~。エレガンサ化粧品、霞と言います。……はい。ありがとうございます。」

結羅、和津美に、
「和津美~~。お願い、そこの電話~~。」

和津美、
「ほぃほぃほぃ。」

燈子も千優も、
「はい。ありがとうございます。」
「あ、あの…ですね。それは~~~。」
まだまだ電話応対には不慣れの入社1年目。

…そして…。

愛結美、メンバーたちに、
「ごめ~~ん。お昼、交代で入って~~~。みんな、帰って来るの明後日だけど、それまでの辛抱~~。」
そして愛結美、両手を合わせて、
「本当にゴメン。」

そんな愛結美に、いきなり龍二、
「な~~に、言ってんですか~~。…んなの、みんな、とっくに覚悟してますよ~~。」

その声に耀、
「良~~く言った~~龍二~~。ははははは。」

静歌、
「愛結美さん。シニアマネージャー。逆に、愛結美さんが心配~~。ぶっ倒れるんじゃないかって思うと~~。」

恵梨、
「そぅそぅ。適当に休んでくださ~~い。しっかりとフォローしますから~~。」

基美、
「愛結美さんが倒れたら、シャレになんないよ~~。」

結羅、受話器を置いて、
「ほぃ~~。一件落着~~。」
すぐさままたコール。
「おっと。」
そして、
「こんなの、コンペ、勝ち取った瞬間に、予想してるっつぅの~~。限界突破~~~。」
そして愛結美に、右手親指を。

愛結美、そんなメンバーたちに椅子から立ち上がり、
「うん。ありがと。」

静歌、
「燈子~~。千優~~。あんたら、今の内にお昼~~。」

燈子と千優、
「えっ…???…いいんですか~~???」

基美、
「あんたらに倒れられたら佐津香さんに怒られんの。私たちの数倍のプレッシャーだよ、あの人たち。」


この日、エレガンサ化粧品、本社への通話回数は凡そ2000。
社員一人ひとりがその電話に応対しての回数が凡そ30件の計算になる。
仕事どころではない。
そして、その電話がもたらしたこの日の営業で、社員、一切予定をキャンセルしても、
いきなり普段の日の数倍の売り上げとなったのは言うまでもない。
東京都内のエレガンサ化粧品、完売が続出。しかも、それは地方にも影響を及ぼした。
そして、それに並行しての追加注文。






吉竹、ホテルのロビーで、
「いやいやいや。全然繋がんねぇな。1時間置きに電話してんだけど。」

圭衣子も励も、
「私も~~。ラインで基美から、今、ダメって。それだけ~~。」

菜帆子、
「相当だね~~。愛結美さんから全く。」

佐津香、
「確かにね~~。何たって、世界だから~~。」



日本では、夜の9時まで、引っ切り無しに電話のコールが鳴り響いていた。
それは、翌日になっても…。



社員はメンバーたちに、
「申し訳ないけど…。みんなのスマホ。この時ばかりは電源切っておいて。体が心配。」
との、箝口令が敷かれていた。



小埜瀬、
「ふぅ~~~。」

順平、小埜瀬に、
「課長、まだまだ緊張っすね~~。」

そこに舞桜、
「じゃ、行きましょうか。」


一行は、このまま、イギリスのコルフス・デレーニョ、
代表取締役社長 Managing Director(MD) マグラン・コルフスが宿泊しているホテルへ。
コルフス・デレーニョの一行への謁見となっている。
通常では、会社の代表のみの謁見が恒例ではあるが、
マグラン・コルフス自身が日本贔屓という事もある。
但し、この事に関してはコンペには全く影響なく、
審査結果の時点でマグラン・コルフス自身が歓喜したという…。

本人の口から、「unbelievable」と出たくらい。…との、話である。
プレスの記者の話でもある。



菜帆子のスマホに着電。
「わっ!!!」
そして、
「もしもし、愛結美さん…???…良かった~~。全然電話、出ないんだも~~ん。」

菜帆子、みんなに、
「愛結美さん。」

スマホから、
「ごめんね~~。電話が殺到してて~~、みんな、さすがに今回は…。」

すぐさま菜帆子、スピーカーにして。
「みんなに、スマホの電源も切るようにって言っておいたの。とにかく朝から電話、鳴り止まないんだも~~ん。」

佐津香、
「愛結美さん、お疲れ~~。」

愛結美、
「あっ。みんな、おめでとう~~~。」
すると周りからも、
「おめでとう~~~。」
歓喜の声。
愛結美、
「みんな、もぅスマホの電源、いいよ。」
けれどもまた電話が…。

その音が菜帆子のスマホにも…。
「切るね。」

愛結美、最後に。そのままプツリと切れる。

順平、
「鳴り響いてますね~~。」

佐津香、
「さすが。凄い。」








好きになれない。   vol,252.   「全く何なのよ~~。全然仕事になんない。」

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