そんな吉竹を見て佐津香、
「…って言うか、まぁ。」
順平と菜帆子、そして理江子を見て、
「ねぇ~~。」
そして佐津香、
「まっ。吉竹には悪いって、思っているけど~~。」
吉竹、佐津香を見て、
「えっ…???」
「まぁ…あ…。課長がそれほどお酒を飲んでもいないのに…。いきなり倒れて…。」
佐津香の声を聞いての吉竹、思わず、
「まぁ。…その…。うん。…何だなぁ~~。」
いきなり圭衣子と励、吉竹を見て、
「部長~~。」
そんな圭衣子と励を見て吉竹、
「あ、いや…。別にな…。そりゃ、別に…、他人のプライベートな事をわざわざ~~。言い触らす必要も、ないでしょう~~。」
圭衣子、口を尖らせて、
「そりゃ、まぁ…。…そうですけど~~。…って言うか、佐津香さん…???」
佐津香を覗き込むように。
佐津香、圭衣子を見て、
「うん…???」
「課長と…、佐津香さん…。ほんとに…???」
その声に佐津香、キリッとした顔で、
「本当です。」
菜帆子も、
「うん。」
順平、
「ですね。」
いきなり励、菜帆子と順平を見て、
「うそっ!!!…菜帆子さんも順平も…。」
吉竹も同様に、
「おぃおぃおぃ~~。うそだろ~~~。」
菜帆子、顔を左右に、
「ううん。…だって、佐津香さんと課長、付き合いなさいよって言ったの、元々私と順平だもん。」
いきなり吉竹、圭衣子、励、
「はぁ~~~ぁあ~???」
「…って言うか、何でこんなところで、こんな話…???」
いきなり佐津香。
その声に面々、
「あっ。」
佐津香、
「とにかく。」
そして面々、佐津香と菜帆子の部屋に。
その数時間前。
日本では夜のニュースでスマホにも必然的に画面に、
「日本のエレガンサ化粧品、イギリスのコルフス・デレーニョのコンペで勝利。」との見出しとクレジット。
そして…。フランスは深夜に…。
日本では新しい朝を迎えていた。もはや新聞にも、ラジオやネットニュース。
そしてテレビでも、日本のテレビ各局がフランスでのイギリスのコルフス・デレーニョのコンペの映像を。
そして、それは一気にトレンド入り。朝から日本中を湧き立たせた。
当然の事ながら、エレガンサ化粧品東京本社。朝から電話が鳴りっぱなし。
小埜瀬、着ぐるみのままで目を覚ます。
「あ、あ~~~。」
ゆっくりと体を起こし、
「あ~~~。…やっぱり、やっちまったか~~。いやいやいや。何とも…。」
そこにライン。見ると…。
佐津香から、
「起きた…???」
何度かラインが入っていた。
小埜瀬、指でトン。
2度のコールで佐津香の声、
「あ、起きた~~???」
スマホから、
「あ、はい。僕、やっぱり昨夜。」
佐津香、
「うん。…あ、それで。」
いきなり菜帆子、佐津香のスマホを取り上げてそのまま自分の耳に、
「おっはよ~~課長~~。」
小埜瀬、
「あ。お、おはようございます。」
その声に隣で寝ていた順平も目を覚まし、小埜瀬に、
「あ、課長、おはようございます。」
スマホを耳にしている小埜瀬を見てニコリと。
菜帆子の話を聞きながらの小埜瀬、顔を崩しながらも、
「え~~~~~???」
そして、順平を見て。
順平もそんな小埜瀬を見て、何かしら慰めるように…。
菜帆子、
「…と、言う事で、奥様に代わるね。」
そして佐津香に、
「ほぃ。」
小埜瀬、
「もしもし、佐津香さん…???」
佐津香、スマホに、
「あん。まぁ…、そういう訳だから。…結局は、圭衣子と励、それに吉竹にも…。」
いきなり小埜瀬、顔を落として、
「わちゃ~~~。」
「…って言うか、課長~~。まさか、落ち込んでないでしょうね~~。こんな素敵な事~~、佐津香さんだよ、佐津香さん。課長の奥様になる人~~。」
いきなり佐津香を抱きしめるように菜帆子。
「落ち込むより、胸張ってよね~~俺の女房は柿崎佐津香だぁ~~ってぇ~~。」
その声に小埜瀬、目をパチクリとさせて、
「あ。あ。あ。」
そして今度は目をキョロキョロと。そして口を左右上下にぐんにゃりと。
今度は顔を右左に傾げて。
そんな小埜瀬を見ながらの順平、
「ん~~???」
いきなり小埜瀬、スマホに、ニッコリと、
「…ですよね~~~~。ははははは。」
その声に佐津香、ニッコリと。
「うん。」
菜帆子も佐津香の頭の上で、
「そういう事~~~。はははは。天晴、旦那様~~~。」
小埜瀬の声、
「うんうんうん。僕には佐津香さんがいる。」
菜帆子、また佐津香の頭の上で、
「そうだよ~~。こんな素敵な56歳、中々いないよ~~。まっ。本人、旦那様を好きにはなれない。っては、言ってますけど~~。とにかく、いつまでもそばにいる女性ですから。旦那様の傍にね~~。」
佐津香、そんな菜帆子に、
「もぅ~~、菜帆子ったら~~。」
順平も小埜瀬の顔を見て笑顔で、
「ナ~~イス~~。」
佐津香、
「さ~~て~~。今頃日本じゃ、大変な事になってるよ~~。」
菜帆子、
「うんうんうん。」
小埜瀬、
「確かに。」
順平、
「うん…???」

好きになれない。 vol,251. 「佐津香さんと課長、付き合いなさいよ…。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千「海をこえて」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
