優維香、ドアを開けて、
「こんにちは~~。」
満智子が入ってくる女性と男性を見て、
「あら、いらっしゃ~~い。」
悠里、満智子に、
「ハ~ロゥ~~。」
ニッコリと。満智子も、体をくねらせながらも左手を振りながら、
「ハ~ロゥ~~。」
そして男性を見て、いきなり体を直立にしてお辞儀を。
「いらっしゃいませ。」
小埜瀬、
「こんにちは。また、お邪魔致します。」
カウンターの中で…。とは言っても小さな厨房ではあるが…、絃爾、ニコニコと、優維香と悠里に、
「ヨッ。」
そして男性には、一礼をして、
「ようこそ。」
小埜瀬も一礼をして、
「お邪魔します。」
優維香、
「さてと。」
すると、そこにライン。
「おっと。」
画面を見ると、
「へっ…???」
満智子、
「今日は3人…???」
悠里、
「うん。瑛子さんと阿寿沙さんはそれぞれ、忙しい…らしい。」
優維香、
「審査、遅れてるって。」
小埜瀬、その声に、
「おやおや。」
「リーダーには…???…おとうさんから…。」
「なないないない。」
右手を振って。
「そんな律儀じゃあるまいし。」
悠里、いきなり、
「ぷっ。」
満智子、そんな3人を見て、
「ふん…???」
「あん、実は~~。」
悠里、満智子に、
「今日、優維香のおかあさんの勤務している化粧品会社、フランスのコンペに出てるの。…でぇ~~。今、その審査の結果待ってるの。」
いきなり満智子、目を真ん丸にして、
「フランスのコンペ~~~っ!!!わお、凄~~い。」
悠里、優維香に、
「何、審査、遅れてる…???」
優維香、
「そうみたい。」
満智子、
「ごゆっくりどうぞ~~~。」
そしてカウンターへ。絃爾に、
「優維香のおかあさんの化粧品会社、今、フランスでコンペなんですって。」
絃爾、口を尖らせて、
「へぇ~~え~~。凄いね。」
「でも…。」
悠里、
「ビックリだよね。リーダーのおとうさん、優維香のおかあさんの会社に…???…しかも、今、フランスでコンペって。」
優維香、その声に、
「うんうんうん。いやいやいや、ビックリって言うか、マジ…???…って感じ。」
そんな悠里と優維香を見て小埜瀬、優しく微笑みながら、
「まさかね~~~。…と、言うより、親父がどんな仕事をしている…と、言う事すら、知りませんでしたけどね~~。」
いきなり優維香と悠里、そんな小埜瀬に、
「うそ~~~~っ!!!」
咄嗟に小埜瀬、
「あ、いや。…って言うか~~。…実に、僕が大学…???…いや…、それ以前にもぅ~~。親父とは殆ど。親子のコミュニケーション、なかったですから~~。親父は仕事漬け。…で、僕はとにかく学業。まっ。中学の時から海外に出る。そればっかり考えてましたからね~~。」
悠里、
「そっか~~~。…で、大学時代に、社長と出会って、それが縁で、今がある。」
小埜瀬、悠里の声に、
「そういう事です。」
悠里、カウンターの方に、
「美智子さ~~ん、私、いつもの~~。」
優維香、
「あん、私も~~。…で、リーダー…???」
小埜瀬、
「あ、僕はビールを。」
優維香、
「ビールねぇ~~。」
満智子、
「了解~~。」
悠里、
「でも…。リーダーのおとうさん、凄いよ。あのプレゼン。私なんて見てて鳥肌立っちゃった。」
優維香も、ニコニと、
「うんうんうん。」
小埜瀬、その声に思わずニコニコと、
「いや…。マジで僕もです。やるな~~って。…ま。日本じゃない、それもフランスで、あれ。…ですから。…かなり、緊張したのではないかと。」
優維香も悠里も、
「確かに。」
そこに…。小埜瀬のスマホに着電。
「うん…???」
そして、画面を見て、
「ふん…???」
眉間に皺を。
優維香、
「どうしたんですか~~???」
悠里も、
「ふん…???」
小埜瀬、
「あ、いや…。…知らない…番号から…で。」
そして小埜瀬、ふたりに、
「ちょっと、すみません。」
優維香、悠里、コクリと。
小埜瀬、席を外して、歩きながら、
「もしもし…???」
スマホから女性の声。
「もしもし。…あ、すみません、小埜瀬さん。私、弓です。」
小埜瀬、
「弓さん。…おや。」
「すみません。いきなりの電話で。」
小埜瀬、口を尖らせながも、
「あ、いえいえいえ。…はは。ただ、知らない番号からでしたので。」
スマホの向こうから、
「あ。……。ですよね。」
一拍置いて。
小埜瀬、
「どうしました…???…もしかして、近くに麗子さん。」
その声に賀寿恵。
「え、えぇ~~。……。…で、そのぉ~~。今日、何も予定がなかったら、また…、あの時の…、その…、お店で…夕食を…って…。」
「あ~~~。はいはい。あの…、美味しい炒飯の。」
「えぇ。」
小埜瀬、ニッコリとして、
「うんうんうん。美味しかったですもんね。」
賀寿恵、その声に、
「あは。じゃあ~~。」
小埜瀬、
「あ、はい。…あ。…でも、今日は~~。ちょっと~~。」
途端に賀寿恵、
「えっ…???」
「実は今。」
小埜瀬、優維香や悠里の方を見て。
「今、ちょっと、ある…、お店に来ていて。」
スマホから、
「お店…???」
その声に机で書類を見ていた麗子、
「うん…???」

好きになれない。 vol,245. 「今、その審査の結果待ってるの。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
