美智子が生ビールの入ったグラスを小埜瀬に。
小埜瀬、
「あ~~。はい。ありがとうございます。」
チョコンと顔を…。
満智子、ニコニコと、
「な~~に~~???…何かしら、意味深なお話、しているようですけど…???…ふふふふ。」
4人、その声に、ニコニコと、
「うん。」
「そぅ。」
「なんだよね~~。」
「ふふふふ。うん。」
満智子、そのまま笑顔で、
「ごゆっくり~~~。」
小埜瀬、満智子に顔を僅かに傾げて、
「ありがとうございます。」
離れていく満智子。
小埜瀬、ビールを一口。
「うん。」
両眉をチョコンと上下に。
「旨い。」
そして、
「とにかく。」
優維香を見て、
「チーフがいるではありませんか。」
その声に優維香、ドキン。
瑛子、
「お~~っと~~~???」
悠里、いきなり目を真ん丸に。
阿寿沙も、ニッコリと、
「はは。…だ~~ね。」
そしてまた悠里、舌をチロリと。
「ふふ。」
小埜瀬、目を閉じながらもニッコリと。
「ナーバスになる必要、全くありません。とにかく、楽しくやりましょう~~。…例え、裏で何が起きていようと。」
その一言で、瑛子、
「裏で…???」
阿寿沙、
「はい…???」
悠里は口を窄ませて。
優維香、
「リーダ~~???」
小埜瀬、
「だって、世の中、何があるかは分からない。…でしょ…???」
優維香、
「そ、それは…。」
思わずクシャリとさせて、
「…まま。確かに、そう…、なんだ…、けど~~。」
小埜瀬、優維香を見て、
「おや。チーフ殿は、この勝負。」
悠里と瑛子、ニタリとさせて、
「勝負って…。」
阿寿沙も、瑛子と悠里を見て、
「うんうんうん。」
「時が来れば我は行く。そんな言葉もありますよ。」
そして小埜瀬、また優維香を見て、
「おや。チーフ殿は…、不安…???」
その声で優維香、いきなり顔をグシャリとさせて、
「不安…。」
少し高めの声で。けれども、
「…じゃあ~~。」
他の3人を見て、そして目を空の皿に。
「じゃ~~。ないけど…。さ~~。…でも。」
小埜瀬また、
「…でも。」
瑛子、
「優維香~~。チーフ殿~~???」
阿寿沙も、ニコニコと、
「うんうんうん。リーダーも言ってるんだし。」
悠里、優維香を励ますように、
「優維香~~。」
そして、優維香の左肘に自分の左肘をチョコンと。
「やってみよ。…みんなもいるし。」
小埜瀬、悠里の声に、
「そうです。やってみなきゃ~~。分からない。」
チラリと悠里を見て、そして優維香にまた目を。
優維香、途端に眉間に皺を。そして口を尖らせて、頬っぺたを膨らませて。
5秒程の沈黙。
「…ってか。…もぅ~~。部長も課長も、その気だもんね~~。…と~~。他のみんなも…、その気になってるから…。」
瑛子、阿寿沙、口を揃えて、一度ゆっくりと瞬きして、
「そぅ。その通り。」
そんなふたりを見て小埜瀬、ニコニコ。
悠里、そんな小埜瀬を見て、頭の中で、
「…リーダー…。…もしかして…、優維香を…。」
瑛子、小野瀬に、
「リーダー。さっき裏で何かって、言ってましたけど…。」
その声に小埜瀬、口を窄めて、目を丸く、そして両眉を上に。
「ふん…???」
そして、また、
「ふん。」
両肘をまたテーブルに。そして両手を組んで。
「まっ。これもまた…、陰で、横井土先生…、絡んでいるのでは…。と、思ってますけど…。」
瑛子、目を真ん丸に、
「横井土…???」
阿寿沙は、
「うそ。」
悠里も目を真ん丸に。
「リーダー。」
優維香。
小埜瀬、そのままの姿勢で、
「以前、トラディショナル事業に入った時、麗子さんに誘われて、麗子さんと弓さん、そして僕とで、夕食、した事があったんです。」
途端に瑛子、口を大きく、
「わ~~~お。」
阿寿沙、
「す~~ご~~。」
悠里は微笑んで。優維香は、そのまま口を窄ませて。
そんな優維香を小埜瀬、チラリ。そして他の3人を見まわして、
「あの時、私は、旦那と従兄には頭が上がらないよ。って、僕に言ったんです。それで、リッツカルバンの…、裏で、何かしら…、と…。それが弓さんの、歳の離れた従兄さんです。…で、判明。」
その話に4人、共に、目を真ん丸に。
悠里、小さな声で、
「す~~ご~~。」
瑛子も小さな声で、
「どっひゃ~~~。」
阿寿沙、顔を左右にゆっくりと振り振り、
「いやはや…。途方もないわ。」
優維香は口のものを飲み込むような感じで…。そして小埜瀬に目だけ、
「…で、今回も、その…。」
小埜瀬、
「…では、ないかと…。…まま。…僕の…、想像では、ありますが…。」
瑛子、
「多分、有り得る話、なんだろうね~~。」
その声にすぐに小埜瀬、
「十分に…。かと。…けれども…。今回に限っては…。」
その声に4人、共に、
「うん…???」
小埜瀬、テーブルに両肘、そして両手を絡ませての親指で下唇を撫でるように、
「もっと、他の何かの力が…、働いているような…。…伊玖伊那が…、出てきましたから。」
再び4人、目を見開かせて、
「あ、あ~~~。」

好きになれない。 vol,210. 「チーフがいるではありませんか。」
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