阿寿沙、小埜瀬の両手に目を。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 悠里も、
「変わらない味。これなんだよねぇ~~~。」

「安心出来てホッとするよねぇ~~~。」
優維香。パスタをチュルリと。

そして、唯一ナイフとフォークを持っての。小埜瀬の、そのナイフの使い方にそれぞれ。
「えっ…。」
「うそ。」
「凄。」
「リーダ~~。」

小埜瀬、フォークで一口。
「ん~~~~ん、うんうんうん。凄い。実にお見事。美味しいですねぇ~~~。この肉汁がもぅ、堪りません。」
口もぐもぐと。そしてまたハンバーグにナイフとフォークを。

その一連の動きに4人の目の動きが…。釘付けに…。
そして…。また沈黙。

それに気づいた小埜瀬。すぐさま顔起こしてそれぞれ4人を見る。
「えっ…???…どう…なさいました…???…みなさん…。…ん…???」

小埜瀬の左側の阿寿沙の右隣りに座っている瑛子、小埜瀬の声に、恥ずかしそうに、
「あ。」
それぞれを見回して、
「は。ははははは。は。ねぇ~~。」

悠里も恥ずかしそうに、僅かに顔をコクリと、
「あ、あ、うん、はははは。」

優維香は優しそうな眼差しで…。

そして阿寿沙、口の中の物を飲み込んで、
「リーダーがね。」

小埜瀬、
「あ、はい。」

阿寿沙、小埜瀬の両手に目を。
「その、フォークとナイフの使い方に、物凄い圧倒されているんです。」
そして阿寿沙、小埜瀬に優しい笑みを。

他の3人もすぐさま頷いて。

瑛子、
「とっても上手。私たちじゃ、そんな風には出来ない。」

悠里も一度瑛子に頷いて、そして小埜瀬に頷いて。

思わず小埜瀬、瑛子の声に、
「えっ…???…えへ…???」
そして僅かに照れるように、
「あ…。いや…。…そんな風に言われた事、これで…、2回目…。ですね…。はは。ははははは。」

すぐさま優維香、小埜瀬に、
「えっ…???…2回目って…。」

その声に悠里も瑛子も阿寿沙も、思わず口を窄めて、小さな声で、それぞれ、
「2回目…。」

小埜瀬、4人にそれぞれ視線を。
「え、え~~~。」
そして、微笑むように、
「はははは。」

優維香、また小埜瀬を見て、
「誰なんですか、その…。初めてリーダーのその、ナイフとフォークの使い方に圧倒された方って…。」

他の3人もそんな優維香の声に2度程頷いて、
「うんうん。」
そして小埜瀬への視線をそのままに。

そんな視線を受けながら小埜瀬。口を絞めながら、そして目を丸く、そして両眉を上に。
僅か3秒。
そして…。
「確かに。…そうですね。…まっ。何れは話さなきゃならないと。思ってましたから。」

その声に4人、共に顔を見合わせて…。

そして優維香、僅かに鼓動が高鳴る。顔も、少し火照るように、
「リーダー…???」

そんな優維香を見守るように悠里。小埜瀬、プレートにナイフとフォークを置き、
「実はですね。」


満智子、フライパンを操っている夫の絃爾に、
「ねぇねぇ。あの5人、結構サマになっていると思わない。」

その声に絃爾、口元だけニッコリと、
「ねぇ~~。俺も最初から、それは感じていたけど。うん。中々、凄いオーラ、感じるんだよね~~。…何かしら、とてつもないような事、やってきてる人間だってね~~。」

その声に満智子、
「うそうそ。そんな風に感じてたんだ。」

「あぁ。…何かしら、やってくれるような…。そんな感じをね。」

満智子、そんな夫の声に嬉しそうにニコニコと、
「へぇ~~。」

絃爾、今度はしっかりとホールのテーブルの5人を真剣な表情で眺める。
そして、すぐさまに、その表情は笑顔に変わり、僅かに顔を傾げてニッコリと。
そして再び、フライパンに目を…。



優維香、
「えっ…???…社長が最初の人。」

他の3人も目を真ん丸に。そして、それぞれが、
「社、社長…かぁ~~~。」

小埜瀬、ゆっくりと目を閉じて開いて、
「えぇ。そうです。」
口元はニッコリと。そして、
「僕は…、大学生の時に、社長、七瀬麗子に助けられた。…と、言うか、救われました。」

その声にまたしても優維香、目を真ん丸に、
「嘘。」

悠里は、思わず顔を僅かに前に、
「え~~~~ぇえ…???」

瑛子、
「凄っ。」

阿寿沙、
「助けられた…。そして、救われた。」

小埜瀬、阿寿沙に頷いて、
「えぇ。…実は僕、家族は今、父親しかいないんです。」

優維香、いきなり、
「いや…。え…???…うそ。」

「みなさんには話してなかったですけど…。実は僕、七瀬社長夫妻からの援助で、大学卒業後に、海外に渡ったんです。」

その話に今度は瑛子、
「え~~~~~ぇ…???」

阿寿沙は、口をアヒルのように、目を丸く、
「凄~~~い。」

悠里と優維香は小埜瀬を見つめている。何かしら、緊張を隠せず。

そんな優維香と悠里を見て小埜瀬。そして瑛子と阿寿沙を見て。
「当然、ここまで話せば、私と七瀬社長の事、気になりますよね。」

4人は当然、顔を頷かせて、
「うんうんうん。」

小埜瀬、
「まっ。食べながら話しましょう。」








好きになれない。   vol,203.   阿寿沙、小埜瀬の両手に目を。

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