智子、
「えぇ…???」
椅子に座りながら、そして、テーブルに右肘を。頬杖のように、
「じゃ、何…???…つまりは、海外でフリーのカメラマン。フリーター…???…って事…???」
冷蔵庫から素材を、宇龍。
小埜瀬、智子に、
「えぇ…。まぁ…。そういう事になります。…主に、インテリアですけど…。他にもいろいろと…。」
智子、
「けど…。海外での、そんなあなたが…。どうして今、ここ、日本に…???」
「マダム、柏田…???…プライベート。」
いきなり宇龍。
「ただ…、小埜瀬さんが、それでよろしければ…。」
瞬間、宇龍を見て、智子を見ての小埜瀬、
「あ、あ~~。」
智子も宇龍の言葉に、下唇をビロンと。
小埜瀬、瞬きして、
「あ、いや…。はは。構いま…せんけど…。えぇ。はい。シェアハウスですから…、コミュニティは…。」
その声に宇龍、小埜瀬に微笑むように…。
智子、
「あん。別に立ち入った事を聞くって訳じゃないけどね~~。他人のあれこれ、根こそぎ~~。」
そこまで言って智子、頬杖から今度は頭を掻きながら、
「まぁ…。私も、職業柄。」
宇龍、
「ベストセラー作家先生で、ありますから~~、マダム柏田。」
小埜瀬、スープを飲んで、
「七瀬…。あ、いや。五島望都さんが大ファンの作家先生~~。」
智子、いきなりニタリとして、右手で小埜瀬を手招き、
「そうなのよ~~。望都ちゃん、ん~~~。いい子よ~~。そして、素敵なママさん。私の大ファン。望都ちゃんから小埜瀬さんの事、聞いてね~~。部屋空いてるからどうぞって。そしたら、いきなり体をグンニャリと曲げてのお辞儀。そして、ありがとうございますって。かかかかか。あの子らしいわ~~。」
小埜瀬、
「インテリアショップ、ジョエルの七瀬麗子社長のひとり娘。」
智子、
「そうなんですってね~~。今じゃ、大手でしょ、インテリアの…。」
「えぇ。実は僕、その七瀬社長から誘われての、ここ、日本なんです。」
瞬間、宇龍、素材をカットしながら頭の中で、
「…うん…???」
智子、
「あら。そぅなの、んまぁ~~~。ははははは。」
「ウチの会社で、働いてみないって。誘われまして。」
智子、瞬間、ニコニコと、
「うんうんうん。あら、そぅ~~。…じゃあ、インテリアの会社、女性の方。」
「多いですよ。」
小埜瀬。そしてまたピラフを一口。そして、食べて、
「楽しく、やらせて頂いております。」
そんな小埜瀬をチラチラと見ながらの宇龍。
智子、小埜瀬に、頷きながら、
「うんうんうん。」
そして、
「じゃあ~~。」
またまた意地悪そうな目で、
「彼女さんは、そっちで…???」
瞬間、小埜瀬、
「はい…???」
目をパチクリと。
僅かに沈黙。
智子、そんな小埜瀬を。そして、ニコリと、
「うんうんうん。いいのよ~~。」
そして…。ようやく、
「さてと…。」
椅子から立ち上がろうと。そして籐の箱を大事そうに。
「私は…、仕事、仕事~~。」
そして、小埜瀬に、椅子を元に戻して振り返り、
「彼女さんに、よろしくね~~。チャオ~~~。」
いそいそとダイニングを。
そんな智子の後ろ姿を目で追い駆けながらの小埜瀬、困ったような顔をして、
「参ったな~~~。はははは。」
宇龍はケースの中で素材を…。そして…。小埜瀬に、
「素敵なお仕事ね。…夢のある。」
いきなり小埜瀬、宇龍に顔を、
「えっ…???」
そして宇龍、小埜瀬にニッコリと。
「私も同じ。マダム柏田と。…彼女さん。大切にしてあげてね。」
小埜瀬、その声に、また、
「はい…???」
宇龍、小埜瀬をチラリと見てニコニコと。
「顔に書いてある。」
瞬間、小埜瀬、両目だけ左右に。そして、顔を傾げて、
「え…???…えぇ~~~???…あ、いや~~~。」
宇龍、今度は素材をパンチングボウルに入れての水洗い。
「大丈夫、大丈夫、私は何も知らな~~い。ふふふふ。」
そして、
「どうぞ。そのまま、召し上がって~~。」
優維香、帰宅してバッグをテーブルにドン。
「もぅ~~~。」
既に帰宅して夕食の支度をしている佐津香。優維香を見て、
「あら。ご機嫌、斜め~~~。どうしたの~~???」
そんな母の声に優維香、
「もぅ~~。どうしたもこうしたもない~~。あんの…野郎~~。」
顔をクシャリとさせて。
佐津香、そんな優維香を見て目を真ん丸に、
「あらまぁ~~。珍しいわね~~。あなたが、あんの、野郎~~。なんて。」
「ちょくちょく、姿、消しやがって~~~。」
「あらあら、ご機嫌斜め~~。」
鍋の中、小皿に。そして、
「うん。OK。何か、あった…???」
母の隣で蛇口をクイッと、そして手洗い。
「あまりにも勝手過ぎる~~。んもぅ~~。」
そして、手を拭いて、今度は冷蔵庫からビールを。
佐津香、
「わお。これは、これは…。只事では…。」
優維香、プルタブをブシュッと。そして、一口ゴクリ。そして、
「ふ~~~~。」
そしてまた顔をグシャリとさせて、
「ムカつく~~。もぅ~~。」
佐津香、
「何事…???」

好きになれない。 vol,188. 「マダム、柏田…???…プライベート。」いきなり宇龍。
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