智子、宇龍に、「ねね、宇龍ちゃん。今さっきね~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 智子、
「それにしても、凄いよね~~。宇龍ちゃん。いつも、あんなに沢山準備してるのに、今日は、それでも完売。」
籐の箱を今度は両腕で抱き締めるようにしながら…。宇龍を見て小埜瀬を見て。

小埜瀬、その話を聞きながらピラフを盛り付けたお皿を持ちながらテーブルに。




かしわださん家のキッチンは広く作られている。
そもそも、シャアハウスにしようと考えて智子がリフォームを決意したのだった。
そして…。何と言っても、もし、この時点で他の住人がキッチンに入って来ようものなら、
いきなり宇龍に食事のオーダーがその住人からも入る。
そして宇龍は、そのオーダーを決して拒んだりはせずに、むしろ笑いながら受けている。

キッチンの中、それも奥の方に…。そこが宇龍専用のスペースがある。

空になっているはずのケースやらなにやらを運び、
「そうなのよ~~。今日…、何かの日…なのかしらね~~???」

その声に智子、顔を傾げて、
「さぁ。私はいつも通りに、部屋で連載書いてるから、外の様子までは…。」

小埜瀬、椅子に座り、お皿をテーブルに。そして両手を合わせて、
「いただきます。」

智子、
「ふ~~ん~~。何なのかしらね、今日…。」
そこまで言って智子、宇龍に、
「ねね、宇龍ちゃん。今さっきね~~。」
思わずキッチンの方に体を寄せながら、そして小埜瀬の方を見て、
「小埜瀬さんにさ。」

瞬間、小埜瀬、智子を見て目を真ん丸に。

智子、
「小埜瀬さんが最初に来た日に一緒だった女性の人、私、てっきり彼女さんだと思ってたんだけど…。」
口を尖らせながら顔を傾げて、
「でも、違うんだって~~。」

荷物の整理が終わって、両手をパンパンと宇龍、
「さ~~てと、ちょっと、明日の準備ね~~。あ~~。うん。この間の女性の人でしょ。うん、…でも、あれは小埜瀬さんの彼女さんじゃないわねぇ。」
サラリと。そして、智子を見て、
「すぐに分かったわよ。仕事の関係者ねって。だって、全然、色気、感じなかったから。」
またまたサラリと宇龍。
「ただ、物凄い奇麗な女の人って事だけは分かったけど…。…でも、あの人、元々男性には興味がないんじゃない…???…小埜瀬さんに手伝っている割には、何とも近寄り難いって…。」

その声にいきなり小埜瀬、
「ぶっ。」

宇龍、蛇口に指を、水で手を洗いながら、
「男の人には全く、不慣れって感じ、受けたけど…。」
またまたサラリと…。

目をパチクリと智子、
「へぇ~~~~。あんな、ちょっとした時間で、そこまで…???」

宇龍、智子を見て、
「えぇ。私にはそう感じた~~。」
小埜瀬を見ずに、
「そうなんじゃないの…???」

智子、キョトンとした顔で、
「そお…、なんだ。」
そして智子、ニコリとさせて、
「さすがは宇龍ちゃん。またひとつ、ヒント頂きました~~。」
体をくねらせながら左人差し指でチョンチョンと。
「サンキュ~~。」

その声に宇龍、両手をタオルで拭きながらも、執事のような格好で右手をお腹に。
「これは、これは、もったいないお言葉、頂戴いたしました~~。マダム、柏田。」
そして、ニコリと。

智子、小埜瀬に、
「やっぱり、彼女さんじゃないのね~~。」

そんな智子に小埜瀬、ニコニコと、
「はい。違います。…と、言うか、僕、彼女とあんなに長い時間、一緒にいたのって、初めてなんです。」

その声に宇龍、目を丸く、そしてチラリと。そしてニコリと。

智子、小埜瀬の声に目を真ん丸に、
「うそ。」
そして、
「えぇ…???」
いきなり小埜瀬に前のめりするように、
「そうだったの…???」

小埜瀬、キョトンと。
「あ、はい。元々は、彼女ともうひとりの人が来る予定だったんですけど、ドタキャンで…。結局、日常品やらなにやら、独り暮らしで準備する物を選んでくれて…。実際、僕は、今まで海外だったので、荷物はなくって…。」

智子、小埜瀬の話を聞きながらに、頷きながら、
「へぇ~~~。そうだったんだ~~~。あの日が、あの女性とは、初めての長い日~~。」

食べながら小埜瀬、顔をコクリと。
「えぇ。そうなります。」

智子、口を窄めて、そして左人差し指を口に、
「ふ~~~ん~~。そういう事…。」
けれども、
「えっ…???…今まで、海外…???」
そしてまたまた目を真ん丸に。
「わ~~お~~。凄いわね~~。」
ニタリと。

小埜瀬、スプーンにピラフを。
「主にインテリア関係で…。」

「インテリア関係…。」

宇龍も準備しながら目を小埜瀬にチラリと。そして、頭の中で、
「…海外…。」

小埜瀬、
「フリーのカメラマンって言うんですかね~~。フリーターです。自分で言うのも変なんですけど…。そんな風に、言うしか…ないですけどね~~。」

智子、今度はその辺の椅子を取り、座りながらに。
籐の箱を今度は左腕で脇に抱え込むように。








好きになれない。   vol,187.  智子、宇龍に、「ねね、宇龍ちゃん。今さっきね~~。」

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