小埜瀬の進行が始まる。「では…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 小埜瀬、メンバー全員の視線を体全体で感じながら、口をタコのようにしながらも、
「…仕方…。ん~~~。ないで…、しょうかね~~~。…まっ。みんなが…みんなで…。」
そして、渋々と…。そして、ホワイトボードに…。

小埜瀬の進行が始まる。

「では…。」

すぐさま理江子、同時通訳。



…すると…。5分経ち、10分経ち…。

メンバーたち、それぞれが頭の中で、
「…うそ。」
「…え~~~???」
「…いやいやいや。」
「…何と…???」

「…ここまで出来る…???」
吉竹、思わず顔が綻びる。そして、
「…これはまた、たまげたね。」

佐津香も佐津香で、目を見開いて、
「…マジ…???」

菜帆子、佐津香に寄りながら、困ったようなニコニコ顔の小さな声で、
「佐津香さ~~ん。ちょっと、ちょっと~~。」

愛結美は愛結美で吉竹の隣で顔を左右に。小さな声で、
「部長~~~。」

吉竹、その声に、
「ん~~~。さすがに…仙台。」

恵梨、圭衣子に、小さな声で、
「なんだか、ドキドキしてきた。」

圭衣子も、頷きながら、
「うんうん。」

とにかく、理江子の同時通訳と絶妙のバランス、そしてタイミング。
しかも…、小埜瀬の説得力のある声と目の視線。そして顔の表情。
全て、そのものが、大ホールで後ろの大型ビジョンで見ても引き込まれそうなプレゼン。

順平は腕組みして、
「この人…、何者…???」





そして…、小埜瀬のプレゼンリハーサル終了。

いきなり順平、椅子から立ち上がり、
「ヨッシャ――――――ッ!!!」
思わずガッツポーズ。

その他のメンバーも、両手を叩いて、
「うんうんうん。行ける、凄‐――――――っ!!!」

愛結美は愛結美で、目を潤ませて、
「うんうんうん。凄い、凄い。え~~~???…なんで~~~。まるで、海外の何処かの企業のCEOがステージでやってるような感じ~~。凄~~~い、説得力~~~。ビシビシ伝わってくる~~~。」

理江子も理江子で小埜瀬に拍手。そして、
「小埜瀬課長、お見事。言う事、ありません。」
ニッコリと絶賛。

恵梨と圭衣子も、
「え~~~~ぇえ~~???…課長~~~。凄~~ご~~。」

菜帆子、大きく顔を振り、
「いやいやいやいや。私たちじゃまず無理。絶対に無理。出来ない、出来ない、出来ない。」

吉竹も、小埜瀬に、目を閉じて頷き、
「天晴。…まさか…、これほどとは…。何とも。…ある意味、仙台支社に申し訳ないね。こんな人が…。かかかかかか。」

その声にメンバーたち、一斉に、
「ねぇ~~~~~。」

そんな状況下で小埜瀬、頻りに頭を撫でながら、
「いやいやいやいや。…その…。はい。…ありがとうございます。」


こういう事が、あった。


つまりは…。小埜瀬以上に、確かに。場所は日本の、
所謂、事業部のとある会議室、ではあるが…。
メンバーたち、小埜瀬以上に出来る。と、言う人物が…。いない。ので、ある。







愛結美たち、駅に向かって歩きながら、
「あんなの、見せられちゃったら。ねぇ~~~。」

理江子、
「ふふ。凄かったよね。」

恵梨と圭衣子も、
「マジで、海外の企業のCEO」
「あそこまで出来る~~。」




タクシーの中でも、佐津香、
「不思議な人だよ。あれで、みんな、何かしら、確信しちゃったからね~~。」

…とは言え、まだ小埜瀬は後部座席でグッタリと…。

菜帆子も、可笑しがりながら、
「その人が…、今じゃ。」

順平も可笑しがりながら、
「分かんねぇや。かかかか。」

佐津香、
「まっ。…でも、とにかく。次は、臨時で社長が押さえてくれたホールで…。」



実はその後、小埜瀬のプレゼンを切っ掛けに、大幅に変更しての、
大ホールでの実戦形式のリハーサルを行う事になったのである。
当然ながら、緊急のために、予約は不可能。…ではあるのだが…。
何とか、時間設定しての2時間だけのリハーサルという事でOKサインが出た。


海外コンペまで、残すは、2週間。




そして…。ここでもある出来事が起きていた。

梶、社長室に入ってきた尊に、
「明日の夕方、時間、空けてくれる…???…急遽、緊急案件、入ったわ。」

尊、タブレットを持ちながら、
「あ、はい…。予定では…、曲輪田(くるわだ)グループの会食となってますが…。…では、向坂(さきさか)専務に。」

梶、
「そうね。お願い。」

尊、その声に笑顔で、
「畏まりました。」

すると、梶、
「尊。あなたも明日の夕方、私と一緒に。」

瞬間、目をパチクリとさせての尊、
「はい…。あ、はい。畏まりました。」







そして…、翌日、いつもレストランで…。

時間の10分前には梶と尊、約束の…。
…が、既に、約束の相手はレストランの席に。

梶、歩み寄り一礼を。
「先生。お世話様でございます。」

相手は、榊神埜進。椅子に座ったままで榊、
「うんうん。お疲れ様。尊君も、お久しぶりで…。」

尊、榊に一礼をして、
「ありがとうございます。」

テーブル席には、榊、そしてその右には奏多。

そして…。








好きになれない。   vol,181.  小埜瀬の進行が始まる。「では…。」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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