瑛子と池辺はまだ目を真ん丸に、
「か…、空手って…。」
優維香、
「凄かったって…、リーダー…???」
小埜瀬、またゆっくりと頷いて、
「はい。一度、拝見しました。」
悠里、
「見たの…???」
小埜瀬、悠里を見て、
「はい。」
悠里、口に両手を、
「うそ。…信じられない。賀寿恵さんが空手…???」
泣くような顔で、そして顔を左右に、
「全然…。そんなイメージない。」
優維香、
「うそうそうそ。リーダー、何処で…???」
小埜瀬、優維香を見て、他の3人も見て、
「あ、いや…。それこそ、アトランタのホテルで。」
優維香、眉間に皺を…。
「はっ…???…どういう事…???ホテルで…って…。」
瞬間、小埜瀬、
「ん~~~。そこ、突っ込まれると…まぁ~~。困るんだけど~~。余りに、シュール。」
悠里、
「シュール…???」
小埜瀬、
「…と、言うか…、ある事件がありまして…。」
瑛子、
「事件。」
「ほら。そのホテルで夕方、社長と会う約束。」
4人、
「うんうんうん。」
「偶然に、レストランへの通路で私が前。後ろの方に社長と弓さん。…その時、ある女性がレストランから…。そして、ドアを閉めて、その瞬間です。いきなりトイレの方からひとりの男性が…。…で、その女性に向かって、羽交い絞め。」
瞬間、優維香、
「うそっ。」
悠里と瑛子、
「え~~~。」
池辺、
「わお。」
「僕もいきなり、何事…???…と思ったけど。その場に。まっ。その時、社長もその場に。男性はその女性をガッシリと。…で、頬にナイフを。」
優維香と悠里、
「わっ。」
小埜瀬、僅かに顔を傾げ…、
「2、3秒くらい…???…僕の前をゆっくりとした歩調で弓さん。僕もその時、えっ…???…って思ったんですが…。それから。その男性と女性の1メートルくらいに前で止まって。…で、男性、今度は弓さんにナイフを…。」
優維香、悠里、
「うんうんうん。」
「そしたら弓さん、何々何、右手を出して人差し指でカモン。」
いきなり池辺、
「え~~~ぇ…???」
「その瞬間です。いきなり弓さん、右脚を高く、そしてナイフを持った男性の右手を蹴ってナイフを。」
優維香、
「う~~っわっ。」
「今度は体を回して、左脚で男性の頭を。空手で言うところの延髄切り…???」
4人共に、口に両手を。
「そのショックで男性はよろめき…。そのよろめいたところに今度は弓さん。男性のみぞおちの部分に、右足で…、ド~~ン。そのまま男性は倒れて…動けなく。…いやいやいや。驚きました。…って言うか…、初めて見ました。あんな凄いの。」
優維香、悠里、そして瑛子、
「え~~~~ぇえ~…。」
悠里、
「マジで…???」
小埜瀬、4人を見て、
「まずもって、天晴。…しかも…、弓さん、その時、何て言うの…???全面プリーツのロングスカート…???」
優維香と悠里、何度も頷いて、
「うんうんうん。はいはいはい。」
「社長は見惚れていたと。…まっ。確かに、奇麗にスカートは流れるように。揺れていたように…。」
優維香、目を真ん丸に、
「へぇ~~~~。凄~~い。」
悠里、
「正に、名探偵コナン、蘭ちゃんだわ。」
瑛子、瞬間、
「はは。うんうんうん。その例え、ナイス。」
優維香も、ニコニコと、
「だよね~~~。」
小埜瀬、瞬間、眉間に皺を。
「何ですか…それ…???」
優維香、
「あん。人気アニメの主人公の…、恋人かな…。」
悠里も、
「うんうんうん。超~~ロングコミック。テレビでアニメもやってるけど…。物凄い人気。その名探偵コナン、小学生なんだけど~~。実は高校生。…で、彼女がいるぅ~~。…で、その彼女も高校生で~同じクラス。でぇ~~。部活で空手をやってて、これが強い。」
小埜瀬、
「へぇ~~~。」
池辺、
「な~~るほどね~~。いやいやいや。びっくり。…まさか…。賀寿恵さん、空手を…。」
瞬間、瞬き。
「えっ…???…じゃあ~~。社長、その事も知って…???」
小埜瀬、いきなり右手を振り、
「あ、いや…。社長も、知らなかったようです。」
優維香、悠里、
「えっ…???…そうなの…???」
優維香と悠里を見て、
「えぇ。…その後、社長も弓さんから、まさか、あんた、空手やってたのって…。聞いたくらいでしたから。」
悠里、
「そうなんだ~~~。」
そして…、
「因みに…、リーダーは…、女性が強いのって…???」
瞬間、小野瀬、眉間に皺を。
「ん~~~~。…ん~~。ちょっと…、すぐに返事は…。そんな風に、女性を…、感じた…って言うか…。…考える事すら…。ないですからね~~。」
そして…。腕を組んで、目をパチクリと…。
「まっ。…ん~~~。…でも…。仮に…。…もし仮に…。自分が、好きに…???…それこそ…、恋人になった女性が…。実は…、柔道や空手をやっていた。…と、言うのであれば~~。…ん~~。…でも…。」
顔を右に、左に傾げて。目を左右に。顔を左右に…。そして…。
「分かりません。」
間髪入れずに悠里、
「おぃ。」
優維香、変顔で、
「長いよ。」

好きになれない。 vol,155. 「…信じられない。賀寿恵さんが空手…???」
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
