「な~~んか、変なのよね~~、この子達~~。私も今さっき、休憩~~ってここ、来たら、何やソワソワと。」
瑛子、椅子に座りながら…。
阿寿沙も瑛子からカフェオレの缶を受け取って、
「サンキュ~~。」
そして、
「そんな風にソワソワしてたら、後で、優維香や悠里に何か言われるよ~~。…それでなくとも今、スタッフコレクションの余韻の波…。注文じゃなくとも、今度は新規契約で部長も課長もリーダーも、優維香も悠里も忙しいって言うのに~~。」
その、「リーダー」の声に、微妙に反応する若手たち。
そんな若手たちのビクンとした反応に阿寿沙、
「うん…。…その感じだと~~。」
瑛子、若手たちに後ろ向きでカフェオレを飲みながら、阿寿沙の声と顔に、
「えっ…???」
思わず後ろを…。そして、
「何…???」
若手たち、自然にお互いの顔を見せ合うも…。
阿寿沙、頬杖を就いて、
「ふ~~~ん。」
そして、
「これは、これは。どうしたもんかのぉ~~。」
そして阿寿沙、遼子を見て、手招き、
「遼子~~~。」
瞬間、入社3年グループの志津恵と巴月が遼子を見て。
遼子、ふたりを交互に見て、
「えっ…???…私…???」
自分を指差しながら…。
…確かに。
入社3年グループからすれば、遼子。園枝遼子(そのえりょうこ)が3年グループのリーダー的、存在。
因みに、2年グループでは亘夢。友也も早智子も同期ではあるが、
亘夢だけは、ハーフである意味でも…逆に…、トラディショナル事業部としては、看板格となっている。
そして…、1年グループで言えば、亜樹歩。的場亜樹歩(まとばあきほ)がリーダー格。
遼子、阿寿沙から手招きされて、
「あ、はい。」
ソワソワと。阿寿沙の前に。
阿寿沙、遼子に、
「…で…???」
遼子、思わず口を尖らせて…、そして同期たちに顔を…。
志津恵も巴月も顔をコクリと…。1年グループもそれぞれが顔をコクリと…。
致し方なく遼子、阿寿沙と瑛子に、目をパチクリとさせて、
「あ、あの…ですね。…その…。あの…。実は…。…でも…。これは…、私も今、さっき、聞いた話…、なんですけど…。」
その声に阿寿沙、
「えっ…???…今、さっきって…???…うん…???」
遼子、どうもこうも出来ずに。そして同期たちに…、
「もぅ~~。どう説明すればいいのよ~~。亜樹歩~~。美知留~~。」
瞬間、阿寿沙も瑛子も、
「はっ…???」
瑛子、いきなり若手たちを見て、
「どういう事…???」
遼子、同期たちに左手を大きく振って、
「ほ~~ら~~。私が直接見た訳じゃないんだから~~。」
阿寿沙、瑛子、顔を左右に、お互い見合わせて、
「何々…???…何々…???」
阿寿沙と瑛子傍に駆け寄る若手たち。
「実は~~。」
亜樹歩。
「あのですね~~。私たち~~。」
亜樹歩、美知留と満寿美を見て、
「見ちゃったんですぅ~~。」
阿寿沙と瑛子、同時に、
「見たって何を…???」
美知留、
「あ、あの…。今日のお昼にぃ~~。」
また阿寿沙と瑛子、
「うん。」
「あんまり…。」
顔を傾げて、
「…って言うか…、まず、行かないであろう…はずの…。スイーツの限定販売がありまして…。たちまち、一昨日と昨日、販売して30分でソールアウト。1日200個限定で…。しかも…並ばないと…。…で、私たちも、お昼の時間になってすぐに…。…でぇ~~。30分並んで、ようやく。」
美知留、
「ゲット。」
満寿美も、
「うんうん。」
亜樹歩、両手を開いて、
「でぇ~~。ショップから出て来て~~歩いてたら~~。少し離れた場所にキッチンカーが。」
瑛子、
「キッチンカー…。」
亜樹歩、コクリと、
「えぇ。はい。…お客も何人か…。…で、私たち、お喋りしながら…。…と、その時、美知留がいきなり止まって、そこに私がドン。で…、満寿美も私にドン。私が美知留に、何、どうしたのよ…???…って聞いたら、美知留が指差すの。あれ…って。」
阿寿沙、瑛子、顔を見合わせて、
「…???」
瑛子、
「…で…???…何を見たの…???」
亜樹歩、美知留と満寿美を見て、
「ねぇ。」
美知留も満寿美も、
「うんうんうん。」
美知留、
「賀寿恵さんが、リーダーの口に、何か食べ物を、あ~~~ん。そしたら賀寿恵さん、いきなり顔に両手で…、そして恥ずかしそうに…。それを見ていた社長がニンマリとしながら頭を後ろに笑ってて。いきなり私たち、うそ―――――――っ!!!って…。慌ててその場から見つからないように。」
その話を聞きながら阿寿沙と瑛子、訝しそうな顔をして、
「…ん…???…と、言う事は…、賀寿恵さんと、リーダー、出来てる…???」
亜樹歩、いきなり、
「そぅそぅそぅ。私たちもそう思って…。だ~~って、いきなりでしたから~~。」
瑛子、
「ふむふむふむ。…な~~るほど~~。…で、あなたたち。その話で…。」

好きになれない。 vol,148. 「な~~んか、変なのよね~~、この子達~~。」
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
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