「さっき、乾杯の時に、部長…、言い掛けた…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そして…。出てくる料理、料理。

「それにしても、さすが。料理、出てくるね~~。嬉し過ぎ~~。」
圭衣子。

「そりゃあ何たって、シェフの大ファンがいるんだし。…しかも…、菜帆子さんの友達がスーシェフだよ~~。」
基美。

「確かに。それは言える~~。」

「…ってかさ。シニアマネージャ~~。愛結美さ~~ん。」
耀。

いきなりの声に愛結美。耀の顔を、
「うん…???」

耀、
「さっき、部長の言ってた、それにだ。って、あれ…、な~~にぃ~~???」

吉竹はいつも通りに、小埜瀬と話を…。

愛結美、
「あっ。確かに。」
そして、吉竹に、
「ねね、部長~~。さっき、乾杯の時に、部長…、言い掛けた…。それにだって…。」

吉竹、その声に、愛結美を見て、
「うん…???」
目をパチクリと。

「部長…???」

小埜瀬も吉竹を…。

すると吉竹、
「はっ…???…俺、そんな事言ったか…???」

間髪入れずに、耀、そして圭衣子に基美、
「え~~~ぇえ~~~???」

一気にメンバーがその声に注目する。

耀、
「ま~~た、またまたまた~~。部長のお得意の、俺、何か言ったか~~って、もぅ~~~。」

愛結美、変顔して、
「部長~~。無理ですって~~。いつもの事ですから。土台、部長の隠し事って、みんな…、知ってますから~~。そうやって、胡麻化しながら、正直に白状するのが部長のいいとこなんですから~~。」

「…って、白状って、愛結美さんも、言う~~。かかかかか。」
基美。

吉竹も、口を尖らせて、
「何々…???…、その…白状って~~。俺…、まだ、気持ち悪くないけど。」

その瞬間、その場が…。
「シ~~~ン。」

愛結美、基美、耀、そして圭衣子の目が…。点。

圭衣子、思わず、両手を叩いて、
「あ。分かった。白状~。気持ち悪くなって、吐くじょ~~~。…って、お~~~ぃ。」

いきなり愛結美が、
「キャッハハハハハ。」

耀、変顔で、
「…って…。おぃ。」

基美、いきなり顔を下に、
「ダメだこりゃ。」

菜帆子、可笑しがりながら、
「さすが、部長…。」

佐津香も、
「あ~~ぁあ…。」

そして順平、
「部長~~。俺も聞きましたけど、それにだって。」

その声にメンバーたち、それぞれが、
「あ―――――っ。確かに~~。」

小埜瀬も吉竹を見て、
「部長…???」

愛結美、
「部長~~。もぅ~いいでしょ。本当の事~~。」

吉竹、いきなり口を噤んで、目を真ん丸に。…そして、
「まっ。しゃあないわな。…いつもの事だ。良し、宣言する。」

メンバーたち、注目。

「俺の歳は49だ。来年、50になる。かかかか。どうだ。」

いきなりおしぼりを吉竹に投げる圭衣子。

瞬間、メンバーたち、
「ぷっ。」
「クッ。」

愛結美、
「だから~~。部長~~。前置き長い。それに、つまんないでしょ。」

そんな声に思わず笑う小埜瀬。
「くくくく。」

吉竹、
「悪かったね。」
そして…。今度は表情を変えて、
「聞いて驚け~~~。」

メンバーたち、一斉に顔をコクリと。

「俺の奥さんは、元、アナウンサーでな。」

いきなり吉竹の少し空けて、右隣に座っている励が吉竹を見て、
眉間に皺を寄せて、下唇をビロンと。

呆れ顔で聞いているメンバーたち。
完璧に…、視線が冷たい。

誰かがボソッと。
「知ってます~~。奥様、NHKの、あの女性アナにそっくりなんでしょう~~。」
口にしたのは恵梨。

龍二、
「えっ…???…うそ。そうなんですか…???」

「…って、今、そういう話じゃない~~。」
ビールを一口、基美。そして吉竹を見て、
「いい加減に~~。」

吉竹、のほほんな顔をして…。けれども…、
「分~かった、分かった。はいはいはい。」
そして。
「実はな。ある仕事が出てきた。」

すぐさまメンバーたち、
「ある仕事…。」
「ある仕事…???」
「ある仕事…。」
「何それ…。」
「聞いてない。」
「うんうんうん。聞いてないけど…。」

「とんでもない仕事だ。」
吉竹。

またまたメンバーたち、
「とんでもない仕事って…。」
それぞれが顔を見せ合い。
「何…。」
「何々…???」

吉竹、
「あるコンペの話だ。…それに…、ウチが勝つと…。国内のみならず、海外へと広がる。シェアがだ。」

その瞬間、メンバーたち、
「えっ…???」
「へっ…???」
「どういう事…???」

「つまりは。マーケティング事業部が、イギリスのコルフス・デレーニョのコンペに参加するという事。」

いきなりのその声にメンバーたち、ビクンと。

「お待たせ。」
女性の声。

思わず吉竹、スクッと立ち、一礼を。
「お疲れ様です。社長。」

メンバーたちも、
「社長~~。由利塚(ゆりづか)さん。」

小埜瀬、
「社長…。由利塚さん。」

菜帆子、佐津香に、
「来ました~~。」

佐津香、ニコニコと、
「いらっしゃい。」

燈子と千優、一気に目を真ん丸に、
「奇麗~~~。えぇぇぇぇ…???…社長の隣の人って…。初めて見た~~。」
「うんうんうん。」

佐津香、
「あっ。そっか。」








好きになれない。   vol,081.  「さっき、乾杯の時に、部長…、言い掛けた…。」

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庄司紗千「海をこえて」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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