その社員、その男性から、何かしら感じる印象に、
「…何なの、この感触…???…建築家…???…それとも何処かのデザイナー…???…それとも…。」
そんな風に感じたのは、その女子社員だけではなかった。
すぐさま、他の女子社員が、
「まだ、社長、いるよね。ちょっと呼んできて。」
男性、インテリアを眺めながら、そして、ニコリとしながら、
「はは。こちら…、でしたか…。うんうんうん。」
裏の方から出てきた女性。梶美耶乃。そして、男性を見た瞬間、
「!!!」
ゆっくりと、男性に近づき、丁寧にお辞儀を。
「いらっしゃいませ。」
男性、その女性に、
「どうも。」
そして、
「素敵。ですね。うん。」
梶、また頭を下げて、
「ありがとうございます。」
男性、また、ポツリと、
「うん。いい感じ。」
梶、
「恐れ入ります。」
すると、男性。
「こういうの…、考えるのって…。…どんな人、なんだろうね。」
佐津香たち、優維香たちの出展に入って、
「こんにちは。」
優維香、
「はは。いらっしゃい。」
悠里たちも、
「いらっしゃいませ~~。」
須美も伊寿美も、そして岳燈も、
「おや。」
「へぇ~~~。」
「はは。何と。」
梶、その男性の声に、
「え、えぇ~~。」
男性、インテリアを見ながら、
「何だか…、日本にいるだけで、世界を旅してるみたいだ。…へぇ~~~。…凄いよね~~。」
梶、その声に、
「ありがとうございます。」
「こういうの…、デザインした人に、一目、会いたいですね~~。」
梶、その声に、今度は、
「あ、はぁ~~。」
少し、困惑した顔の梶、
「お褒め、いただき、恐縮です。」
男性、インテリアを眺めながら、
「うん。はは。冗談ですよ。」
ニコリと女性に。
梶、その声に、目をパチクリとさせて、
「あ、はは。どうも…。」
男性、またニコリと。
「企業秘密。ですもんね~~。」
梶、今度は、あらたまって、また、
「恐縮です。」
そして、また10分程度。
そして男性、
「うん。いいもの、見させていただきました。ありがとうございます。それでは。」
女性に一礼して…。
一瞬、梶、その男性に、
「あの。」
そこまで言って。
その声に男性、女性を見て、
「ん…???」
けれども梶、グッと口を噤んだまま、そして、にっこりと、
「あ、いいえ。」
そしてまた一礼を。
「ありがとうございました。」
男性コクリと。
「失礼します。」
男性は出ていく。
数秒後、社員たち、
「しゃ、社長~~。」
隅にいた窪塚、伊良部も梶に。
「社長、今の…。人。」
梶、腕組みして、
「ん~~~。…もしかしたら…。」
窪塚、伊良部、そんな梶を見て、
「えっ…???」
男性、歩きながらも後ろを振り向いて、
「トータルインテリア・伊玖伊那…かぁ~~。ふ~~ん。」
そして、思い出しながら、
「…あの…、時の…。」
女子社員たち、
「物凄い、オーラ。いやいやいや。」
窪塚、伊良部、
「社長…???」
そんなふたりに梶、僅かに焦りながら、
「うん…???…あ、うんうんうん。なんでもない。なんでもない。」
ニッコリと。
「ハイ。戻って~~。」
けれども梶、思わず悔しがりながら、頭の中で、
「…ん~~。…名前、聞けなかった~~…。まっ。…無理だけどね~~…。」
そして、佐津香たち、インテリアショップ・ジョエルのインテリアを見ながら、
「凄~~い。さすがはインテリアショップ・ジョエル」
「や~~るぅ~~。」
「中々。」
「うんうんうん。これは納得。」
優維香もニッコリと、
「ふふ。どお…???」
伊寿美、優維香の肩に自分の肩を押し付けて、
「や~~るじゃん。」
優維香、岳燈に、
「岳燈君、ありがと。来てくれて。」
その声に岳燈、ニッコリと、
「うん。久しぶり~~。」
いきなり佐津香、優維香を睨んで、
「優維香~~。」
瞬間、優維香、目をパチクリと。そして口を窄ませて、
「ふん…???」
「あんた、おかあさんに、岳燈君の事、言ってないでしょ。」
その声に優維香、黒目のみ上に、
「あれ…???…そうだっけ…???…あははははははは。」
「…ったくぅ~。とぼけちゃって~~。」
優維香、のほほんとしながら、
「まま。いいじゃない。現に、会えちゃったんだし。ニシシシシ。」
池辺と真宮、
「おやおや。」
「いらっしゃいませ。」
真宮は佐津香に一礼をして、
「挿絵画家先生に、ご来店いただいて、ありがとうございます。」
佐津香、そんなふたりに、ニコニコと、
「いえいえ。池辺さんも真宮さんも。お疲れ様です。」
池辺、
「先生。是非ごゆっくりと~~。」
佐津香、
「うんうん。ありがとう。」
伊寿美、岳燈に、小さな声で、
「さすが、おばちゃん、有名~~。」
岳燈も、
「だよな~~。凄ぇや。はは。」
そして、岳燈、周りのインテリアを見ながら、
「いいなぁ~~。こういうの。」
伊寿美、そんな岳燈を見て、
「ん~~~???」
「いやね。中々どうして、こういうインテリアに囲まれているだけで、何ともね~~。落ち着くね~~。何かしら、優しい自分になれるって、感じが…。はは。心地良い~~。」

好きになれない。 vol,042. その男性から、何かしら感じる印象。
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
