その女性、男性に、チョコンと頭を。そして、「おかえり。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 会場内の中心には、お洒落な出店やキッチンカ―とも思しき軽食ショップが軒を連ねている。
しかも、かなりの割合でテーブル席は埋まっている。
若者カップルや小さな子供連れが多い。

岳燈が何とか席をゲット。

須美も佐津香も、周りを見ながら、
「大盛況ね~~。」
「うんうんうん。…まぁ。これで…、半分は…、見たかな。」

伊寿美、
「はい、メニューはこちら~~。何にする…???」

佐津香も須美も、
「そうね~~。」
「私は~~。」



そして、決まったメニューを伊寿美と岳燈、
「了解。」



その頃には昼のワイドショーで、インテリアショップ・ジョエルの社員たちも、各々、
「おっと。」
「わぁ~~。」
「出てる、出てる。」

そして…。当然ながら、トータルインテリア・伊玖伊那の社員たちも、各々。
同じように…。





佐津香たち、自分の好みのメニューに、
「んふ。お~~いし。」
舌鼓を打ちながら…。




その頃、ようやくある場所に到着した男性。総合案内をそのまま通過し、会場の入り口に。
その時…。ふたりの女性と目が…。

その女性、男性に、チョコンと頭を。そして、
「おかえり。」

男性も、その女性に、軽くお辞儀をして、
「ただいま、戻りました。」

ゆっくりと、その言葉だけで…。お互いに…、通り過ぎるだけ…。


そして…、数メートル、離れる。


賀寿恵、七瀬に、
「戻り…、ましたか。」
「そのようね。」




男性、会場内を見回して、
「へぇ~~え~~。」




駐車場では、男性の乗っていたタクシー。車のトランクには男性のスーツケース。
そして、運転席で自販機から買った缶コーヒーを飲みながら、
「まぁ~~。チップも貰っちゃあ~~。しゃあねぇか。」
と…、折り畳んだ1万円札を。ヒラヒラと。
「2万円だと。ヒュ~~。」
吹けない口笛を。そして、ニヤニヤとしながら…。
「あの旦那、一体、何者…???」




賀寿恵、駐車場に止めてある車の運転席のドアを。

そして、七瀬、後部席に。シートに収まって。
「さて。明日から…、か。」
「それにしても社長。」

賀寿恵の声に七瀬、
「う~~ん~~???」

「あの方…。これから住む家…。」
「まぁ…、何処か、自分の好きな場所、探すんじゃないかしら。私の提示した物件には…。さりげなく…。まっ、敬意もあってか…、遠慮したからね~~。」

「えぇ。」

「まっ。ホテルに泊まって、それから。なんでしょうねぇ。」
そう言って、七瀬、
「ふふ。…これから、面白くなりそ。」

その声に運転席の賀寿恵、エンジンを掛けて、
「えっ…???」




会場入りした男性、
「さて…と。」
荷物は、肩に掛けてのひとつのバッグだけ…。そして…、手前の出展企業から…。



男性が入った瞬間に、その企業の社員たち、何かしらの雰囲気を感じて、
「えっ…???」

そして、ものの10分程度。男性、企業の社員たちに丁寧にお辞儀をして…、また外に。


そんな男性を見送っての社員たち、それぞれが…。
「何今の…???」
「うんうんうん。凄いオーラ、感じた~~。」




そして、次の出展企業でも…。

男性を見た瞬間、
「誰…、この人…???」

社員の大半が、顔を左右に、
「ううん…。見たことない。…でも、凄い感触。」
「誰…???」




そして、次の企業にも…。社員たち、何かしら、その男性に…、近づくことも…。
…けれども男性、インテリアを見ながら、そして社員たちを見ながら、笑顔で…。

そこに、ひとりの男性。社員たちの上司だろう、慌てて、
「おぃおぃ。何やってるんだ。」
いきなり男性、その男性に近づき丁寧にお辞儀を。
「いらっしゃいませ。ご来店、ありがとうございます。」

すると男性、にっこりと、
「ども。」
そして、インテリアを見ながら、
「頑張ってますね~~。」
ニッコリと。そして、
「健闘、お祈りします。」

企業の男性、深々と頭を下げて、
「ありがとうございます。」

全てのインテリアを見た後に、そのままその場を。男性、また、
「ありがとうございました。」
男性は出ていく。



数秒後、女子社員たち、
「課長…、今の人。」

すると、課長と言われた男性、いきなりその女子社員に、
「バカ。」
そして、その女子社員に耳打ちするかのように、
「………。…だよ。」

すると、その女子社員、目を真ん丸に、驚いたように、
「え――――――っ!!!うそ。」

そしてその女子社員、他の社員たちにも耳打ちを。

瞬間、それぞれの女子社員たちも、
「え――――――っ!!!」

すると、いきなり両肩をガックンと。
「そんな~~。」





数件の出展企業を見ての男性。次の企業に。…けれども、入った瞬間に。
「おや。」




佐津香たち、
「さてと。」

須美も、
「う~~ん。」

伊寿美、
「そろそろ。」

岳燈、
「行きますか。」

佐津香、優維香に電話。
「はいは~~い。」
「今から行くよ。」

「オッケ~~。場所、分かるよね。」
「当然。」




そのインテリアを見て男性、
「おやおや。」

入ってきた男性の雰囲気に敏感に反応しての女子社員、
「いらっしゃいませ。」

そして男性。その女子社員に、
「こんにちは。」








好きになれない。   vol,041.   その女性、男性に、チョコンと頭を。そして、「おかえり。」

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