真宮、「七瀬麗子の凄いところのひとつは…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

七瀬、
「その瞬間、今、湧き上がった観客が一気に…。…静まる会場。けど、その瞬間、一気に別の観客が一斉に歓喜。コーチが思いっ切りのガッツポーズ。控えの選手が一斉にコートに。コートで抱き合う選手たち。最後10秒の逆転劇。スリーポイントで1点差の逆転優勝。」
七瀬、今度はテーブルに両手を就いて、パソコンの画面をチラリと、そして雑誌のページにもチラリと。
そして、
「何が起こるか分からない。その瞬間、瞬間が勝負。」
そして今度は振り返ってテーブルに軽く腰を下ろした風に。
「やれるまでやってみな。ノックダウンされても誰も責めないさ。それが実力だからさ。けど、実力なんてものは磨けば幾らでも磨けるもんさ。限界なんてないからね。今の時代、限界突破、なんて言葉もあるくらいだ。」
そこまでメンバーたちを鼓舞して七瀬、
「私は、あんたたちは、絶対に物怖じしないって信じてるからね~~。頼んだよ~~。」
そして、テーブルから離れてスッと立ち上がり、池辺の肩を右腕で抱いて、右手で背中をパンパン。
「じゃね。私は行くよ。」

池辺、そんな七瀬に頭を深く。

七瀬、そして真宮に、
「麟、後は頼んだ。」

真宮、七瀬に向かって深く一礼をして、
「ハッ。」

七瀬は事業部のドアを開けて廊下に。。


ドアが閉まって数秒後、いきなりメンバーたち、
「キャ―――――――ッ!!!社長から名前呼ばれた~~~。」
地団太踏んで歓喜。

他のメンバーたちも、涙を流しながら、
「私も、私も~~。」
完璧に廊下まで聞こえるように。

その声を、廊下を歩きながら耳にする七瀬、
「ふふ。」
ニッコリと。


それぞれメンバーたち、
「まさか私の名前、憶えてくれたなんて~~。信じられな~~い。」


ニッコリと微笑んでの真宮。池辺を見て…。
池辺もニコニコと。湧き上がるメンバーたち。

「まっ。」
真宮、
「七瀬麗子の凄いところのひとつは、本社社員全員の顏と名前はインプットしている。ってな。」

腕組みして池辺、そして顔を傾げて、
「とにかく、それだけでも凄いわ~~。」
そして…。すぐに優維香と悠里を見て。

優維香と悠里、テーブルのパソコン画面と雑誌を見る。

優維香、
「負けてらんない。」

悠里も頷いて、
「うん。だね。」

他のメンバーたちも、
「うんうんうん。」

優維香、

「あと、5日しかない。…いえ。5日もある。」

真宮、その声に、
「おっと~~~。」

池辺、両腕を天井に向けて、そして肩まで下げて、両肘を曲げて、
「ヨ~~シ。」

真宮、
「ふ~~~ん~~???…ははははは。」








受話器を手にしながら、
「部長~~、凄いですよ~~。注文、殺到してますよ~~。」
トータルインテリア・伊玖伊那、開発統括課長の伊良部肇美(いらべはつみ)。

その声に、
「まさかね~~。発売してすぐに。結果が…。…世の中、分からんもんだ。」
両手を組んで、
「ん~~~。」
開発統括部長の、窪塚槇尾(くぼづかまきお)。



そして、こちらでは…。ソファに座ったままでノートパソコンを…。
そして、最後にキーボードのある部分をトン。パソコンを持ちながらソファを離れて、
「社長。」
トータルインテリア・伊玖伊那。専務取締役の五條尊(ごじょうみこと)。
パソコンの画面を社長と呼ぶ女性、トータルインテリア・伊玖伊那。
代表取締役社長の梶美耶乃(かじみやの)に。
「出ました。」

その画面を見て美耶乃、
「うん。いいんじゃない。」

「それにしても驚きました。我が社、総力を合わせても、こういう…。…でも、その結果…。」
梶を見ながら、尊。

梶も、
「ふん。そぅ。多分…、ここまでのデザイン、どうやったら見出せるのか…。いい勉強に、なったんじゃない…???」

「えぇ。」

「でも…。」
そぅ言って梶、
「これからが問題。」

「…と、仰いますと…。」
「これ以上のものを、今度は我が社が…。」

その声に尊、
「確かに。」

「今度のスタッフコレクション、大丈夫よね。」

尊、
「はい。」
そして、尊、
「社長、何度も言いますけど…。このデザイン。」

美耶乃、微笑んで、
「ふふん。世の中、何が起きるか、分からないわ~~。まさか、あの時…。」




凡そ3か月前。

都内のレストランのテーブルに、
「まさか、先生からお誘いがあるとは思いませんでした。ご無沙汰しております。」
そのテーブルの椅子に座っている先生と呼ばれる男性の前で梶美耶乃。

男性、
「はは。ま、硬い挨拶は抜きだ。」
そして隣に座っている男性に、
「奏多(かなた)、美耶乃君も来たんだ。始めてくれ。」

奏多と言われた男性、笑顔で、
「はい。分かりました。」
そして、美耶乃にニッコリと。



…やがて、乾杯から食事が始まる。
…そして…。

先生と呼ばれる男性が美耶乃に、
「実はな…。」

美耶乃、
「あ、はい。」

「つい最近、面白い人物と遭遇しましてね。」

「面白い人物…。」
なにやら、的を得ない美耶乃。









好きになれない。   vol,032.   真宮、「七瀬麗子の凄いところのひとつは…。」

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