池辺、「ようやく、ここまで漕ぎ着けたって…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 池辺の傍で真宮、
「…で…???…どんな感じ…???」

「ふん。」
腕組みしながらの池辺、
「ようやく、ここまで漕ぎ着けたって…、感じかな…???」

その声に真宮、頷いて、
「ほぉ~~お。」
池辺を見て。
「もぅ…、1週間、切ってるからね~~。とにかく急がないと。…でぇ~~。格の如し、慎重には慎重に。」
にやけながらの真宮、
「はは。…でも、うん。」
こちらも腕組みしながら。

「前回は、あのふたりがいたから何とか…。…でも、今は。あのふたりから育て上げられた柿崎優維香がいる。そして、同様に、冴島悠里。このふたりの存在がとにかく大きい。」

池辺の隣に武蔵野瑛子(むさしのえいこ)。
「はい。課長、課長の好きなの~~。」
そう言って池辺に渡すマヨウィンナーパンとカフェオレ。

池辺、瑛子に、
「サ~~ンキュ~~。」
そして瑛子にニッコリと。

真宮、
「1週間、切ったな。マジで。」

池辺、
「えぇ。…それに…、今回は前回に増して、厳しくなってくるかも…。」

メンバーたちの表情と動きを見ながら真宮、
「確かに。…前回は僅差でウチがゲット。」

「ほん~~とに僅差。あれって、審査員ひとりの差でしょう~~。」

真宮、
「ん~~~。殆ど…五分五分。ただ、マスコミにはその僅差と言う情報は行ってない。とにかく金賞受賞としか。」

池辺も、
「うん。…だから、今回はそれをも見越して。」

「さて。」
真宮、池辺の顏を見て、
「池辺菜瑠美の今度は予想や如何に。」

間髪入れずに池辺、
「そんなの分かんないよ~~。諜報員がいる訳じゃない。」

瞬間、真宮、
「かかかかか。諜報員と来たか。ダブルオーセブン、ジェームズボンド~~。かかかか。…ってな。」
そして真宮、
「まっ。そんなカッコいいヤツがいてくれたら、おんもしれぇ~んだけど~~。」
けれども顔を傾げて、
「いや。…って言うか、そんなスパイがいたら、面白くもなんともねぇか。今時、敵さんの情報入手しても、そんな、コソコソとした真似は、したかねぇし。」

そんな真宮の左腕を右手でペン。
「何可笑しな事言ってんのよ。…まっ。…でも…、感触だけは掴めてきた感じ。」

「おぅ~~~。」
池辺に両手で静かな拍手。
「期待、してまっせ~~。」

「それより、どうなの…???…例の新人。…あれから全く話、聞かないけど…。」
「まぁね~~~。みなさまには、余り余計な事は…と、言う事で…。」

池辺、真宮に、
「ま~~さか~。この私にもシークレット状態~~???…見下されたもんね~~~。」

いきなり真宮、立ったままで腰から上を仰け反るように、そして両手をヒラヒラと、
「いやいやいや。そんな事は決して。…肝心の社長からお声が出ないだけ~~。俺だって、必死に情報、引き出そうとしてんだから~~。」

「はいはい。」
そして、袋から出したマヨウィンナーパンを一口。
「んふ。お~~いし。」

その顔を見て真宮、顔を傾げて、
「いやはや、池辺菜瑠美。」
また顔を傾げて、
「本当にそれ、好きだよね~~。」

その声に池辺、
「ふん。モチ。…ってか。それ知ってて買ってくるでしょ~~真宮麟~~~。」

真宮、いきなりお凸を右手でペン。
「おっと。仰る通り。こりゃ、1本。」

池辺、メンバーの顏と動きを見て、
「さ~~て、正念場よ~~。まっ。相手が、どんなの出してくる、かは分かんない。…けど…、徹底的にリサーチはしてきた。アンケートも充分。それから何度も検討、そして追及に追及。機能性とライフスタイルにマッチング。…なんとか。」

真宮も顎に左親指と人差し指。
「池辺さ。その、新人。」

池辺、
「うん…???」

「多分、スタッフコレクションの時、社長と再会する。かも。」
真宮、厳しい目でメンバーたちを見ながら、
「何やら、そんなニュアンス、感じる。」

池辺、
「スタッフコレクションの時、社長と再会…。」

「ふん。まっ。社長本人の口から出た訳じゃないけど…。話してると、そんな意味合い…、感じるんだよね~~。」

「えっ…???」
一度、真宮の顔を見て再びメンバーたちを見ての池辺、
「何…???…じゃあ、つまりは…。スタッフコレクションにも、興味津々って訳~~~???」

「まっ。そういう事に…なるわな。…いや、だって、世界回ってるんだぞ。そしてフリーのライターでカメラマン。しかも、グローバル的に評価も…。特にインテリアに関しては…。…って、俺…、前に言ったよな~~。みんなにも…。」

池辺、
「う~~ん。そっか~~。…うん。確かに聞いた。…って言うか…。それほどまでの…、逸材…???」

「なんだろうね~~。…まっ。あの社長の事だから、何考えてんのか、分からないっちゃ~~分からない。七瀬麗子(ななせれいこ)~~~。ん~~~。」








好きになれない。   vol,028.   池辺、「ようやく、ここまで漕ぎ着けたって…。」

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