「マーケティング事業部。まっ。大黒柱…的な、存在が…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 小埜瀬、
「へぇ~~~。」

「まっ。」
武一。
「だからこそ。あいつら。ガッシリとした、そして、男前。そんな男性が入ってきて…。しかも身長も俺とそれほど…。」
小埜瀬を見て、
「もしかして…。180…???」

小埜瀬、コクリと、
「ビンゴです。」

「でしょう~~。…で、俺より歳が…???」

峻、
「確かに。…そりゃ~~、みんな。緊張は…するわな~~。」

「…で…???…そこで愛結美が…。」

小埜瀬、
「あ、えぇ~~。みなさんを、私に、自己紹介してくれました。」

「へぇ~~。まっ。細かい事は、愛結美にって、俺の方からも…。」
「…で。…お蔭様で、私も幾分、緊張が解れたかと…。」

「ははは。」
武一。
「…で…???…印象は…???」

その声に小埜瀬、
「ははは。とにかく、みなさんお若い。今までとは全く異なる環境。」

峻、
「へぇ~~。今までって…???…小埜瀬さん。」

「どっちかって言うと。まっ。化粧品とは言っても、半数以上は男性。それも…、私同様に、課長クラスばかりでしたから…。」

「仙台支店のプロジェクトチーム~~。ですからね。」
武一。

小埜瀬も、照れながら、
「えぇ。まっ。私と同世代か…、多少なりとも、40代…後半。」

峻、腕組みして、
「な~~るほどね~~。」


次第に客が増えてきた。
けれども、客の相手は店員が…。アルバイトの女性である。


峻、
「若い中での新課長~~。」
そして小埜瀬にビシッと、敬礼をして、
「お疲れ様でございます。」

小埜瀬、飛び切り恐縮して、
「いえいえいえ。そんな…。大袈裟な。」
そして、
「…って言うか、ひとつ、気になったんですけど…。そんな若い人の中に…。おひとりだけ…。」

峻、目をパチクリと。そして武一を。
「…ん…???」

武一、顔を顰めて、
「おっと~~~~。」

奈菜、思わず口を両手で覆い、
「あは。」

峻、奈菜を見て、武一を見て、目を真ん丸に。
「うん…???」

小埜瀬も目をパチクリと、そして口を真一文字に。
「部長…???」

武一、カウンターに両手を付いて、
「はい。おひとりだけ…。いらっしゃいます。まっ。例えて言えば~~。マーケティング事業部。まっ。大黒柱…的な、存在が…。」

「だいこくばしら…。」

奈菜、武一に、
「偉い。サッちゃんをそういう風に言う。うんうんうん。大したもんだ。」

武一、奈菜に、泣きそうな声で、
「だって、仕方ないでしょ。あの人に、物言うなんて…、俺…。」
いきなり顔を左右に振り、
「無理。無理、無理、無理。」

峻も、
「かかかかか。そっか~~。サッちゃん。」
そして峻も、顔を頷かせて、
「うんうんうん。確かに。サッちゃん。はは、いたね~~ひとり。どでかいのが…。」

小埜瀬、
「どでかい。」

奈菜、
「うん。」
小埜瀬に、右手で招き猫。
「いや。だ~~って~。彼女、社長の言う事も、自分が嫌と思ったら絶対に聞かないし。…とは言っても。社長とも昵懇の仲だから~~。」

その声に小埜瀬、いきなりビクンと来て、椅子の背もたれに左手を。
そして吉竹にオロオロするように、
「ぶ…部長~~???」

峻、
「かっかかか。」

武一、腕組みして、
「ん~~~。」
そして、腕組みを解いて、
「柿崎佐津香という女性がいます。」

小埜瀬、コクリと、
「え~~、その名前でした。」

「大凡、エレガンザ化粧品、東京本社。会社のトップが社長の伊縫舞桜(いぬいまお)なら、その他の上層部以外で本社の…、総務、経理、人事以外の事務方を除いて会社を熟知しているのは彼女だけ。しかも、万年、平ではあるけど、会社への貢献度は取締役以上。とにかく、発想が桁違い。取締役でさえ、一目置いている。そんな女性。されど、社員からは愛されている。」

小埜瀬、目を真ん丸に、
「そ、そんな人なんですか…???…あの人…???」

「まぁ、そんな簡単に、軽々しく口を利ける人じゃないんですけど…。…それを彼女は嫌う。一切の出世嫌い。管理職なんてまっぴら。社長が何度、彼女に取締役を打診したか。その度にNOを叩き付ける。但し、その他の社長の頼みには全てOK。そして、さっき、奈菜さんも言ってたけど社長とは昵懇の仲。俺なんて足元にも及ばない。…って言うか。俺がこの会社に入社した時にはもう佐津香さん、いて、バリッバリだったから。ニッコリと、頑張ってるね~~。なんて、気さくに声掛けられたりして。」

小埜瀬、
「凄いんですね~~。」

「とにかくキャリアが違う。」


後ろから、店員の声、
「店長、オーダー入りました~~。お刺身盛り合わせお願いしま~~す。」


「それにサッちゃん、才能も凄いから。」
奈菜。そして、ふたりの間に、
「はい。夏唐~~。」

唐揚げである。

「そして、ピリ辛キュウリねぇ~~。」

小埜瀬、奈菜を見て、吉竹を見て。

「サッちゃん、セカンドワークで挿し絵、書いてんだ。」
峻。








好きになれない。   vol,025.   「マーケティング事業部。まっ。大黒柱…的な、存在が…。」

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