「まだまだ…、医学でも、分からない事が多い。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そして…。柚香の病室には次から次へと…。

特に…。
「初めまして、藪岡と、申します。」
藪岡、幸乃に名刺を。

幸乃、丁寧に、
「ありがとうございます。いろいろと、柚香がお世話になりまして…。」

「いえいえ。とんでもない。こちらこそ、いろいろと…。」


そして…。こちらも初対面。
「いや。私もこういう形で藪岡先生に会えるとは…。はは、これも柚香さんのお蔭…???」
熊沢。

藪岡、そんな熊沢に、
「こちらこそ、お会いできて、ありがとうございます。…それにしても、心肺停止には驚いた。どうして、そんな事に…???」

真輝も愛実も亮輔に阿須賀も、
「うんうんうん。」

けれども熊沢、厳しい表情で、
「ん~~~。それだけは全く…。」

藪岡、
「不明…と、言う事ですか~~。ん~~、確かに。患者が、どんなに改善されていたとしても…。まだまだ。いつ、どうなるかは…、まだまだ…、医学でも、分からない事が多い。」

熊沢、その声に頷いて、
「同感です。」

他は藪岡を見つめて…。

藪岡、
「特に。…今の柚香さんの場合、また…、いつ、陽織ちゃんに…。」

すぐさま、
「おぃおぃ。藪さん、縁起でもない。…って…。言うか~~。」
亮輔、申し訳なさそうに、
「すんません。縁起でもないって…。」

困ったような顔をして真輝、愛実。

柚香、
「ううん。…でも…。確かに、亮輔さんの言う通り。また、いつ、陽織に…。…それに…。」

みなが柚香を見て、
「それに…???」

柚香、全員を見渡しながら、
「私自身…。ここ、数か月の感覚…???…と。言うか…、記憶が…。とにかく、飛んで、飛んで状態。何がなんだか…。」

真輝、愛実、
「あ、あ~~。」

亮輔も、
「確かに。」

阿須賀、
「陽織ちゃんと柚香さん、入れ代わり…、立ち代わり…。」

「あのぅ~~。」
幸乃。
「私が…、今、ここで…。…こぅいう事を…。」

途端に全員が幸乃を注目。

柚香、
「おばあちゃん…???」

真輝、
「おばあさん。」

愛実も、
「おばあちゃん。」

幸乃、全員を見て、
「実は…、私…。…最近。」

熊沢、幸乃を見て、
「幸乃さん。おばあさん。例の…。」

幸乃、熊沢を見て、
「えぇ。」
小さく、コクリと。

柚香、
「例の…???」

藪岡も、
「うん…???」

熊沢、
「いえね。幸乃さん。最近…、夜中や明け方に、変なものを…。…と言うか。」
熊沢、幸乃を見て、
「おばあさん。幸乃さん。」

幸乃、
「えぇ…。…実は…。陽織が…、心肺停止になった…。」

熊沢、藪岡、
「はい。」

「あの時も…。」

柚香、
「おばあちゃん。」

幸乃、
「変な話に…、なるんですけど…。」
頭を傾げて、
「夜中…。あの時は…、丁度…。夜中の…、2時くらい。部屋に。…私の部屋に…、なんですけど…。」
柚香の顔を見て、
「この子の…、母親と父親の…。ハッキリと、顔も見えたんですよ。今までは薄っすらと…。でしたけど…。」

柚香、
「うそ。」

藪岡、
「ん~~~???…心霊…現象…ですか~~。」

亮輔、
「うそだろ。」

阿須賀、
「うそうそうそ。」

真輝、
「おばあさん。」

幸乃、
「柚香の…、この子の両親…、なんですけど…。母親が、おかあさん、お願い。陽織を…。確か…、こんな風に。…そして、父親も、同じような…。」

藪岡と熊沢、同時に、
「お願い…???」

「あまりに、突然でしたから、言っている意味が…。あまりよく…。…でも…、そんな事が…最近…、数回。」

柚香、
「やだ、おばあちゃん。恐いよ。それって…、つまりは…、私のおかあさんとおとうさん。つまりは…、亡霊…???…オカルト過ぎるよ。」
両眉の先端を吊り上げながら…。

幸乃、そんな柚香に、困ったような顔で、
「ん~~。確かに。…恐過ぎる…けど…。最近…、何日か置きに…。」

柚香、
「まさか…、昨夜も…???」

幸乃、すぐさま、
「ううん。昨夜は何も…。」

熊沢、
「心霊…現象…。」
そして、
「藪岡先生。」

藪岡、
「ん~~~。有り得ない…、事でも…、ない…かと…。」

すぐさま亮輔、
「おぃおぃ。藪さん。勘弁してくれよ。この期に及んで…。」

けれども藪岡、
「いや…。…と、言うより、人間。…つまりは…、第六感という奴だ。まっ、精神的にも、あらゆる角度から精査して行けば…、有り得ない。…と、言う事自体が、ないんだ。…但し、これは…、その当人。若しくは周囲も…。まっ、信じる。信じないはあるとして。なんだが…。」

熊沢、
「ん~~。確かに。医学の力では、解明できない事も多いですから。」

柚香、
「先生まで。」

「あ、いや…。けれど、それも…、残念ながら、事実なんだよ、柚香さん。…実際、今の柚香さんも、またいつ、陽織さんに変わる。」

その一言に、真輝も、愛実も、亮輔、阿須賀も、
「あ、あ~~~。」

そして、亮輔、
「確かに。」

熊沢、
「いずれにせよ。今の柚香さんの解離性同一性障害。柚香さん自身、ここ数か月の記憶が飛び飛びで。まっ。記憶喪失と言う症状もあるけど…。それとも異なる。実際。別人格になっている。」








LIBRA~リブラ~   vol,179.   「まだまだ…、医学でも、分からない事が多い。」

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