「柚香、柚香なんだね。柚香だね。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 台所から小走りで幸乃、
「柚香~~~。」

祖母に柚香、再び、
「ただいま、おばあちゃん。」

幸乃、柚香の手を取って、
「柚香、柚香なんだね。柚香だね。」

柚香、キッパリと顔をコクリ。
「はい。正真正銘の私、柚香。」
そして幸乃、柚香を抱き締める。
「あ~~。うんうんうん。柚香だ~~。ははは。」

柚香、
「うんうんうん。…でも、今回、3週間。」

「ん~~~。確かに。まっ。陽織も、元気には、してたんだ。…でも、もしかして…、今回が…。そして、このままって…、考えると。」

柚香も、
「確かにね~~。大学で…。」

そんな柚香に幸乃、
「大学で…???」

柚香、顔をコクリと。
「大学の…、外…。私、道路を渡ろうとしてたの。その時、いきなり目が覚めて。そしたら、阿須賀さんが後ろから、大丈夫~~って。」
頭を傾げて、
「何が何だか、その時、分かんなかったけど…。」

幸乃、その話に、
「ふ~~ん~~。」

「…で、大学の友達も、大丈夫~~って。」

ふたり、台所に入って。

そして、
「阿須賀さんの話によると、陽織がスマホを持って、道路を渡ろうと…。その時に、いきなり二輪車。バイク…???…もう少しで陽織にぶつかるところ。いきなり目の前を通り過ぎた。だから、阿須賀さん、後ろからあぶないって。」

幸乃、何かしら、柚香を見て、頭を撫でて、
「なんと。」

「…で、それからファーストフード行って、みんなにライン。」

幸乃、ニッコリと、
「そぅかぃ~~。うんうんうん。おばあちゃんも、ライン見てホッと。良かった~~~。」

「まっ。確かに。…このまま、私が陽織になった…ままで、ず~~っとって。事は…。」
そこまで行って柚香、頭を傾げて、
「ん~~~。医学上…、どうなんだろ。…後で、藪岡先生に、聞いてみよ。」

幸乃、
「あ、熊沢先生にはおばあちゃんの方から。何だか、藪岡先生とも話、しているみたいで、喜んでた。」

柚香、
「あは。うん。」
柚香、椅子に座り、
「真輝君が言うには…。」

幸乃、
「うん。」

「何だか…、衝撃があって、陽織から私に、戻る…みたい。」
「衝撃…???」

「うん。…でも…。その…、衝撃と言うのが、実に。…全く分かんない。」

幸乃も、
「ん~~~。なんなんだろうね~~。」




夜、7時半。

世田谷駅に愛実。
「さて…と。」



そして…。

汀家。玄関、
「こんにちは~~。」

ふたり、共に、玄関に。

柚香、愛実に、
「ヨッ。」

幸乃、
「メグちゃん、ご飯、食べてきな。」

愛実、
「あ~~~。はは。うん。でも、今日は、大丈夫。かあさん、多分、今日、スーパーの売れ残りたんまり持って帰ってくるから。ご馳走かも。食べないと、私が怒られる。」

その声に幸乃、
「はは。そぅかぃ。」

愛実、
「ただ…。夕食中に…、ごめんね。やっと講義、終わって。」

柚香、
「うんうんうん。入って。」

「おっ邪魔っしま~~す。」






「うん。私も、エンカント、行った。すんごい、素敵なお店だよね。」
愛実。

柚香、
「うん。確かに。私は、お店、始まる前に、行ったから、その時の雰囲気しか、分かんないけど…。」

「客入りは上々。…でも、何故か、カウンターだけは空いてる。そこに、藪岡先生と言う男性と、真輝君。」
「うん。」

「そして…、私。でぇ~~。阿須賀…さん…???初めて会ったけど。」
「うんうんうん。」

「でも、後で、亮輔さん…???席、代わろって…。」
「はは。優~~さしぃ~~。さすが、亮輔さん、阿須賀さんに。」

「でぇ~~。陽織ちゃん。…とにかく、陽織ちゃん、客受け、いいよね~~。」

その話に柚香、
「へぇ~~~。」

幸乃も、
「おや。そんなにぃ~~。」

愛実、顔をコクリと。
「それに…、何とも、手際良くって。お客さんも、陽織ちゃん、陽織ちゃんって。」

柚香、目を真ん丸に、
「へぇ~~~。凄っ。私だったら、まず、無理。…ってか。」
赤くなって、
「お酒、飲めないし。」

すかさず愛実、
「あ~~。うんうんうん。そぅそぅそぅ。陽織ちゃん、しっかりと、ビール飲んでたよ。いやいやいや。」

「うん。」
そして柚香、
「あ。」
テーブルの自分のスマホを。
「はい、これ。」

スマホの画像を見て愛実、
「あ~~、うんうんうん。これこれ、こんな感じ~~。すんごい、弾けてるよね~~。」
そして、愛実、
「とにかく、お酒、強かったような~~。」

「だから…、前は私、朝、目が覚めたら、頭、ズキズキ。」
「あ~~~。な~~る。」

幸乃、
「おばあちゃん、お風呂、見てくるね。」
椅子から立ち上がり…。

柚香、
「あ、うん。ありがと。」

ちょっとした、沈黙。

愛実、
「でぇ~~。ユズが、陽織ちゃんに書いたメモ。私が読んで、みんなが…聞いた。」

柚香、
「そっか~~~。」

「…って言うか~~。真輝君も藪岡先生に、言ってたけど…。衝撃…???」
愛実、顔を傾げて、
「うん…???…ってか、それにしても、藪岡先生、凄い、渋い。」

瞬間、柚香、
「はっ…???」
そして、思わず、
「かかかかか。」

そんな柚香に愛実、般若のような顔で、
「何ぃ~~~。」








LIBRA~リブラ~   vol,166.   「柚香、柚香なんだね。柚香だね。」

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