「とにかく、記憶力が、いい。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 愛実、思わず柚香に顔の前で両手を合わせて、
「ごめん。」

柚香、瞬きをして、
「あん。…でも、真輝君も…、こと、陽織に関しては…、ある意味、男勝りって…。あ。それこそ、メグも最初、言った通りに、つっけんどんって。」

「ふ~~~ん。」
愛実、何気に納得したように。
「やっぱ、そうなんだ~~。」

「あっ。でも…。」
思い出したように柚香。

愛実、
「うん…???」

「とにかく、記憶力が、いい。」

その声に幸乃も、顔をコクリと。
「うんうんうん。そぅ~~。その通り。」

いきなり愛実も柚香も、
「おばあちゃん…???」

幸乃、ふたりを見ながら、
「おばあちゃんね~~~。とにかく、柚香が陽織になった時。何をやればいいのか、全然分かんなくって。」

その声に柚香も愛実も顔をコクリと、
「うんうんうん。」

「その時、とにかく柚香だったらどうするか。…って、そればっかり考えて。」

柚香、
「おばあちゃん。」

「でね。ふと思い出して…。ん~~。ほら。柚香がおぱあちゃんに、落ち込んでなんていられない。このまんまじゃ私やだって。」

また柚香、
「うんうん。」

幸乃、柚香を見て、
「あんたの好奇心と推理まがいの性格も、知ってるから。」

瞬間、愛実、
「ぷっ。」

「どうせなら、家で燻ってるよりも外に。って。」

柚香、目をパチクリと。

愛実は愛実で、クスクスと、
「好奇心と推理まがいの性格…。言えてる~~。…で、しかも…、家で燻ってるって…。かかかかか。」

柚香、またまた右目を歪めて愛実に、
「メグ~~~。」

幸乃はニッコリと。愛実を見ながら、
「うん。だから~~。陽織を家から外に、連れ出したんだ。」

愛実、
「な~~るほどね~~。」

「多分、柚香もそうするだろって…。」

「さっすが、おばあちゃん。やるぅ~~。」
ニコニコと愛実。

「…で、車で…。駅の駐車場に止めて、そこからは電車で。長篠観音総合病院。それから柚香の通っている大学。」

「びっくりしたよね~~私も、それ聞いて。マジでって…。」
目を真ん丸にして愛実。

「…でぇ~~。そこで偶然にも、真輝君に会って~~。…で、また、別の…ふたり…???」

柚香、
「あん。亮輔さんと阿須賀さん。」

幸乃、柚香を見て、
「うん。そう。」

「それから回転寿司に行って食事をして帰ってきて。そこからだね~~。いっそ、陽織にいろんなこと教えようって。」

愛実、
「へぇ~~~。」

幸乃、愛実と柚香を見て、
「そしたら、どうだぃ。とにかく、すぐに覚えちゃう。」

今度は愛実、驚いたような顔で、
「へぇ~~~。」
柚香を見てニコニコと。
「うんうんうん。」

「まっ。確かに、茶の間で座椅子に胡坐を掻いて…、いたけど…。…で、テレビ。もぅ~~。それからはテレビも洗濯機もすぐに覚えて。テレビなんか夜中まで。私が朝、起きて茶の間に来たら、陽織、何て言うの、体育座りって今じゃ…。」

愛実、その声に、顔をコクリコクリと、
「うんうん。体育座り。」

「顔を膝にベッタリと、寝ちゃってるの。…で、私に気付いて、寝てた~~って。それからは、今度は新聞。」

「真輝君が言うには、陽織、新聞、全部読んだんだって。」
柚香。

いきなり愛実、
「うそ―――――――っ!!!」

幸乃も、
「何やら、いろんなこと覚えたって。…で、真輝君と外に。」

愛実、納得したような顔で、
「へぇ~~~。…だから…、記憶力かぁ~~~。」

「で。」
柚香。
「明日から、大学…。なんだけど~~。」

その声に幸乃も愛実も、
「うん…???」
「へっ…???」

「当然。もし、仮に…、このまま、私が、私であれば、大学に行くけど~~。…もし、万が一に…でも。」

幸乃も愛実も目をパチクリと。

柚香、
「万が一~~。私が明日、仮に、陽織になったとして~~~。」

幸乃、愛実、顔をコクリと、
「うんうんうん。」

「その時は~~~。」

瞬間、愛実、
「うそ。…まさか…。」

幸乃は、
「うん…???」

柚香、愛実に、
「うん。その、まさか。…陽織、大学に行く。」

愛実、瞬間、
「うそ―――――――っ!!!」

幸乃も、驚いたように、
「柚香っ!!!」

「とにかく。やってみて。」

幸乃、
「とにかく、やってみてって。…そんな…、柚香。」

「これ。」
柚香、
「真輝君の…、提案。でも、ある。」

愛実、
「え゛、え゛ぇ~~~え~~???…何という、無茶な…。」

幸乃も、
「柚香~~。余りに、無鉄砲~~。無茶が過ぎるよ~~。」

その反応に柚香、
「あん。確かに、無謀とも、私も思ったけど~~。…でも…。…ある意味…、この際。…ま、いつ…、どうなるかは…。分かんないけど…。真輝君には、頼むって。」

愛実、
「わっちゃ~~~。…って、言うか…、私は…、その…、大学…、ユズと一緒じゃないから、助けは…、出来ないよ。絶対に。無理。」

柚香、愛実に、
「うんうんうん。分かってる。…だから、これから、その計画。」

幸乃、愛実、同時に、
「計画…???」

「うん。」
そして柚香、自分のスマホを出して、履歴を…。








LIBRA~リブラ~   vol,142.   「とにかく、記憶力が、いい。」

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