「かかかかか。」
笑いながら愛実。
そんな愛実を微笑ましく思う幸乃。
「でもさ。」
愛実。少し考える風に、
「確かに~~。私がここに来て、初めて会った陽織ちゃん。なんとも…。口を尖らせて…、何て言うか~~。子供の…???…それも、反抗期って言うか、駄々っ子と言うか…。何言っても文句を言う。ツンとした感じ。体に手で触れようか、なんてしてみたら、いきなり、何すんだよおまえ。…そんな感じ。」
そして愛実、
「どことなく、男言葉、使う様な…。ふざけんなよ。とか、何言ってんだおまえって…。相手をおまえ呼ばわり。」
幸乃は少し、困ったような顔で…。
柚香、そんな愛実の話に祖母をみて、
「う~~~ん~~。…おばあちゃん…???」
幸乃、
「う~~ん~~。まっ。確かに。そんな感じも…、あるかも…、知れないね~~。何てったって、陽織にすれば、2歳のままで…。いきなり今の、現代に…。」
そして、柚香を見て、
「それこそ柚香、昨日、真輝君と一緒に陽織。」
瞬間、愛実、
「あっ!!!あ~~うんうんうん。そおそお。昨日、ユズ、あんた、真輝君と。何々。何処行ったの…???」
柚香、
「昨日…???」
キョトンとした顔で、顔を傾げて、
「ふん。なんでも、世田谷から~~。渋谷行って~~。それから明治神宮~。…で、表参道、歩いて、また戻って~~。竹下って。それから…、原宿から新宿。でぇ~~。新宿駅でぇ~~。何かの瞬間、私。に。」
愛実、目を丸く、
「へぇ~~え~~。で…???でで…???真輝君、陽織ちゃんの事、なんて…???…って言うか、ふたりで、それから…???」
柚香、目を右左に。
「うん。新宿駅で、改札出る前にぃ、真輝君に聞いて~。これからどうする…予定…???…って聞いたら、真輝君のプランは、新宿都庁。」
「まま、ある意味、お決まりの…観光…???…東京見物。」
柚香、口を尖らせて、
「うん。…でも…。」
幸乃、柚香を見て。
愛実も…。
柚香、
「でも、都庁行って、そこからスカイツリーに。」
愛実、
「へぇ~~~え~。」
「だったら、都庁まで歩いて、そっからまた駅に来て、スカイツリーに行くよりは、新宿からそのまま。」
「あ~~~。確かに、そっち。」
柚香、愛実に、
「うん。」
そして、
「まっ。そのまま、陽織だったら、都庁かも…、知れないけど…。メグとも、都庁は行った時。」
その声に愛実も、
「うんうんうん。あるある。」
「それよりは…って。そのままスカイツリー。」
「に、行った…???」
柚香、顔をコクリと。
「うん。…って言うか、スカイツリーは、私も初めてだし。」
愛実、目を丸く、
「うそ。」
「ううん。行った事ない。ないよ~~。」
瞬間、愛実、顔を顰めて、
「わっちゃ~~~。」
柚香、キョトンとして、
「メグは…???」
その声に愛実、顔を下に、申し訳なさそうに、そして右手でVサインを、
「2回…程…。…いやいやいや。だ~~って~~。従姉から誘われて~~。…で…。ま、その~~。」
柚香、
「はは~~ん。煌也君。」
愛実、増々面目なさそうな顏で、
「しぃません。…って言うか~~。昨日、私もユズから電話来た時。…って言うか~~。朝からバタバタしてたから、ゆっくりとユズと話せなかったし。もぅ~~。陽織ちゃんからユズに戻ったって聞いただけで、泣きそうだったから~~。はは。そっか~~。スカイツリー。…で…???」
幸乃、黙ったままでふたりの会話を。
柚香、
「ふん。そこから、ラーメン食べて。」
「ラーメン…???…スカイツリーで…???」
「違う、違う、スカイツリーでは何も食べなかった~~。何も買わなかったし。そんな…、どんだけ掛かるか、分かったもんじゃなし。」
その声に幸乃、
「ぷっ。」
愛実、口をへの字にして、
「へぃ。まね~~。ユズの事だもん。倹約家。」
「あったりまえじゃん。幾ら…、ある意味…、財産は…、あるにしても…、ウチは…、お金は…増えない。」
その声に愛実、
「確かに。」
「メグの家みたいに、収入がある訳じゃないんだから。…確かに。家の財産は…、おばあちゃん。…で、私は…。おとうさんとおかあさんの…。まっ。確かに…。…でも、それだって、使えば…、減るぅ~~。一般家庭みたいに、月々~~。」
愛実、その話に、
「はいはい。はいはい。何度も聞きました~~。」
汀家の…、そもそも、財産と言えば、幸乃の夫、宜嗣が残した遺産。
そして幸乃の年金。それと…。柚香の両親が、ふたり共に、
保険金の受取を子供たちの名前にしていた事が功を奏して、柚香の…、
いわゆる両親が柚香に残した、遺産となったのだった。
確かに。柚香が今後、大学を卒業して、何処かに就職して得る給料以外、収入源はない。
「ラーメン食べて~~。そっから浅草~~。」
柚香の顔を覗くように愛実、
「ラーメン、真輝君と一緒に…???」
その顔に柚香、右目を歪めて、
「メグ~~~。」

LIBRA~リブラ~ vol,141. 「反抗期って言うか、駄々っ子と言うか…。」
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