「今の…、私のこの状態…???…私…、柚香の…、お姉ちゃんの体を借りて、この状態なんだ。…解離性同一性障害…。」
陽織。
亮輔、
「うそ。それもしっかりと…、理解してるってか…???」
小さな声で。
真輝も、
「凄ぇ…。」
幸乃、
「陽織…。」
阿須賀も、
「陽織ちゃん。」
「だから…。」
陽織、
「陽織、どうなっちゃうか…、分かんないから…。…一番、心配してるの、おばあちゃんだからさ。」
何かしら、ホッとするような感じの幸乃。
陽織、
「真輝~~~。」
その声に真輝、陽織に、
「うん…???」
「陽織…、また…、今度、柚香、お姉ちゃんに、変わるんでしょ。」
いきなりの声に真輝、
「あ、あ~~~。」
咄嗟に亮輔と阿須賀、そして幸乃を見て、
「あ~~~~。うん。…多分。…だと、思うよ。…ただ…。それが…、いつかは、誰にも分かんないけど…。」
「柚香にさ、お姉ちゃんにさ。言ってくれない。」
真輝、
「えっ…???」
亮輔、陽織を見て、
「うん…???」
阿須賀は、口を尖らせて、
「……。」
「陽織が…。謝ってたって。ごめんねって…。」
その声に4人、瞬間、口の中の物を飲み込んだような感じで…。
真輝、
「陽織ちゃん。」
幸乃、優しそうな顔で、
「陽織~~。」
亮輔は、ニッコリと、
「うん。おぅ。」
阿須賀もニッコリと、
「あは。」
真輝、笑顔満面に、
「うん。分かった。そう言っておく。」
陽織、こちらも笑顔満面で、
「ニシ。お願い。頼んだ。」
そして、Vサイン。
「とぉ~~~。」
亮輔、腕時計を見て、
「俺ら、そろそろ午後の…。」
真輝も、腕時計を、
「おっと。…もぅ、そんな時間。」
阿須賀、両肩をくねりくねりと…。
「あ~~ぁあ~~。また講義~~。」
真輝、
「あすか…さんは、専攻は…???…って、言うか、あすかさんって…。明日の香っていう…???」
その声に阿須賀、真輝を見て、目をパチクリと、
「へっ…???」
亮輔を見て、そして真輝を見て、
「えっ…???…あ、あ~~。ううん。明日の香じゃなくって~~。」
「阿須賀神社の阿須賀。」
亮輔。
その声に真輝、
「阿須賀神社の阿須賀…???」
阿須賀、亮輔に、
「何、それ…???どこの神社よ…???」
真輝、思い出したように、
「あ、あ~~。うんうんうん。分かった。阿須賀神社。」
そして阿須賀を見て、
「なんか、凄い名前。かっこいいよね。阿須賀。うん。」
ニッコリと。
その声に阿須賀、思わず、顔を赤くして、
「えっ…???…あ、あ~~。いぇ~~。とんでも…。」
瞬間、亮輔、
「おほほほほほ~~。満更でもねぇ感じ。かかかか。」
そして亮輔、
「まっ。こいつに、そんな感じで話し掛けてくるヤツなんて、いねぇし…。」
そんな亮輔に阿須賀、
「うるさいよ。」
「…で、元ヤンキー。遊び好き~~。かかかか。」
「あんたが、それ、言うな~~。遊び好きの癖に~~。もぅ~~~。」
そして阿須賀、真輝を見て、
「…商~~学…、部」
真輝、笑顔で、
「へぇ~~。」
そして真輝、
「うん。頑張って。」
阿須賀、少し、照れるように、そして亮輔の左腕に両手を絡ませて、
「…で…。真輝君は…???」
真輝、その声に、
「あぁ。僕は…機械工学。」
亮輔をチラリと見て、
「亮輔と同じ専攻。」
思わず阿須賀、亮輔を見て、
「へっ…???…そうなんだ…???…あは。全然分かんなかった。…って言うか、全然知らなかったし…。かかかか。」
「…って言うか、マジ、やば。」
亮輔。
そして幸乃に、
「じゃ、俺はここで…。」
真輝も幸乃に、
「失礼します。」
幸乃、
「うん。頑張って。」
陽織、
「はは。うん。」
そして、真輝と亮輔は、その場を…。
「あ~~ん、もぅ。」
阿須賀、取り残されて…。
陽織、そんな阿須賀を見て、
「阿須賀は…???…真輝と亮輔と一緒じゃ…???」
阿須賀、首を振って、
「ううん…。私の…、授業はあるけど…。まだ…時間…。教室に行っても…。」
幸乃、
「ふふ。陽織~~。大学って言うのは、いろいろでね。講義。つまりは授業の時間。時間割って言ってね。大学でも、それぞれ、違うんだよ。」
ベンチに座っての阿須賀。
「ふん。だから~~。私の授業はまだ…、これから~~。」
幸乃、阿須賀に、
「さっき、商学部って、言ってましたね~~。」
その声に阿須賀、ニッコリと、
「えぇ。…私の実家が…、埼玉…なんですけど…。寿司屋なんです。」
その声に幸乃、目を丸く、
「へぇ~~。凄~~い。美味しそう~~。」
陽織、阿須賀の隣に座って、
「寿司屋…???…どんなの…???」
幸乃、
「ははは。今度、連れてくよ。」
そして、阿須賀に、
「…で…、阿須賀さん。」
阿須賀、一度頷いて、
「…で、家で店をやっている以上は、おまえも大学~~って、毎日。まぁ~~。姉がひとり、いるんですよね~~。」
階段を上りながら亮輔。真輝に、
「おま、柚香さんの事、好きなんだろ…???」
その声に真輝、亮輔を見て、
「はっ…???」
「顔に書いてある。」

LIBRA~リブラ~ vol,118. 陽織、「陽織、どうなっちゃうか…、分かんないから…。」
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