「うん。柚香。お姉ちゃんが通っている大学。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そして幸乃は、陽織を連れて、次の場所に。
丁度、時間は12時を回ったところ。

「陽織、お腹空いてないかぃ…???」

その声に陽織は、幸乃を見て、首を振る。
「ううん。」
そして建物を見て、
「ここが…。」

幸乃、
「うん。柚香。お姉ちゃんが通っている大学。慶稜(けいりょう)大学。」

陽織、
「けいりょう…、大学…。」
陽織、何かに気付いたような…。頭の中で…、
「あ。…そう言えば…。あの…、四角いものの中に、お姉ちゃんの顏と…、なんだか…。」


ゆっくりと大学のキャンパスを歩きながら…。
丁度お昼時、既に食事を終えて、キャンパス内を歩いている学生たちもあちらこちらに。

ふたり共に、建物がすぐ近くに…。

幸乃、
「いいトコだね~~。お姉ちゃんの通っている大学~~。」

陽織は陽織で、
「ふ~~ん。」


キャンパスをあちらこちら…。


そんなふたりを大学構内、廊下から…。窓から外を見ていた…、
「うん…???…どっかの…、婆さん…???…見学か…???…となりに…、若い女性…。え――――――っ!!!」
すぐさま走り出す男性。亮輔である。

「ちょ、ちょっと。ちょっと~~。亮輔~~~。」
阿須賀、亮輔の背中に。窓の外を見て、
「…んもぅ~~。何が、何~~???…どうしたのよ~~。」


走りながら亮輔、
「何が…、どう…???」


ゆっくりと歩きながら…。すると…。視野に入るベンチ。

幸乃、ベンチに座って本を読んでいる男性に近づき。そして、傍で立ち止まる。

男性もその気配に気が付き、顔を…。
「わっと~~~。びっくりした~~。おばあさん~~。」

「近くまで来て、真輝君だって分かってね~~。」

陽織は顔をゆっくりと辺りを…。

真輝、ニッコリと、
「そうですか~~。大学に~~。…あ。でも…、大学の方には…。」

幸乃、
「えぇ。…それとなく…、事情は話しましたけど…。事故の後遺症かと…。頭痛が止まらないので…、病院に…。そのついでに少し、散歩でもって…。」

真輝、話を聞いてニッコリと、
「そうですか~~。」
そして真輝、陽織に。
「ねぇ。どぅ…???…陽織ちゃん、お姉さん、柚香さんの通ってる大学…???」

陽織、そんな真輝に、口をグンニャリとさせながら、
「ふん。…て、言うか、私には全然、分かんないや。ここが、どういうとこなのか。さ~~っぱり。」

その声に真輝、
「はは。まっ。確かに。」

その時、遠くから、
「お~~い。」

その声のする方角に真輝、そして幸乃、顔を…。

真輝、その顔に、
「おっと。」

幸乃は、
「……。」



「へ~~~。やっと着いた~~。」

真輝、
「亮輔~~。」

亮輔、
「いやいやいや。廊下を歩いてたら、窓から見えたんで。…なんで、キャンパスにお年寄りがって…。…で、隣の女性を見たら、おぃ。嘘だろって…。」

陽織、男性を見て、口を噤んで…、とぼけたような顔で…。

真輝、
「はは。」
そして、幸乃に、
「おばあさん。この人、亮輔。ほら、昨日、話した。店で陽織ちゃんを…。」

その声に幸乃、男性を見て、
「あぁ~~。」

亮輔、真輝に、
「何、おま…。俺の事…???」
老人の顏は見ずに、顔をクイッと…。

真輝、
「あぁ。…いや。成り行き上…。…って、おまえが発端だろ。実際、エンカントで陽織ちゃん。そして、大学で柚香さん。」

「あ~~~ん。や~~っと、追い着いた~~。何、亮輔~~。いきなり走ってさぁ~~~。へ~~~。」
阿須賀。息せき切って、両手を両膝に。
…そして、体を起こしたかと…、そして目の前の4人を見て、
「えっ…???」
その中の女性を見て、
「へっ…???」
そして阿須賀、目をパチクリと…。
「柚香…、さん…???」
いきなり顔を傾げて…。

亮輔も、真輝に、顔をプィと。
「おぃ。」

幸乃は終始、黙ったままで…。

真輝、口を噤んで…。そして、
「うん。」
顔をコクリと、
「実は…。彼女。…陽織ちゃん。」

その声に亮輔、
「うそ。」

阿須賀は阿須賀で、
「え―――――――ぇっ!!!」

陽織は陽織で、店で見掛けている女性に、ペコリと、
「こんにちは。」

幸乃、そんな陽織を見て、
「おや。」

阿須賀、自分にペコリとお辞儀する陽織を見て、
「あは。…陽織…ちゃん…???」

真輝、
「えへ…???…この人…。」
亮輔の隣の女性を見て…。

亮輔、
「あぁ。」
阿須賀を見て、
「阿須賀。広戸阿須賀(ひろとあすか)。」
真輝に、
「エンカントで、陽織ちゃん、見て、あれこれと喋ってる。」

幸乃、陽織を見て…。

陽織、口を尖らせて、コクリと、
「うん。」

幸乃、初めて見るふたりに、
「そうでしたか~~。真輝君には、ふたりの事も…。」

亮輔、
「えっ…???」

真輝、コクリと、
「うん。まっ。あらまし…は…。」

「…って、事は~~。…えっ…???…あれから…、まだ…。ずっと…。…このまま…???」

真輝、亮輔に、
「あ、あ~~。このまま。」

阿須賀、
「何…???…亮輔~~。」

「あぁ。…実は…、ほら。昨夜…。エンカントで、陽織ちゃん。」

阿須賀、
「うん。」

「今までだと、朝には…。…けど…。」








LIBRA~リブラ~   vol,115.  「うん。柚香。お姉ちゃんが通っている大学。」

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