「ビックリだよ。おばあちゃん、全然、気付かなかった。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 真輝、亮輔の声に、
「あっ、うん。…確かに。…何かの…、もしかしたら…、タイミングも…、あるの…かも、知れないけど…。」

「分かった~~~。…また、何かあったら…。」
「あぁ。…わざわざ電話、ありがとな。…まだまだ。これからだ。何も分かってない。」

その声に亮輔、口を捻じ曲げて、
「う~~ん。…かもな~~。…んじゃ、電話、切るわ。」

「あぁ。じゃ。」
真輝、電話を終えて茶の間に。

柚香、真輝に、
「亮輔さん…???」

真輝、柚香に、
「うん。何度電話しても繋がんねぇやって…。…僕ら、藪岡先生と電話してたから。」

愛実、
「あぁ~~。うん。」

「…で…???…話は…???」

柚香、
「あ、うん。亮輔さんの話になって、今、エンカントの話。」

幸乃、
「まさかね~~。夜中に、柚香、陽織になって外に…。しかも…、飲み屋に…なんて…。ビックリだよ。おばあちゃん、全然、気付かなかった。」

柚香、
「仕方ないよ。おばあちゃん、家の中、奥の方の部屋だから…。」
そして柚香、
「でぇ~~。今度、エンカントに、行ってみようかって。」

瞬間、愛実、目を見開いて、
「うそ。」

「だって、陽織が今まで夜中に何度か行っているお店。藪岡先生も亮輔さんに阿須賀さんも、その店。」

愛実、
「そっか~~。」
けれども、
「あ。…って言うか、ユズ~~。あんた、その店…、何処にあるか、知ってんの…???」

「あ。それは、僕が…。一緒に行く。」

その声に愛実、真輝を見て、
「へっ…???…真輝君、知ってんの…???」

その声に真輝、
「知ってるって言うか~~。…もぅ…、その店に、行ってる。」

またまた愛実、
「はっ…???」

「あん。実はね。」
柚香。エンカントでの陽織の事を…。
あの深夜の事を、藪岡から話を聞いたまま、愛実に話す。





愛実、
「へぇ~~。」

幸乃も、
「おや。…じゃあ~~。陽織。」

柚香、コクリと。
「うん。」

真輝も、
「そういう事で…。」

「だから…。尚更…。エンカントに…。」

愛実、
「ふ~~ん~~。」
けれども愛実、目をキョロキョロと…。
「けどさ…。…大丈夫…???」
真輝を見て、柚香を見て。

真輝も柚香も、
「うん…???…何が…???」

「だってさ。」
愛実。
「そんな…。ユズと双子の陽織。その…、陽織がエンカントに行ってて。…んで、今度は、ユズがその…、お店に行ってって…。お客さんの反応…。」

その声に柚香も真輝も、目を合わせて、
「あっ。」

愛実、続ける。
「だって…、今まで陽織が行ってて、お客さん。解離性同一性障害。…って、全然…、知らない訳でしょ。」

柚香、
「確かに。…お客さんの反応…までは…。」

愛実、
「分かんないけど~~。…な~~んか、お客さん…。なんか、パニックになったり…、しや…しない…???」

思わず真輝、顔をグンニャリとさせて…。
「そこ…、までは~~。さすがに…。」

けれども柚香、口を尖らせて右左に。そして目をキョロキョロと…。

「簡単な事だよ。」
いきなり幸乃、ニッコリと。

その声に愛実も真輝も、柚香も、
「へっ…???」

「それならそうと、お客さんのいない時に行けばいいんじゃないかぃ。」

いきなり柚香、祖母が何を言っているのか分からない。
…けれどもそんな反応は僅かに3秒ほど。次の瞬間、柚香、目を見開いて、
「あっ!!!そっか~~。その手があった~~。ははは。」

キョトンとして柚香を見ている愛実と真輝。
「…って…???」
「えっ…???」

柚香、祖母を見て、
「おばあちゃん、さっすが~~。」

愛実、顔を歪めて、
「どういう事…???」

真輝も顔を歪めて…、
「うん…???」

柚香、ニコニコとしながら、
「つまりは~~。お客さんの来る前。営業時間前にエンカントに行ければ。お店の人に話しをして~~。」

瞬間、真輝も恵も顔を見合わせて、
「あっ。そっか~~。」

真輝、
「うんうんうん。それなら大丈夫かぁ~~。お店には、藪岡先生から電話してもらって。」

柚香、ニコニコと、
「うんうんうん。一度会ってみたいって。」

真輝、柚香を見て、
「うん。いいかも。」
そして真輝、
「じゃ。早速先生に電話。」

その時、柚香、
「あ、真輝君。」

真輝、柚香を見て、
「うん…???」

柚香、ニッコリと、
「それは。私が。…だって。自分の事だもん。」

その声に真輝、目をキョロキョロとさせて、
「あっ。…はははは。…でした。」



その後、愛実と真輝は帰って行った。



幸乃と柚香、夕食を食べながら…。

幸乃、柚香に、
「…で…???…いつ行くんだい、その店…???」

「あん。…まだ、決めてはいないけど…。」
柚香、
「さっき、先生に電話したら、話し中で…。」

「ふん。ふんふんふん。」





そして。夜の10時前に、柚香、再度藪岡に電話。

「そっか~~。エンカントに。」
柚香からの電話に藪岡。
「うんうん。いいかも知れない。分かった。僕の方からルシアには話をしておく。…で…???…いつ頃…???」
その時、
「あ。…どうせなら、僕も時間…、作ろうか…。」








LIBRA~リブラ~   vol,099.  「ビックリだよ。おばあちゃん、全然、気付かなかった。」

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