「そっか~~。」
柚香、両手を自分の首に…。
「…っと、言う事は…。…確か…。」
そして、真輝を見て、
「真輝君と駅で~~。」
その声に真輝、
「うん。…確か、5時半…頃…。」
「だよね~~。…で、今は…。7時…過ぎ…。」
柚香。
「いち…じ…。大体…。1時間…半。」
その声に愛実、顔を傾げて、空を見て、目をキョロキョロと…。
「うんうんうん。…大体…、それ…くらい…かも…。うん。」
「時間…的には…。」
真輝。
「1時間…ちょっと…。…だったかも…。ほら。この前の…カフェからの…。」
そこまで話して真輝、
「…ただ…。あの時…。どうなって、柚香さんが陽織になったのかは…。…まったく…。」
「それを言うんなら、私だって…。」
口を噤んでの愛実。
「ねね、ユズ~~~。…その辺…。は~~。」
柚香、大きく息を吸いながらも…、顔を左右に。
「ううん~~。全然。」
そして真輝を見る。
その時、既に真輝はスマホを耳に。
柚香、
「真輝君…???」
真輝、柚香を見て、僅かに頷いて、
「あ、もしもし。勝巳です。」
そして…。
「あ、はい。今は、柚香さんに…。」
スマホの声、
「そ…かぁ~~。あれから…???…どのくらい…。」
電話の相手は藪岡である。
「真輝君から電話が来たのが…確か、30分前…。」
真輝、
「えぇ…。」
「それから…逆算すると…。大体…、1時間…半…くらい…かぁ。」
「えぇ。そうなります。…あ、先生…。今、柚香さんに…。」
スマホから、
「あ、うん。」
真輝、柚香に、
「藪岡先生。」
柚香、
「あ、ありがとう。」
そして、
「もしもし、柚香です。」
「あ~~。ごめん。藪岡です。」
「あ、はい。」
「うんうんうん。確かに、柚香さんだ。…申し訳ないけど…。今、勝巳君から電話があったって事は…。つい、ちょっと前に…???」
柚香、その声に、
「えぇ。…そうなります。なんか…、物凄い、もう少しで、地面にバン。転んじゃうって、正にその瞬間に。えっ!!!…何って。」
スマホから、
「うんうんうん。…何か、ある種の切っ掛け…なの…かも、知れないね~~。」
柚香、
「あっ。」
愛実を見て、
「メグ。ちょっと、電話…代わってもらっていい…???…藪岡先生と言って、精神科医の…。」
愛実、
「あぁ~~。うん。うんうんうん。いいけど…。」
瞬間、真輝を見て、
「でも…、これ…、真輝君のスマホ。」
真輝、そんな愛実ににこやかに。
愛実、チョコンと頭を。そしてスマホを耳に、
「すみません。お電話代わりました~~。井島愛実と申します。」
スマホから…。
「いじま…、めぐみ…。あぁ~~。真輝君が言ってた、柚香さんの友達。」
愛実、その声に、
「あ、はい。…え…、とぉ~~。」
そして愛実、柚香に、小さな声で、
「何話せばいいのよ~~???」
すぐさま柚香、
「陽織から私になった瞬間。」
「あ、あ~~~。な~る。」
そして、スマホに、
「あのですね。…あれから陽織ちゃん。私と真輝君とふたりで…、家から歩いて…。」
「ふんふんふん。」
「まっ。あれこれと…。話をしながら…。ジュースを飲みながら…。」
真輝も話を聞きながら頷いて…。
愛実、
「でも…。…でも…。うん。…確かに、陽織ちゃん。…何が何だか分からないような…。」
スマホから、
「うんうんうん。確かに、それはあります。僅かに、数時間…。しかも…。酸素もそれほど吸えない。」
その声に愛実、
「酸素…???」
「つまりは…。陽織ちゃんも、自分で好きに柚香さんに代わった訳ではないんだ。何か、突拍子もない事が…、偶然に重なり合って…。ただ…、その偶然の重なりも…、もしかしたら…、柚香さんと何か…関係が、ある…、のかも…、知れないけど…。2歳の頃の記憶に、いきなり今の現在。通常なら、頭がどうにかなってしまっている。当然ながら、穏やかでいられる訳がない。」
その話に愛実、頻りに頷いて、
「うんうんうん。あ、はぁ~~。えぇ。そうですね~~。」
そして目をキョロキョロと。
「…でぇ~~。私たち、真輝君と3人。自販機の近くのベンチに座って、ジュースを飲んで、話をして…。…そろそろ立って。歩こう…。あっ。その時です。」
スマホから、
「うん。」
「陽織ちゃんが私の手を払って。いきなりベンチで体育座り。」
柚香、真輝を見て、
「体育座り…???」
真輝も柚香をチラリと見て、
「うん。」
「で~。」
愛実、
「その恰好のまま、後ろに…、頭を…。でぇ~~。そして…、そのまま…今度は前に…。で、その瞬間、膝を両腕で…。の、はずが…。足が、ベンチから外れていきなりそのまま頭から地面に。」
柚香、
「うそ。」
真輝、
「うん。そう。もう少しで頭から地面に。」
愛実、スマホ越しに、
「危ない。何やってんの~~。から…。いきなり、ヤバヤバッて、今度は柚香が…。」
柚香、
「な~~るほど~~。そういう事か~~。」
愛実の話を聞きながらスマホの向こう、
「うんうんうん。なるほど。」
そして藪岡、
「うん。井島さん。ありがとう。」

LIBRA~リブラ~ vol,093. その時、既に真輝はスマホを耳に。
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