3本指で表面を小刻みにトトトン。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 陽織、またもや、その硬く平べったいものを手に、
そしてベッド上で胡坐を掻き、左太腿に左肘を。
そして左手に硬く平べったいもの。そして右手4本指で表面を撫でる。
「全~~然。」
そして今度は、3本指で表面を小刻みにトトトン。けれども変わらず。
しかも…、今回の電子音は…長い。
陽織、右手で頭を掻きながらも、左手で今度はその硬く平べったいものを目の前に。
「何なの…???」

一瞬、その硬く平べったいものを右手に持ち変え、投げつけよう…と。
けれども、執拗に鳴り続ける電子音。
「…たく~~。」
今一度、右手で画面を弄るが…。何の反応も…。
そして、今度は3本指でトントントン。すると、ようやく電子音が鳴り止む。
「…ん…???…音、止まった…???」

その2秒後。いきなり硬く平べったいものから、
「ちょっと――――――っ!!!…いつまで待たせんのよ~~~。」
いきなり声が…。

いきなり陽織、
「え゛っ!!!!…声…。」

そしてまた、
「ちょっと~~~。ユズ~~~。」

陽織、いきなり、口をへの字にして、まずい物を食べたような顔で、
「いやいやいやいや。いや…。これ…、何…???」
すぐさまその硬く平べったいものを絨毯に、ポイ。

「ちょっと~~~~。ユズ~~。どうしたのよ~~。何か変~~~。」

声も出せずに陽織。思わず体を縮こまらせて、ベッドで体育座り。
「何なの、これ~~。気持ち悪ぅ~~。なんで人の声。」

硬く平べったいものから、
「今日、あんた、病院に行って来るって言ってたから~~。その後、どうしたのかなって思って~~。」
愛実の声。そして…。
「ニシシシシシ。旦那と一緒に行くって言うからさ~~。」

その時、確かに、ドアにノックの音が…、したのだと思う。
けれども、動揺していて陽織には気付かない。
しかも、スマホは陽織の指が適当に押してしまったのだろう、スピーカーになっていた。

ドアが開いて、
「柚香~~~。」

その瞬間に、陽織、またまたビクン。

ドアを開けて、幸乃。

「…で、結局、どうなったの…???…病院で…何か…???」

幸乃、その声に、
「ふん…???…メグちゃんの声。」
幸乃、顔を傾げて、
「えっ…???」
すると…。柚香はベッドで体育座り。
そして肝心の、聞こえてくる声は何故かテーブルから少し離れた、
正に、今、幸乃が足を踏み入れた場所に。

幸乃、スマホを取り上げて、
「もしもし。メグちゃん。」

その声に愛実、
「はっ…???…幸乃おばあちゃん…???」

幸乃、不思議がりながら、スマホに、
「うん。ふふ。今、買い物から帰ってきたの。…で、柚香の部屋に。玄関に柚香のスニーカーが、あったから。」
幸乃、ベッドで口を尖らせて、少しきつい顔をしている柚香を見て、
「脱いだスニーカーが、そのままだったから、可笑しいな~~って思って~~。」
そして幸乃、
「はは。ちょっと待ってね。今、柚香に変わる~~。」

またスマホから、
「あぁ~~。はい。」

幸乃、柚香に、
「はは。はい。…可笑しな子だね~~。メグちゃんからの電話。なんで、スマホが絨毯の上に…。」

柚香の顏の前にスマホが…。

目をキョロキョロと陽織、そして、恐る恐る、その硬く平べったいものを…。
今、目の前で祖母がやった事を真似するみたいに…。そして…。耳に…。
「あのぉ~~。」

スマホからいきなり、
「もぅ~~。ユズ~~。」

瞬間、いきなり陽織、顔をビクンとさせて、硬く平べったいものを耳から放す。
そして、思わず、
「あっ、いや。」
すぐさま硬く平べったいものを幸乃に。

幸乃、思わず目をパチクリと。何が何だか分からない風。
…けれども…、
「何、してんの…???…メグちゃんから電話…。柚香~~~。」

スマホから、
「あのぉ~~。ユズ…、どぅ…???」

幸乃、またスマホを耳に。
既に陽織はベッドに横になって壁の方に体を…。

幸乃、スマホに、
「ごめんねメグちゃん。柚香、ちょっと…。今…。無理みたい。」

その声にスマホから、
「無理…???…はっ…???」

幸乃、またスマホに、
「ごめんね~~。…また、後で、掛け直させるから。」

愛実、椅子に座ったままで、小声で、
「無理…???…って、どういう事…???」
けれどもその瞬間、
「あっ!!!」

その声が幸乃の耳に。幸乃、
「へっ…???…メグちゃん…???」

愛実、どうやら、その状況に納得したような顔で…。そして、小声で、
「やっば~~~。ユズ、あんた、まさか…。」
そして愛実、
「あ、あ、あ~~~。幸乃おばあちゃん。うんうんうん。分かった、分かった。うん。電話、また後で。うん。ありがと。一旦、電話、切るね。はは…。何だか、ユズ、ちょっと…、疲れてるみたいだから…。今日…、大学で…、何か、あったらしく…。昼過ぎに私に、泣きたいような電話あったから…。うん。また後で。」

幸乃、その声に、
「そぅかぃ~~。」

「ちょっと…、大学の友達と…、ね。だから…。」








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