「…その後、柚香さん…、何か、変わった事は…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 幸乃の話を聞いて熊沢、目をキョロキョロと…。
「そぅ…ですか〜〜。柚香さんが…、病院で何か…なかったか…。ですか〜〜。」
そして熊沢、幸乃に、
「あの…。おばあちゃん。汀さん。…で、柚香さんには…、なんて…???」

幸乃、一度瞼を閉じて、そして、
「いえ…。まだ…柚香には…。」

「…で…???…その後、柚香さん…、何か、変わった事は…。」

その声にも幸乃、
「あ、いいえ…。特には…。…でも…、なんだか…、最近、朝、目覚めると、頭が痛いって…。」

両眉の先を僅かに吊り上げたように熊沢、
「頭が痛い。」

幸乃、コクリと、
「えぇ〜〜。ただ、自分でも、それがどうしてなのか、分からないらしく…。」

「ふ〜〜ん。」
「先生…。」

熊沢、目をキョロキョロと。
「あ。はい。…でも…、その後、柚香さん、体調の方は…???」

「あ、え〜〜。特に体の方は別に、何も。」
「そうですか〜〜。…では、あれから…、陽織さんに変わったと言う…。」

間髪入れずに幸乃、顔を右左に、
「いいえ〜〜。」

「そう…ですか〜〜。…まっ。…でも、一度、あぁいう事になった…。でも…。…あ。いや…。単純に…、一過性で…、あればよいのですが…。」

そこの声に幸乃も、
「え、え〜〜〜。はい。」

「でも…。今後もまた…。」
そこまで言って熊沢。
「ある意味…。…もし、そういう事が起きたと、しても…。いや…。仮に、起きないとしても…。…この事は…、後々、柚香さんには、話しておいた方が…。…もぅ…大学も2年。まずは、大人になっている訳ですから。」

「あ、はぁ〜〜。」

熊沢、
「私の方でも、いろいろと調べてはいるんですが…。また、もしも、何かありましたら…、ご遠慮なく、ご連絡を…。お待ちしております。」

その話に幸乃、丁寧にスマホ耳にしながらお辞儀を…。
「ありがとうございます。…どうもすみません。忙しい中。」

「いえいえ。とんでもない。…それでは、また…。…お元気で…。」

「ありがとうございます。」
幸乃、通話を切る。茶の間のテーブルに自分のスマホを置いて、
「柚香…。あの子。」






昼過ぎに柚香、長篠観音病院に電話。
「あ。もしもし、私、汀柚香と申します。すみませんけど、循環器内科に繋いで欲しいんですけど…。熊沢先生にお話しがありまして…。」

総合受付から循環器内科のナースステーションに内線。

「はい。上平です。」
そして、
「分かりました。繋いでください。」


その後、柚香と電話で話をした上平、そのまま熊沢の診察室の電話に。

事情を聞いての熊沢。
「分かりました、柚香さん。それでは今日の午後4時でどうでしょう。おいでください。」

その声に柚香、
「ありがとうございます。あっ、それから…。」

「はい。」


そして柚香の話に熊沢、
「はい…???…おや。…ははは。…そうですか〜〜。はい。分かりました。ご一緒に、どうぞ。」

柚香スマホ越しに、
「ありがとうございます。」

「それでは、お待ちしております。」

電話を切る。


柚香、ホッとしたように、
「ふぅ〜〜。」
そして、そのまま真輝にライン。

熊沢、椅子に座ったままでパソコンの画面を見ながら、
「…もしかしたら…、彼女に、何か…。ん〜〜〜。」




大学の講義を終えて、いつも真輝と会うベンチ。

真輝、向うから歩きながら、
「お待たせ。」

柚香、
「うん。わざわざ、ありがとう。」

真輝、笑顔で、
「はは。…ってか、僕から言い出した事だからね〜〜。病院へは…。OKね。」

「うん。」
柚香、
「熊沢先生、会って話、聞いてくれるって。」

「うん。良かった。」





ふたり共に、病院に…。そして、総合受付に。
そして、循環器内科のナースステーションに。

それぞれの看護師たち、柚香と真輝に対面して大喜び。

看護師のひとりが…、
「んふふふふふ。繋がっちゃった〜〜???」

その声に周りの看護師たちは、
「こ〜〜ら、無駄口叩いてないで仕事する〜〜。」

「は〜〜ん。若い人の恋愛。羨ましい〜〜。」
「先生に怒られちゃうぞ〜〜。」

談笑する看護師たち。

上平、柚香と真輝に、
「先生の診察室。案内するね。」

柚香と真輝、丁寧にお辞儀して、
「お願いします。」


そして…。

診察室のドアをノック。
「先生、お連れしました。」

熊沢、ふたりを見て、
「おぅ〜〜。これは、これは。…しばらく。」

真輝も柚香も、
「ご無沙汰してます。お邪魔します。」

熊沢、ふたりに椅子を…。そして、ふたりを見て、笑顔で、
「いやいやいや。元気そうで何より。」

真輝も柚香も、
「ありがとうございます。」

「その後、どう…???体調の方は。」

真輝と柚香、お互いに顔を見合わせて、そして、熊沢に、
「はい。体の方は、特に問題なく…。」
真輝。

「そうですか〜〜。うんうんうん。良かった。」

柚香、
「実は…、なんですけど…。」

瞬間、熊沢、口を真一文字に。そして僅かに顔を傾げて、
「うん…???」








LIBRA~リブラ~   vol,079.  「…その後、柚香さん…、何か、変わった事は…。」

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