「気づいてみると…。もぅ〜〜。朝。眠れたか…、どうかは〜〜。」
そして、また柚香を見て真輝、
「はは。」
柚香、真輝に、
「ほん〜〜とに、ゴメン。」
一度は頭をコクリと。…けれども、すぐさまその後、
「そして…。ありがと。」
その声と柚香に真輝、
「はは。」
けれども頭を振って、
「いや〜〜…でも、一番は…、柚香さん、君だよ。」
その声に柚香、目をパチクリと、
「へっ…???」
「いや…。…だってさ〜〜。つまりは…。その…。」
そして真輝、柚香を見て、顔を傾げて、
「解離性…。」
瞬間、柚香、
「あ。あ〜〜〜。」
「それこそ、朝、大丈夫だったの…???」
駅の通路を歩きながら…。
柚香、顔をグンニャリとさせて、
「まっ。一応は…、朝…、起きれた事は確か。…なんだ…けど〜〜。とにかく、欠伸が…。」
その声に真輝、こちらも困ったように、
「確かに。…だよね〜〜。柚香さん、家に着いたのが…。3時頃…。」
「うん。」
そして真輝、
「でもさ…。」
真輝を見て柚香も…。
「うん。」
ふたり共にホームに着いて。
真輝、
「ほら。夜中に目が覚めて…、陽織になってたって…。…凄いよね。」
そこまで話して真輝、
「あっ。…でも、日中も…。ほんの、30分くらい…???」
柚香、
「あ、あ〜〜。うん。あん時ね。」
電車がホームに。人の流れのままに電車の中に…。
「でも私…。」
柚香、
「あっ、ほら。藪岡先生の話で…。」
「うん。」
柚香を見て真輝。
ふたり、共に吊革に捕まって。
「ほんとはね。陽織、病院でも私から変わってたんだって。」
その話に真輝、目を見開いて、
「うそ—————っ。」
そして柚香を見る。
柚香、
「うん。藪岡先生がエンカントで陽織がそう言ったって…。」
真輝、柚香に顔を…。
「えっ。うそうそ。…じゃあ〜〜。ここ最近の、柚香さんの朝、目覚めたら、頭が痛い。あれ、陽織がビール飲んでてって…。…じゃあ。そのもっと前に…。」
柚香、その話に、顔をコクリと。
「うん。…どうも…、そうらしい。」
瞬間、真輝、顔を傾げて、
「へっ…???えっ…???…ん…???…じゃあさ。…もしかして、病院で柚香さんが陽織になってた事って…。…もしかして…。もしかしてだよ。…もしかして、柚香さんのおばあちゃん。」
柚香、思わず顔をコクリと。
「うん。…多分…、その…、もしかして…。」
前をまっすぐに向いて…。
「なんだ…、けど〜〜。今日、朝、ご飯食べてて…。それ…、おばあちゃんに訊いたんだけど…。何もなかったよ。の、一言。」
真輝、自分も前を向いて、
「ん〜〜〜。」
「だからさ。」
顔は僅かに柚香に向けての真輝、
「うん。」
「どうせだったら、私…、病院に直接、話、聞こうかと思って。」
「長篠観音病院…???」
その声に柚香、前を向いたままで、コクリ。
「うん。」
真輝、
「うんうん。な〜〜るほどね〜〜。」
目をキョロキョロと。そして真輝、柚香に、
「…てかさ。直接、病院、行ってみない…???…熊沢先生に、直接、訊いてみるとか…。」
瞬間、柚香、目を見開いて、
「あっ。それっ。うんうんうん。」
2度頷いて、
「それ、いいね〜〜。」
そして、
「さっすが〜〜、真輝君。ダテに、校閲者のおかあさん。凄いね〜〜。」
その声に真輝、クスクスと笑いながら、
「かかかか。…なんで、そこに僕のおふくろ。出て来るの〜〜。」
笑いながら柚香、
「ははは。…でした。」
舌をチロリと。
「関係、ないね。」
その頃、幸乃、病院に電話を…。
「はい。循環器、上平です。」
幸乃、
「あっ。上平さん。私、そちらにお世話になった、汀柚香の祖母の汀幸乃ですけど…。」
上平、その声に、
「あ〜〜。はいはい。汀さん。柚香さんの〜〜。」
幸乃、スマホを耳に、
「あの〜〜。すみませんけど…、熊沢先生…。」
「あ〜〜、はい。…でも、今は、ちょっと、診察…、始まってまして〜〜。」
幸乃、その声に、目を瞑って…。
「そぅ…でしょうね〜〜。」
「あの…。何か…???」
「あ。いえね…。柚香の事で、ちょっと…、話したくなりまして…。」
「あ、はぁ〜〜。」
そして、上平、
「あっ。汀さん。それでしたら、私の方から先生に伝えておきます。電話がありましたよって。…で、先生からも汀さんにお電話。」
「そうですか〜〜。ありがとうございます。じゃあ〜〜。お言葉に甘えて〜〜。」
「番号の方は…???」
幸乃、
「よろしいでしょうか…。」
そして…、お昼になり掛けた頃に、幸乃のスマホに。
「もしもし。汀幸乃さんの電話番号で…、よろしいでしょうか。」
スマホを耳に幸乃、
「あっ、はい。汀です。先生。熊沢先生。」
熊沢、
「あ〜〜。はい。熊沢です。汀さん。柚香さんのおばあちゃん。どうも、その節は…。電話があったと看護師から…。…で、その後、柚香さん。」
幸乃、その声に、
「え〜〜。先生…。…実は…。」
熊沢、受話器を手に、
「あ、はい。」

LIBRA~リブラ~ vol,078. 「…でも、一番は…、柚香さん、君だよ。」
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