柚香と幸乃、共に朝食を…。
柚香、頭の痛みは、幾分解消されてはいたが…。
思いの外、少々、寝不足気味。
ご飯を食べながらも、思わず、
「ふぁ〜〜。」
欠伸を。
幸乃、いきなり可笑しがりながら、
「なんだい。朝から〜〜。はは。行儀の悪い〜〜。欠伸なんか〜〜。」
柚香、まだ眠そうに、
「だ〜〜て。眠いんだも〜〜ん。」
「おまえ、夜はいつも、ぐっすりと寝てるじゃないか〜〜。…それでも…。」
チラチラと柚香を見て。
柚香、おかずを食べながら、
「ふん。」
けれども数分後にはまた、
「ふぁ〜〜〜。」
幸乃、
「おやおや。」
それでも柚香、何とか食事を終えて。…それでもまた、
「ふぁ〜〜〜。」
そして、
「ご馳走様〜〜。」
「おま。そんなんで大学に行って、もしかして…。」
柚香、少し体、ダル気に…。
「ふ〜〜ん…・。」
幸乃、柚香を背に、
「何か…、あったかぃ…???…今朝のおまえ、何だか…。」
「単に、寝不足なだけ〜〜。」
その声に幸乃、
「寝不足…。って…。」
柚香、頭の中で、
「…わっ。…やば。」
そしてそそくさに柚香、台所を。
幸乃、そそくさと歩く柚香に、
「何かあったかぃ…???…柚香。」
柚香、廊下に足を…。止めて…。
「おばあちゃんさぁ。」
椅子の背もたれに両手を。
幸乃、
「う〜〜〜ん…???」
柚香、いきなり椅子に。
「病院で、何かなかった…???」
瞬間幸乃、目をパチクリと…。そして両眉の先を吊り上げて、
「病院…???」
柚香、その声に、顔をコクリと。
「うん、病院。私が事故で入院してた病院。長篠観音総合病院。」
幸乃、目をパチクリと、
「長篠観音…。…へっ…???」
「だから〜〜。病院で…、何か、なかった〜???…私の知らない事で〜〜。」
「おまえの…、知らない…、事で〜〜。」
僅かに動揺した感じで幸乃。少しだけ顔を傾げて、目を右上に…。
「さ…て、ねぇ〜〜。」
柚香、そしていきなり、
「…でぇ〜〜。この前、ウチに真輝君来た時。」
「まき君…。」
幸乃、思い出すように。
「あ〜〜〜。確か、おまえとこの前…。」
柚香、頭を2度頷いて、
「うんうんうん。」
けれども幸乃、
「あ〜〜〜。おまえが初めて男の人を家に。」
そして幸乃、笑顔で、
「はははは。まさか…、いきなり、何も話もなしで、おまえが男の人を家に連れてくるなんて、おばあちゃん、びっくりしたよ〜〜。はははは。良い人じゃないかぃ〜〜。」
その声に柚香、困ったような顔をして、
「いやいやいや。…そうじゃなくって〜〜。…私の…。ん〜〜〜。私の知らない何か…。なかったかって〜〜。」
その話には幸乃、笑いながら、
「かかかかか。」
そして顔を右左に、
「ううん。はは。何もなかったよ〜〜。うん。経過も、順調だったし。ちゃ〜〜んと、退院できたし。うん。心配ない。」
その話に柚香、口を尖らせて、
「ふ〜〜〜ん。…そっか〜〜〜。」
顔を右左にコクリと。そして口を真一文字に。
「ふん。…だよね〜〜〜。」
そして柚香、両手を放して、後ろを向いて、
今度は両手を後ろ髪に入れて髪を掻き上げるような仕草で台所を。
そして廊下に。
「ご馳走〜様〜〜。」
そして柚香そのまま階段を…。
幸乃、思わず手を止めて。
「あの子…。」
ゆっくりと柚香、階段を…。
そして自分の部屋に。
「ふ〜〜ん〜〜。おばあちゃんは、知らないか〜〜。」
そこまで口に出して…。けれども、またゆっくりと瞼が…。そして僅かに頭が…。
瞬間、
「ぅおっと。」
するとまたもや、
「ふぁ〜〜〜〜。」
口を大きく開けて…。そして、
「や〜〜ばっ。…んもぅ〜〜。」
そして目を閉じて、両手で頬を、ペンペン。
「もぅ〜〜。何やってる〜〜。もし講義中に寝ちゃったら、大恥だよ〜〜。」
そして…。歩きながらスマホで、文字打ち。ライン。
「昨夜さぁ〜〜。とんでもない事になった。送信、と。」
いきなり着電。
「ぅおっと〜〜。もしもし、おはよう〜〜。」
スマホからの声、いきなり、
「何々っ!!!何かあったっ???」
愛実である。
その声に柚香、ニコニコと、
「ははは。さすがにダイレクトだね〜〜。」
「当たり前でしょ。何言ってんの。あんた、解離性…。」
そこまで言って、
「あれ…、なんだっけ…???」
柚香、歩きながら、
「解離性同一性障害。」
その途中から愛実も一緒に、
「…同一性障害。…うんうんうん。…で、とんでもない事って…???」
柚香、
「ふ〜〜ん…。………。なっちゃってた〜〜〜。」
愛実、思わず、目をパチクリと、
「はっ…???…何、そのなっちゃってたって…。」
両眉の先端を吊り上げて…。目をキョロキョロと、
「ふん…???…なっちゃってた…って…。……。って、ぅおい!!!…マジで…???…って、まさか…、あんた。ユズッ!!!」
今度は声を小さく、
「もしかして…。陽織に…???」
柚香、その声に口をグンニャリとさせて、
「ふん。陽織に。昨夜。」
いきなり愛実、泣きそうな声で、
「ぇえ〜〜〜ぇえ…???」
「お蔭で今朝は…、完璧に…、寝不足。欠伸が出る出る。」

LIBRA~リブラ~ vol,074. 思いの外、少々、寝不足気味。
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