「陽織ちゃんが眠りから覚めて…、柚香さんに変わっていた。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ ルシア、肇に、
「陽織ちゃん、無事に家に送り届けたって。」

ルシアの話を聞きながら肇、
「おぅ~~。うん。」
ニッコリと。

そしてルシア、客たちにも、
「陽織ちゃん、無事にご帰還されました~~。」

その声を聞くなり客たちも、
「お~~~。」
どよめき。



そして、それから20分後、またルシアのスマホに藪岡から。
「ハイ。私だけど…。」

藪岡、
「実は…。」

「うん。」
「確かに陽織ちゃん、家には無事に届けた。」

「うん。それは、さっき、聞いた~~。」
「…けど…。」

「けど…???」
すぐさま右眉を歪めてのルシア。
「家に帰ったのは…、陽織ちゃんじゃなくって、柚香さんの方だ。」

瞬間、ルシア、目を丸く、
「え、ぇ~~ぇえ…???」
すぐさま口を左手で押さえて。

肇、すぐにルシアに目を。

ルシア、椅子から左に体を僅かに動かして、小声でスマホに、
「うそうそうそ。」

藪岡、真輝を家まで送り届けてのタクシーの中で、
「あぁ。真輝君のナビで一旦は陽織ちゃんを家の前に。」

スマホから、
「うんうんうん。」

「…で、またふたりで車から降ろそうかと思ったその時、陽織ちゃんが眠りから覚めて…、柚香さんに変わっていた。…と。」

ルシア、目を丸くしたままで、口をアヒルみたいに、
「ヒュ~~~。なんと、まぁ~~。」

「…んで…。」
藪岡の声が続く。
「いきなり柚香さんに変わったもんで…。彼女、何が何だか…。…と、言うか、俺たちもビックリして…。」

「うんうんうん。かかか。だよね~~。」
「…で、結局、そのまま家には入らずに、今までの経緯を話す事に…。駅の近くの24時間営業の店で。」

ルシア、口を噤んで顔を2回、コクリと。
「な~~るほどね~~。」
そして、肇に、
「陽織ちゃん、柚香ちゃんに変わっちゃったって。」

肇もその声に、目を丸く。そして下唇をビロンと。そして顔を右左に。
「なんとまぁ。」

藪岡の声。
「…でも。…まぁ~~。両親が亡くなってた。陽織ちゃんが亡くなってた。…仮にその事実に辿り着けた…と、しても、何が原因で柚香さんの体に陽織ちゃんが蘇ったかは、全く…。…だから、今後も、陽織ちゃんになって、店には日を置いて通う事になると思う。…ルシア。…その時はまた、よろしくだ。」

その声にルシア、
「かかかか。当たり前じゃないのよ。こちらこそ、ウェルカムだけどね~~。」

「おぅ~、よろしく、頼む。」

ルシア、
「じゃね~~。おやすみ~~。」

藪岡、
「ははは。おぅ。」




数分前。

真輝、玄関のドアを。そしてゆっくりとフロアを…。
階段を上ろう…と、その瞬間、トイレから出て来た母の愛佳の目と。

いきなり愛佳、訝し気な顔で、
「ん~~???…真輝…???…何、その恰好~~。…ってか、今、何時…???」

その声に真輝、顔を引っ込めるような感じで、口をへの字にして頭の中で、
「…やっべ。」
そして、瞬時に、
「あ、あ~~。いや…。…うん。うんうんうん。何でもない。おやすみなさ~~い。」
階段を優しく静かに急いで。

愛佳、階段の下まで歩み寄り、
「あんた、変な事、企んでないでしょうね~~。」

真輝、頭の中で、
「…何々…???…その、変な事って…。」
声に出して、下に、
「何でもありまっしぇ~~ん。」

愛佳、瞬間、唇をビロンと。そして、
「…ったくもぅ~~。何考えてる。そんな、不届きもんに育てたつもりはありません。」

真輝、部屋に入って、
「うへぇ~~。やべ、やべ。」
そしてまた着ていた服を脱いで、ジャージに…。

そしてベッドに。スマホを手に、画面は柚香。
「なんとか…、寝たか~~。…と、言っても、何時間、寝れる~~???」


その頃柚香は、しっかりと眠りに入っていた。




朝食を食べながら吾大。
「おま…。ゆんべ。あれ…、どういう事…???」

その声にいきなり真輝、体をビクンと、
「うっ。」

「あんな、夜中によ~~。」

瞬間、真輝、
「あ、は…。あははははは~~。」

愛佳も、真輝に、
「な~~にぃ~~???」

既に咲耶は用事があるとの事で朝早くから出掛けていた。

「…で…???…帰ってきたのが…。」
妻を見て、
「何時だ、かあさん…。」

愛佳、
「3時半。」

吾大、真輝に、
「何してんだ、おま。」

真輝、何とか誤魔化すように、
「あは…。ははははは。まぁ…。何と言いましょうか~~。」

吾大、顔を傾げて、
「ゆんべ。おま…、風呂場で…、何…???…また、解離性同一性障害…の…。」

愛佳、
「あら。何かあったの…???」

真輝、目をキョキョロと。
「まっ。その辺は~~。まだ…。まっ。何かと、いろいろと~~。」

吾大、ご飯を食べながら、
「まっ。犯罪絡みでなければ。」

その声にいきなり夫の左肩を右手で、「ペン。」
愛佳、
「おとう~さん。縁起でもない事~~。」

吾大、いきなり左肩を引っ込めるように、
「…いや…。だから…、痛いって…。」
顔をグシャリとさせて。



同じ頃、汀家でも…。








LIBRA~リブラ~   vol,073.  「陽織ちゃんが眠りから覚めて…、柚香さんに変わっていた。」

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