ルシア、ニッコリと、「ふふ。お待ちかね。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ ルシア、ニッコリと、
「ふふ。お待ちかね。」

カウンターの中の肇もニッコリと、
「こんばんは。お疲れ。陽織ちゃん、待ってた。」

ルシア、笑顔で陽織の肩を抱いて小声で、
「今日は陽織ちゃん、いないの~~が、聞こえちゃってるからね~~。ハイ、どうぞ~~。」

ルシアが肩に手を回しているのを見ての客、
「おほ、陽織ちゃん、来たね~~。」

また他の女性客も、
「あは。お疲れ~~。」

そんな客たちに陽織、笑顔で右手を…。そしていつもの自分の席に…。

そして、椅子に座ったかと思えば、
「陽織ちゃん、来て早々ごめ~~ん。同じの~~。」

陽織、すぐさま後ろを向いて、
「あぁ、は~~い。店長~~。」

肇、ニッコリと、
「畏まりました~~。」

ルシア、カウンターの端でニッコリと。
「ふふ。」


そして、ドリンクを作って肇、陽織に、
「ハイ、お願い。はは、息つく暇ないね~~。」

そんな肇に陽織、チロリと舌を…。

陽織、客に、
「前、すみません。ハイ、どうぞ~~。」

女性客、笑顔で、
「ありがとう~~。」

陽織も客に丁寧にお辞儀をして、
「ゆっくりとどうぞ。」

そして陽織、自分の定位置の椅子に座って。

すると自然に肇から、
「はいよ~~。」
生ビールの入ったビアグラス。そして小皿にはお摘まみ。

陽織、
「いただきま~~す。」
一口飲んで、両眉を上下に、目を丸く、
「ん~~~。おいし。」

肇、ニッコリと…。

陽織、肇に、
「店長~、今日はあの人…、いないですね。」

肇、グラスを磨きながら、
「あ~~。藪岡さんね。…うん。今日はまだ…。」

「電話して、呼び出そうか…???…ははは。…もしかして、寝ていたら、叩き起こすか。早く来~~いって。寝てる場合か~~って。はははは。」
ルシア、笑顔で…。

その声に陽織、また両眉を上に、目を真ん丸に、右手をヒラヒラと。
「いやいやいや。そんな~~。」

肇、
「ははははは。」

けれどもルシア、ニヤリとしながら、
「いやいやいや~~。もしかして…、陽織ちゃんがいるって聞いたら、果たして、どうかしら…???」

陽織、その声に今度は顔を歪めて、
「え~~ぇえ~~。」

「まっ。亮輔は~~。まだ…学生の身だからね~~。深夜に電話なんて…。それこそ…、野暮。」
そしてルシア、カウンターの中のキャビネットから自分のスマホを取り出して、画面に指を…。

スマホ画面のデジタルは「0:32」



テーブルに置いてあるスマホに着メロ。

シャワーを浴びたばかりの藪岡、
「ん~~???…こんな夜中に誰…???」
上半身裸のまま、そして首からバスタオルを掛けたままでスマホを。
「うん…???…ルシア…。…もしもし。…俺だけど…。」

スマホから、
「もしもし。あっ。藪さん…???…今、店に陽織ちゃん、来てるけど…。」

瞬間、藪岡、目を見開いて、
「何っ!!!」
目をキョロキョロと。そして、
「あ~~。うん。」
寝室の方に顔を…。
「うん。分かった。今すぐ行く。」
腕時計を見て、
「30分で行く。」


スマホを耳にルシア、
「OK~~。じゃ、待ってる~~。」
ルシア、肇に、
「はは。今から来るって。」

肇、ニッコリと、
「おや。」
そしてルシア、陽織に、
「藪岡さん。今から来るって。」

陽織、目を見開いて、
「ほんとですか~~???…凄~~い。この時間に…。」

藪岡、通話を切って、
「おっとっとっと~~。」
すぐさま寝室に。ベッドで眠っている妻の有美香(ゆみか)に、
「ママ、俺、ちょっと、出て来るから。」

その声に有美香、寝返りを打つように、
「ん~~???…何か言った~~???」

藪岡、服を着ながら、
「エンカントに行ってくる。ちょっと、急用が出来た。」

有美香、目を開けずに、
「う~~ん、行ってらっしゃ~~い。」

藪岡、身支度を整えすぐさま玄関に。そして表に出て大通りに。すぐさまタクシー。





陽織、帰った客の後片付けをしながら…。そして洗い物を…。
ドアが開いて、藪岡が店に顔を…。

ルシア、
「はい、いらっしゃ~~い。さ~すが。時間は正確。ドンピシャの30分。」

その声に藪岡、
「おぅ。」

「寝てた…???」
「まさか…。」

肇、藪岡にニッコリと会釈を。そんな肇に藪岡、右手で挨拶。

そして隣にいる陽織を見て、
「陽織ちゃん、来てたね。」

陽織、藪岡に顔を。そして、
「こんばんは~~。」

藪岡、笑顔で、
「こんばんは。」
そしてルシアに小声で、
「今日、陽織ちゃんのお姉さんの柚香さんに、会った。」

瞬間、ルシア、目を真ん丸に、
「うそ。ほんと~~???」
陽織を見て…。
「じゃ…。陽織ちゃんから…、お姉さんの…、柚香さんに…なってたって…。」

藪岡、真剣な顔で、ルシアに顔をコクリと。

ルシア、小声で、
「なんと、まぁ~~。」
そしてルシア、藪岡に、
「ねね。…で、そのお姉さんって、どんな感じの…???」

藪岡、口を搾って、
「うん。まぁ…。普通の…、女子大生。」

ルシア、2回頷いて、
「ふ~~ん、へぇ~~。」

藪岡、
「何と、亮輔と阿須賀ちゃんがアクション、起こしてね~~。」

「あら、ま。」








LIBRA~リブラ~   vol,067  ルシア、ニッコリと、「ふふ。お待ちかね。」

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