「また…。多分…、陽織に…、なるんだと…、思う。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「うん。」
柚香。
「今度は…、私。…どうしてか…。陽織の事が気になって。」

またまた真輝、目をパチクリと、
「う、うそ…。そっち…???」

またコーヒーを一口、柚香。そしてまたコクリと…、
「うん。…なんでか、私って、子供の頃からそぅ。自分でも笑っちゃうくらい、好奇心強いの。…で、とにかく、何にでも興味を持つから。ある意味、何でも分かんないと調べたくなってくる。…で、そんな私を見ておばあちゃんも可笑しがって、あんたの好きなようにしなさいって…。」

真輝、その話に、
「凄いね〜〜。」
顔を左右に振りながら真輝、
「いやいやいや。」

柚香、自分の体を見て、
「体はこの通り、全くの問題なし。」

「うん。」
「…でも、いつかは…。私…。また…。多分…、陽織に…、なるんだと…、思う。」

真輝、その声に、少し、困ったようではあるが、
「あ、あ〜〜。うん。…かも…。知れない。」

「でも…。…そういう時さ。」
柚香。
「真輝君、お願い。」

いきなんり真輝、また目をパチクリとさせて、
「お…、お願い…???」

「うん。…その時、陽織って…、どんな子なのか…。」

瞬間、真輝、
「えっ…???あっ…???…そっち…???」

柚香、真輝の顏を見て、
「うん。そっち。」

真輝、何やら、焦点が合わないように…。…けれども、柚香を見て、
「う…、うん。分かった。」


数秒の沈黙。

柚香、テーブルの上で腕組みして、
「実は。この事…。…逆に…、藪岡先生から…。」

「藪岡…先生…。」

「うん。」
真輝を見て。
「私に今の名刺、くれた時にね。」

「うん。」
「何かあったら、教えてくれないかなって。なんでも相談に乗るから連絡頂戴って…。」

「……。」
「私…。その声に驚いたんだけど…。凄い、瞬間、嬉しかった。」

真輝、キョトンとした顔で、
「ゆ、柚香さん。」

柚香、
「だからさ…。真輝君。」

「う、うん。…分かった。」

そして柚香、
「実はさ。」

真輝、コーヒーを口に、そして、
「うん…???」

僅かに柚香、コーヒーカップに目を落とすような感じで…。

真輝、
「柚香さん…???」

柚香、目を真輝に、
「この事。…その、染谷亮輔さん…???」

真輝、その声に、
「う、うん。」

「その人にも、病院にいるうちに、お願いって…。」

真輝、思わず訝しがりながら柚香を…。

そんな真輝の表情に柚香、
「つまりね…。」

「う、うん。」
「つまりは…。…その…、エンカントって言う、お店…???」

瞬間、真輝、いきなり表情を明るく、
「あ、あ〜〜。うん。そっち。」

柚香、顔をコクリと。
「うん。…つまりは、お店を知っているのが…。…でぇ〜〜。そのお店で陽織に会えるのが…。染谷亮輔さん。そして、その彼女の阿須賀さん。」

真輝、目を丸く、
「阿須賀さん。」

柚香、またコクリと。
「うん。…でね。この阿須賀さん。」
思わずがっしりと目を瞑って、開いて、
「滅茶苦茶可愛い。まるでモデルみたい。見ているだけで、何だか、優しくなっちゃう。」

真輝、柚香を見て、
「へぇ〜〜〜。」

「真輝君も彼女見たら、何だか、うわっ。ってなりそうな…。」
そこまで言って柚香、思わず顔を別に方向に、
「…ってか…。亮輔さんも〜、阿須賀さんも〜〜。今まで、大学では、一度も会ってないって…。」
また顔を傾げて、そして、真輝を見て、
「どういう事…???」

その声には真輝も口をへの字にして、顔を傾げて、
「うん〜〜〜。…うん…???」
右眉を歪めて柚香を見る。

柚香、その顔に、思わず、
「あは。」

真輝、最後の一口を飲んで、
「…では。」

柚香も、
「うん。そうだね。」


そしてふたり共に、自分の家に向かって…。

真輝、
「じゃ。」

柚香も、
「うん。バイバイ。また。」




そして…。

柚香、家に帰ったはいいが…。特に今日一日の事は幸乃には…。
いつも通りの…。世間話。そして、大学での事。晩御飯。

そして午後9時。柚香、ベッドに…。…すると…。また…、いつも通りに…、睡魔が…。






午後…11時…半過ぎ…だろうか…。ベッドの上で…、目がパチリと…。

そして、体を起こして。
「行かなきゃ。」

ベッドから降りて、クローゼットから適当なものを…。
2階から静かに…。1階に降りて、そして玄関に。玄関の戸を開けて外に…。

幸乃は全くこの事を知らない。
…というよりも何より、幸乃の部屋が、汀家の一番奥まった部屋であると言う事が、その由縁。
これは元々、幸乃と、その夫、宜嗣(のぶつぐ)が結婚と同時にこの土地に一戸建てとして新築。
かれこれ、築40年になっている。



深夜の道を…、記憶している道をただひたすらに。
そして…。今まで眠っていたはずの…。柚香のベッドの中は…。
…誰も、いない。



軽やかに走りながら。時にはスキップしながら…。
そして、凡そ15分。ドアを開けて中に…。

そして、店の中に。
「オーナー。入りました〜〜。」

ルシア、ニッコリと、
「あ〜〜ら〜〜。」








LIBRA~リブラ~   vol,066.  「また…。多分…、陽織に…、なるんだと…、思う。」

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