「陽織って…、どんな子ですか…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 柚香の声に藪岡、
「うん…???」

「陽織って…、どんな子ですか…???」

「えっ…???」
「へっ…???」
思わず、亮輔と阿須賀。

藪岡、
「ふ~~~ん。」
また腕を組んで、空を見て、
「う~~ん。僕的には…、結構、良い印象。…確かに、オーナーのルシアが言う通り。テキパキと動けて…、客には愛想が良い。しかも…、客も…、陽織ちゃん目当てで店に来る。」
そこまで言って藪岡、
「はは。ルシアが言うには、陽織ちゃんが来て、客が増えたって。あっ。ルシアって言うのが店のオーナー。スペイン人なんだ。」

柚香、
「スペイン人。」
そこで柚香、瞬きをして、
「えぇ。先ほど…、スペイン人って…。」

藪岡も亮輔も、
「うん。」

藪岡、
「まぁ~~。彼女の話になると…。」
笑いながら頭を掻いて…、
「長く…なるんだ…けど…。」

すぐさま阿須賀、
「えっ…???…どうしてよ~~。」

瞬間、亮輔、
「阿須賀。」

阿須賀、そんな亮輔に、
「へっ…???…なんでよ~~???…いいじゃ~~ん。」

「今は柚香さんと陽織ちゃんの話~~。」

その声にいきなり阿須賀、目を真ん丸にして、舌をチロリ、
「あっ。」
両肩を上げて、
「そうでした~~。」
そして柚香に、申し訳なさそうに、
「ごめんね。」

そんな愛くるしい顏の阿須賀を見て柚香、にこやかに右手を肩まで、そしてヒラヒラと…。
「あ、いいえ…。」

藪岡、腕組みして、
「ん~~~。…それに関しては…。」
そこまで言って藪岡、亮輔を見て、
「僕より…、亮輔の方が…。」

亮輔、瞬間、目を丸く、一瞬、瞬き。亮輔、自分の右人差し指を…。
「お…、俺…???」

藪岡、腕組みしながら亮輔に椅子を回して…。
「うん。…まぁ…。実際、俺が陽織ちゃんを知ったのも、本を正せば亮輔だし。ほら、店のカウンターの隅っこでビール飲んでいる陽織ちゃんを見て、いたいた~~って。」

柚香、目をパチクリとさせて、
「あっ。…そう言えば…。大学で私、最初に亮輔さんと会った時も…。」

藪岡、右手人差し指と親指で顎を撫でながら、
「あ~~。うんうんうん。」
そして亮輔を見て、
「亮輔、おまえも俺にそう言ったよな。今まで、何回程、陽織ちゃんと会ってるんだ…???」

そう言われて亮輔、咄嗟に口を尖らせて、
「あっ。いやいやいや。何回って…。」
腕組みして、顔を傾げて、眉を思いっきり歪めて、
「いや~~。何回って言われても~~。…って言うかさ~~。俺…、陽織ちゃんと話、した事、ないんだけど…。まっ、確かに、この前、藪さんといた時の…。」
今度は逆に顔を傾げて、
「…その前…。…けど、2回ほどしか…、顔、見てないかも…。」
そこまで言って、
「だってさ~~。…まっ。確かに、見掛けない顔。…だったけど~~。なんとなく、ルシアが新しいバイト、雇ったな~~的に…???…としか…。…ってか、それ以前に、俺たち…。」
阿須賀を見て、
「他に話す事、あったし…。いろいろと…。大学の事もそうだし…。…って言うか…、俺…。大学…、殆ど、単位取れる程度で…。…そんな…、全部の講義…???…授業…???…受けるつもり…。」
藪岡の前で申し訳なさそうに笑いながら…。

そんな亮輔を見て藪岡も、
「…った~~く~~。いつも通りののんびりで~~。」

亮輔、口を尖らせて、
「仕方ねぇじゃ~~ん。俺より兄貴たちの方が、数倍、学があるんだから~~。3人の内、2人が親のお気に入りになっている以上、俺は、完全に蚊帳の外~~。好きにやってても、な~~んも。…逆に、家にいても、あんた、いたの…???…こっちは、そんな親、見ながら、へぃへぃ。おりました~~。探し物、取りに来ました~~。ってね~~。」

その話に藪岡、
「かかかか。しっかし…、おま…。亮輔、相変わらずだな~~。」
藪岡、笑いながら、
「まっ。…でも、俺からすれば、上の2人の兄貴より、完璧に自由奔放で、遊び人のおまえの方が好きだけどな~~。なんか、とんでもない事をしでかしてくれるような…。」

その声に亮輔、右足を左膝に乗せて、右手を顔の前でヒラヒラと、
「いやいやいや。ないない。そんなとんでもない事をしでかすなんて…。俺には無理。ただ、誰の手も借りたくない自分流で生きたい。それだけ…。…でないと、俺自身、めんどくせ~~っての…、嫌いだから…。」

藪岡、その話に一度、口をへの字に、そして、
「まぁな。」
そして藪岡、口を噤んで、そして、柚香を見て、
「そっか~~。…て事は、亮輔もあんまり陽織ちゃんの事を…、知らない。」
チラリと柚香を見て、
「あっ。いや…。…と、言うか…。実は、僕も…。まだ…、陽織ちゃんと会ったのは、その1度きりで…。」

柚香、キョトンとして、
「えっ…???…そうなんですか…???」

藪岡、顔をコクリと、
「うん。」

柚香、途端に口をポカ~~ンと。
「あ、あ~~。」








LIBRA~リブラ~   vol,057.  「陽織って…、どんな子ですか…???」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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