その声に亮輔、
「あ~~、うん。いいよ。…俺たちもちょっと気になってるからさ…。」
阿須賀を見て…。
阿須賀も、僅かに顔を傾げてニコリ。
「うん。」
亮輔、
「あっ。…でも…、話しを…って言っても…。」
亮輔、あちらこちらを見て…。そして頭を掻いて、口をグンニャリとさせて…。目だけ空を…。
「…って言っても…。…まさか…、俺たちが行っている…、店って訳には…。」
慰めるような目で柚香を見て…。
柚香、思わず目をパチクリと…、
「あ、…あ~~。」
「…って言うかさ。…話…、そんなに急ぐ…???」
柚香、一瞬、
「えっ…???」
「あ、う~~ん。」
亮輔、僅かにニンマリとさせて、額を右手指で撫でながら…、
「出来ればさ…。…俺の叔父貴とも、一緒にって思って。」
瞬間、阿須賀、亮輔の右肩を左手でペン。
「さ~~すが亮輔~~。冴えてる~~。」
思わず亮輔、阿須賀に、
「…って、痛いし…。」
柚香、
「あなたの…、叔父様…。」
亮輔、口を搾って、
「うん。」
そして、
「あっ。ちょっと待って。」
すぐさまスマホをポケットから…。そして左手で…。指でトン。耳に。数秒後、
「あっ、もしもし。亮輔です。」
そして、
「時間、ちょっといいですか…???…うん。はい。ありがとう。…でね、藪さん。」
柚香、目の前の男性を見て、頭の中で、
「…ヤブさん…。」
阿須賀は亮輔を見て、そして柚香を見て微笑む。
藪岡、診療室の椅子で、
「何…???陽織ちゃんのお姉さんの柚香さんが…今、目の前に…???」
亮輔、
「はい。目の前にいます。…で…。陽織ちゃんの事、話したら…、話し、聞かせてくださいって…。」
藪岡、椅子を回転させて、
「そぅか~~。な~~るほど~~。…まっ。願ったり、叶ったり。…とは言え…。まさか…。エンカントって訳には…。」
亮輔、話しを聞きながら、
「うん。…だから、藪さんに相談って…。」
藪岡、ニッコリと、
「はは。そぅか~~。」
すると藪岡、
「ふん。じゃあなぁ~~、亮輔~~。こういう事で…、どうだ…。」
亮輔、目をパチクリと…。そして藪岡の話を聞きながら、目は柚香を見て…、
「ふん。ふん。お~~~。ふんふんふん。」
阿須賀、その声に、
「…ん…???」
柚香も、
「……。」
亮輔、ニッコリと、
「いいかも…。」
そして、柚香に、
「病院に、外来で来てくれって…。紹介されて来ましたって受付に言ってくれって。話は通しておくって。」
瞬間、阿須賀、
「や~~り~~。はは。ナイス~~。」
柚香も話を聞いて、少し、気持ちが晴れたような感じになり…。つい、
「あ、ありがとうございます。」
瞬間、口に手を…、
「あっ。」
亮輔、そんな柚香を見てニッコリと、
「はは。」
スマホに、
「本人、喜んでいるみたい。」
藪岡も、
「はは。そうか。うん。」
そして、
「まっ。いつでもいいけど…。…なんなら、俺のクリニックでも…。…って言うか~~。クリニックは…、曜日…決まってるからな~~。」
亮輔、
「まっ。でも…、そっちの病院でも、いいんじゃない。…それこそ、今日、午後にでも…。…その時間に…。」
いきなり柚香、目を見開いて…。
亮輔、柚香を見て、
「柚香さん。今日の午後4時、時間…、取れる…???…その時間で構わないって言ってるけど…。」
柚香、またまた目を真ん丸に。そして薄く笑みを…。
亮輔、ニッコリとして顔を傾げて…。
柚香、思わず、顔をコクリと、
「お願いします。」
途端に亮輔、
「OK~~。藪さん、聞こえた…???…彼女、お願いしますって。」
スマホ越しに藪岡、
「あぁ~~。遠くからな。おぅ。…じゃ、待ってる。」
亮輔、
「サ~~ンキュ~~。」
藪岡、ニコリと、
「はは。俺の方こそ、サンキュウだ。じゃな。」
通話を切る。
亮輔、
「…と、言う訳で~~。時間。駅で、3時で、待ち合わせ。しようか。そこから…、病院に行く。」
柚香、藁にもすがるような気持ちで、
「あ、はい。ありがとうございます。」
亮輔、ニコリと顔を傾げて、
「うん。じゃ、俺たちは…。」
柚香も腕時計を見て、
「うわっ。ヤ~~ッバ。私も…。時間だ。」
既に学食に人は…。
午後の講義を3時限目で切り上げての柚香、ひとり、駅に…。
…けれども、二人の姿は…。
柚香、腕時計を見ながら…。そして、10分経過。お喋りをしながら駅に来る男女。
柚香、ふたりに丁寧にお辞儀を。
瞬間、亮輔、ニッコリと。
「じゃ。行こか。」
柚香、
「はい。」
亮輔、
「あっ。もう一度ね。俺、亮輔。…で、こっちが、阿須賀。」
阿須賀、亮輔の右腕を占領したままで、
「阿須賀です。こんにちは。」
柚香、女性を見る限り、頭の中で、
「…可愛い。…もしかして…、モデルになって…???」
けれども、
「りょうすけ…さんに…。あすか…さん。」
阿須賀、
「よろしく~~。」
「亮輔の亮は、大谷亮平の亮。輔は車偏。」
柚香、
「あ~~。はい。」
「そして、阿須賀は~~。」
亮輔、顔を傾げて、
「ん~~。この字は…。」
阿須賀を見て、
「ちょっと…、ややこしいな…。」
阿須賀、いきなり、
「何よ、もぅ~~。」

LIBRA~リブラ~ vol,053. 「さ~~すが亮輔~~。冴えてる~~。」
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