朝7時。柚香、ベッド上、目が覚めて。目をキョロキョロと…。
そして目を思いっきり瞑ってまた開いて、
「ん〜〜〜〜〜。寝た〜〜〜。」
両腕を思いっきり伸ばして…。
2階から降りて洗面所に。
台所から幸乃の声、
「あ〜〜。柚香〜〜。起きたかぃ〜〜。」
洗面所から柚香、
「う〜〜ん。おはよ〜〜。」
「はい。おはよ〜〜。」
そして、家を出る柚香。歩きながらスマホにライン。
愛実から。
「おはよ。…で…???…今朝はどうよ…???…妹には…???」
そんなメッセージに、歩きながら、
「おはよ。…うん。今朝はなんともぐっすりと眠れた。そんな感じ。」
送信。
…数秒後、
「オッケ〜〜。んじゃ、また後で…。」
「うん。オッケ〜〜。」
そして…、お昼休み…。友達と一緒に弁当を食べている柚香。
そんなひとりの女性を見て阿須賀、
「うそ。彼女。ねね、亮輔〜〜。」
亮輔も阿須賀の指差す方を見て、
「おほ。…いましたね〜〜。昨夜…、エンカントには…来なかったけど…。」
そして…、また女性に近づいて…。亮輔、
「あのぉ〜〜〜。」
いきなり目の前で声が…。柚香、その男性を見て、
「あ、はい。」
亮輔、今度は姿勢を正して、
「汀…、さん…、では…???」
柚香、その声に思わず目をパチクリと…。
傍にいる同期の女子学生は柚香を見て…、
「……。」
その男性の隣の女性も柚香を見てニッコリと。そして顔をチョコンと傾げて。
「こんにちは。」
柚香、
「あ、はい。…私…、汀…ですけど…。何か…???」
そして柚香、顔を傾げて…。そして…、目をパチクリと…。
「ど…な…た…???」
すると男性、ニッコリとしたままで…、
「僕…。知りません…???」
その声に柚香、思わず顔をコクリと…。
「え、えぇ〜〜。…って言うか…。…ごめんなさい。」
けれども、友達の顔を見て、
「うん…???」
すると、友達も、柚香の顔を見て、コクリと…。
柚香、
「あっ。…確か…、前に…。ここで…。」
すると、男性の隣の女性、
「わお。記憶いい〜〜。」
男性もニッコリと。そして、
「はい。前にも、ここで…。」
そして男性…。
「…と、言う事は…。もしかして…、あなたは…。汀…、柚香…さん…???」
柚香、以前、ここで会った男性に、目をパチクリと、
「え…、えぇ〜〜。…はい。汀…、柚香…ですけど…。…あなたは…???」
「お食事中…、ごめんなさいね。」
男性。
そして隣の女性、
「あのね。私たち、あなたを以前に、あるところで見た事、あるの。」
すると男性、いきなり女性に、
「おぃ。」
女性、
「あん。だって、いいじゃん。ほんとの事なんだもん。」
柚香の友達。殆ど食事はふたりともに終わっている。そのひとりが、
「あ。柚香〜〜。私たち…、じゃあ…。」
慌てるようにトレイを持ちながら…。
もうひとりの友達も、
「あ、うん。…そうだね。」
同じくトレイを持って立ち上がる。
柚香、
「あ、あ…。…あ〜〜。」
そして、
「あ、ごめんね。」
友達、左手をヒラヒラと、
「ううん。…じゃ、午後の講義で…。」
「あ、うん。」
男性、そんなふたりに、
「あっ。ごめんね〜〜。いきなり来ちゃって〜〜。ごめんなさい。」
ふたりに丁寧にお辞儀をする。
女性はニコリと顔を傾げて、
「バイバ〜〜イ。」
柚香、キョトンとして、また目をパチクリと…。
男性、すぐさま空いた椅子に手を。女性は柚香の後ろから、こちらも空いた椅子に…。
男性、椅子に腰を下ろして。
「いきなりで…ゴメン。」
女性も柚香を見て、
「ほんとだ〜〜。陽織ちゃんじゃない。」
瞬間、柚香、女性を見て、
「へっ…???」
男性も、顔をコクリと、
「うん。確かに。陽織ちゃんじゃない。」
思わず柚香、右手を口に、
「えっ…???」
そして顔を曇らせて…。
「…どういう…???」
男性、
「申し訳…ないけど…。」
そして自分の顔に右手で指差して、
「僕の事…、覚えて…。」
そこまで言って、
「いる訳…、ないよね〜〜〜。はははは。」
柚香、まだ曇らせた顔をして…、
「あ、あのぉ〜〜。」
男性、
「陽織ちゃんって言うのは…、君の…、妹さん。」
その声に今度は両眉の先を吊り上げたように柚香、
「そ…、そぅ…ですけど…。」
そして顔を傾げて、
「何故…、それを…???あなた…。」
隣に座っている女性も見ての柚香、
「…がた…???」
女性はそんな柚香を見てニッコリと…。
男性は神妙な顔で…。
そして男性、
「しっかし…。凄いよ〜〜。それに…、何とも偶然。」
柚香、困ったような顔で、顔を傾げて、
「はっ…???…一体…、何を…???」
男性、
「つまりは…。」
そこまで言って、いきなり体を後ろに仰け反るように、
「お〜〜っと、これは失礼。ごめん。僕ね、この大学の…、機械工学部。3年の、染谷亮輔と言います。」
柚香、
「そめたに、りょうすけ…、さん。…機械工学部…。」
そこまで言って柚香、
「えっ…???」
「そして〜〜。私は〜〜。商学部1年。広戸阿須賀。」

LIBRA~リブラ~ vol,051. 朝7時。柚香、ベッド上、目が覚めて。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
