愛実、
「や〜〜るね〜〜。旦那〜〜。」
すぐさま柚香、
「メグ〜〜〜。」
「おっと失礼〜〜。…ってかさ〜〜。…その、真輝君…???」
柚香、
「うん。」
「どぅやって、その…、解離性同一性障害。分かった…???」
「そこまでは…、私も…分かんないよ〜〜。…ただ…。私の…、今の状況…???」
「うん。」
「知っているのは、真輝君だけ…。」
「あっあ〜〜。な〜〜るほど〜〜。」
「でもさ〜〜。柚〜〜。」
「う〜〜ん…???」
「幸乃おばあちゃんに…。」
その声に柚香、
「うん。」
「話さなきゃ〜〜。」
「な〜〜んだよね〜〜。」
その深夜…。エンカントでは…。
肇、
「今日は…、陽織ちゃん。」
ルシアも、時計を見ながら、
「来ないようね〜〜。」
店の客の雰囲気も、陽織を待っているような…感じが…。
午前1時。店のドアが開く。入って来たのが…。
ルシア、
「ハイ。」
「ヨッ。」
藪岡である。
そして、その後ろから、
「こんばんわ。」
ルシア、
「あら〜〜。珍しい〜〜。ご一緒。」
亮輔、
「…そんな訳でね。」
そしてそんな亮輔の後ろから、こちらも、
「こんばんは〜〜。」
阿須賀である。
ルシア、
「あららら。」
そしてニッコリと、
「こんばんは。う〜〜ん。いらっしゃ〜〜い。」
阿須賀、店に入るなり亮輔の左腕を占領。
藪岡、カウンターに。
肇、ニコリとお辞儀をして、
「いらっしゃいませ。」
藪岡、店の中を見て、
「あれ…???…陽織ちゃんは…???」
亮輔も、
「あ、ほんとだ。今日…は、いないか…。」
藪岡、
「まっ。たったの…3時間…だからな〜〜。」
藪岡の隣に亮輔。亮輔の隣に阿須賀。
藪岡、落ち着きながら、
「ところで…。彼女。亮輔と仲直り出来たようで…。ありがとうなぁ。」
阿須賀を見ながら頭をコクリと。
阿須賀、その声に、
「あ。」
いきなり左手をヒラヒラと、
「あは。ははははは。いえいえ。」
そして舌をチロリと出して、
「こちらこそ。大人げない始末で…。」
頭をペコリと、
「失礼いたしました〜〜。」
亮輔、
「朝一でライン来てさ、ゴメン。て、一言。」
ルシア、
「あ〜〜ら〜〜。可愛い事〜〜。」
肇もカウンターの中でニッコリと。
藪岡、
「…だ〜〜な〜〜。彼女の方から、素直に謝られたらな〜〜。」
亮輔の方をチラリと見て、
「当然、と、言えば、当然…だよな〜〜。」
亮輔、口をぐんにゃりと。
そして藪岡、亮輔に、
「大切に、しろよ。」
ルシアも、
「そうよ〜〜。可愛いじゃな〜〜い。ははは。」
そして肇、3人にいつものメニューを。
藪岡、グラスを持って、2人に、
「では、乾杯。」
亮輔、
「乾杯」
阿須賀も、
「かんぱ〜〜い。」
各々自分のグラスに口を…。そしてスナックを食べながら…。
藪岡、
「それにしても…。阿須賀…ちゃんだっけ…???」
阿須賀、
「あ、はい。」
「何とも、可愛いよね〜〜。グラビアアイドルって言うか、しかも…、爽やかさが、あるよね〜〜。」
その声に阿須賀、ニッコリと、
「え〜〜〜っ。ほんとですか〜〜。」
藪岡、
「うんうん。ほんと。何…???…スカウトなんて、ないの…???」
瞬間、阿須賀、いきなり顔を赤くして、
「いえいえいえ。」
左手をヒラヒラと、
「全然、全然ありませんよ〜〜。そんな…。全く、全く〜〜。」
藪岡、
「へぇ〜〜〜。こんな素敵な存在を〜〜。日本の芸能界、どぅなってる〜???」
阿須賀、思わず照れながらも亮輔の今度は右腕を占領。
「はは。スカウトだって。」
亮輔も顔を凹ませるようにして、
「まっ。いいんじゃない。…スカウトねぇ〜〜。」
ルシア、カウンターの中に。そして阿須賀を見て、
「うんうんうん。いいと思う〜〜。」
そんなルシアに阿須賀、またまたニコニコとしながら、
「え〜〜〜。」
はしゃぐように阿須賀、
「わわわわ。亮輔〜〜、あたし、どうしよう〜〜。」
亮輔、ルシアに、
「おだてないで下さい。それでなくとも、調子に乗りますから〜〜。」
藪岡、
「おや。…でも、阿須賀ちゃんはどうなの…???…芸能界…。…もし…、スカウトされたら…なんて…。」
またまた阿須賀、今度は体を縮こませるような、
「え〜〜〜……。…って言うか〜〜。私…、一度もそういう事、言われた事ないから〜〜。え〜〜〜。」
完璧に畏まってしまう。
ルシア、
「私はいいと思うけどな〜〜。」
「そんな風に言っちゃうと〜〜。すぐこいつ、原宿や青山。渋谷か新宿〜〜。派手な格好で行っちゃいますよ〜〜。」
その声に阿須賀、
「えっ…???…どうして原宿や青山。渋谷か新宿〜〜???」
藪岡、
「おっと…。」
亮輔、阿須賀を見て、
「あのな、阿須賀、おまえな…。仮にもだな。スカウトって言っても、そんな、あちらこちらでやってる訳、ねぇだろ。当然、若い子たちが集まるところとか…。ファッション性とかタレント性とか…。つまりは…、ある意味…、自分をアピールする要素って言うのが…。」
藪岡、
「おっと。良い事言うね〜〜。」
亮輔、
「いやいやいや。だってさ〜〜。」
「うん。確かに。自分の何処かに、自分をアピールしたいって…、そういう、気持ちがないと〜〜。」
阿須賀、口を尖らせて、目だけ空を…。
「ん〜〜〜。」

LIBRA~リブラ~ vol,050. 肇、「今日は…、陽織ちゃん。」
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