「デートって、奴か~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ  「どういうこった~~い。」
テレビ画面を見ながら吾大。

愛佳、また、
「おとうさん。」

吾大、妻の声に、
「あ~~い。」

愛佳、真輝に、
「どう…いう…事…???…まるで別人って…???」

真輝、母に、
「あぁ…。最近、知り合ったんだけど…。その友達。」

「うん。」

そして愛佳、
「大学の…???」

「…うん。」

「おや。」
そして愛佳、一度だけ瞬きをして、
「うんうんうん。…で…???」

「あ、うん。…で…、何度か会って、大学帰りに…。その…。…え…っと~~。」
顔を傾げながら…。

吾大、またテレビ画面を見ながら、
「デートって、奴か~~。」

瞬間、また愛佳、ムスっとした顔で、
「おとうさん。」

すると吾大、今度はいきなり体をぐるりと、
「うそっ。ほんとにおまえ、彼女出来た…???」

瞬間、愛佳、いきなり夫の背中を右手でパン、
「おとうさん。もぅ~~。折角真輝が~~。…今までこんな話してくれなかったのに~~。」

いきなり吾大、その声に、目を真ん丸に、そして口をムニュっと。
…すると…。今度は体を縮こまらせるように、またソファに座り直して、
「しゅいませ~~ん。」

愛佳、真輝に、笑顔で、
「…で…???…どうしたの…???…って言うか、はは、真輝~~。いい加減、ビール…開けたら…。ぬるくなっちゃうよ。…それに~~。椅子に座ったら~~。」
微笑むように愛佳。

真輝、目を真ん丸に、
「あ、あ~~。」
そして椅子を引き出し、そのまま椅子に跨ぐように。そしてプルタブを開けて、一口グィッと。
「今までは、お互い、趣味の事や将来何になるって話…、してたんだよね。」

「うんうん。」
「…でも、最近、朝起きると、何だか頭が痛いとか…。…今日なんて…、いつも通りに夜、ぐっすりと眠ったはすが、朝…起きられないほど、また眠りに…。午後まで眠ってたって。自分で可笑しすぎるよって。ライン…。」

愛佳、その話に、口を尖らせて、
「うん。」

「…で。俺の方から、会って話そうか…って事になった訳ね。」
「うんうんうん。」

「…で。待ち合わせの場所に行った訳。」
「うん。」

「そしたらさ。…その場所に…。ドアを開けた瞬間に、バッタリ。鉢合わせ。」

その時、五大の声と愛佳の声が重なる。
「へぇ~~え~~。」

「あら。」
愛佳、その声に右目を歪めながらも…。

真輝、
「当然、俺、やぁ。待たせた。って…。」

「うん。」
「なんだ…けど~~。」

いきなり愛佳、両眉を吊り上げて、
「うん…???」

「俺…、いきなり睨まれてさ。」

吾大、
「睨まれて~~???」

愛佳、またムスッと、
「おとうさん~~~???」

そしてまた、
「ハ~~イ。」

真輝、
「いや。俺…。別に睨まれても、睨まれる事、してねぇし…。」

「うんうんうん。」
「…でも、その人、何も関係ないようにスタスタ歩き始めるし。」

吾大、
「へぇ~~~え~~。」

真輝、
「いや。俺…、何がどうなってるのか…。だってその人、俺を睨んで、あんた何…???…何か、用…???…って、言ったんだぜ。俺に向かって。今までそんな感じの言い方、全くしなかったのに。」

吾大、
「うそだろ。…んな話、ある訳。」

愛佳、いきなり夫の右二の腕を抓って。

吾大、こちらもいきなり、
「痛~~~てぇ。」

真輝、また一口ビールを飲んで、
「俺、何だか、訳分かんなくってさ。その人の後ろを。」

愛佳、
「うんうんうん。」

「…で。…ちょっと待ってよ。…どうしたの。…そしたら…。何なのよ。私に何か…???…また睨まれて。私、家に帰るんだけど。って言われて。」

吾大、
「ひでぇな~~、そりゃ。」

今度は愛佳、無視。

真輝、
「いや。俺だって気になるじゃん、今までは気分よく。」

愛佳、
「うんうんうん。」

「それがいきなり、あんた誰。…で…???…いきなり睨まれて…。」
「うんうんうん。」

「だから…、俺。その人の名前、言ったのね。」

瞬間、吾大、
「おっと~~~。」

いきなり愛佳、大きな声で、
「おとうさん!!!」

吾大、途端に、強張ったドナルドダックのように…。
いきなり両脚を折り曲げて両手で抱き締めるように。そして口をへの字に。

愛佳、真輝に、
「うん。」

真輝、
「その人の名前、言ったのね。…あ。その人、柚香って言うんだけど…。」

吾大、
「ドッヒャア~~~。」

愛佳、いきなり吾大の右耳を引っ張る。

「いいいいいい痛い~~~。」

愛佳、吾大のその耳に、
「う・る・さ・い~~~~。」

吾大、体を引っ張られるように、
「痛い、痛い、痛い、痛い。」

愛佳、夫に般若のように、
「ムッ。」
そして、
「ツッ。」
舌打ち。
「いい加減にしなさ~い。」

吾大、右耳を両手で、
「痛~~~い。」
妻を見て…。

「仕方ないでしょ。自分が悪いんだから~~。」

そんな妻を見て吾大、怖がるように、
「すぃませ~~ん。」
そしてまたソファに座り直して、
「痛~~て、痛て、痛て。」

愛佳、フレアのスカートに両手を…。そしてまたソファに座り直して真輝に、
「うんうん。…で…???…柚香さんだっけ。」
笑顔で…。

真輝、
「うん。…そしたらさ。」








LIBRA~リブラ~   vol,048.   「デートって、奴か~~。」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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