その3秒後、いきなりラインの画面から通話の受信。将輝、
「もしもし。」
スマホの向こうから、
「あっ、もしもし、柚花です。」
「あっ、はい。」
「土曜…、休みなのに、今まで用事…???」
その声に将輝、
「あ、あ〜〜。はい。…今、帰ってきた…とこ、なんです。」
「明日、時間、空いてる…???」
柚花の声。
将輝、
「明日…、ですか…???」
そして、
「え…と〜〜。午前中なら、大丈夫ですけど…。」
その声に柚花、
「えっ…???…午前中って…???」
「午後からは…、3時頃まで、出掛けてて…。」
柚花、
「あ、あ〜〜。…んじゃ、その後、時間…、あったりして…???」
将輝、
「あっ、え…と〜〜。あ、はい。分かりました。」
すると柚花、
「うん。ありがと。じゃ〜〜。その頃にまた…。バイバイ。」
そして通話はぷつりと切れる。
将輝、ポツリと、
「明日の…、午後…、3時…かぁ〜〜。」
夕食時、階段の下から流美の声。
「将輝〜〜、麗亜〜〜、ご飯〜〜。」
その声の凡そ10秒後、ドアが開いて、
「腹減った〜〜。」
ドタドタと階段を下りる将輝。
「おっしゃ〜〜。飯だ〜〜。」
その1分後。こちらはゆっくり、ゆっくりと階段を下りる麗亜。
流美、
「麗亜〜〜。階段、気を付けて〜〜。」
そして夕食。
流美、
「ねぇ〜将輝〜〜。」
将輝、
「うん…???」
「明日、理沙さんの家、私、車で一緒に行ってやるよ。勤務休みだし。」
その声に将輝、
「えっ…???いいの…???」
思わず、
「ラッキー。」
麗亜、途端に、
「あ〜〜ん、私も行きたい〜〜。随分と理沙お姉さんの顔、見てないも〜〜ん。ラインと電話ばっかで〜〜。」
流美、そんな麗亜に、
「ふん。たまにはいっか〜〜。気分転換も。」
瞬間、麗亜、
「キャハ。」
おかずを食べながら将輝、
「あっ。」
流美、
「ふん…???」
「あっ。いや…。…俺〜〜。…やっぱ…、チャリで行くわ。」
瞬間、流美、
「どうして〜〜。自転車じゃあ寒いでしょ〜〜。折角、麗亜も行きたいって言ってるのに〜〜。和奏さんにはもぅ、電話しちゃったよ〜〜。」
その声に将輝、
「あっ、いや…。でも…、俺…、3時頃には、帰って来ないと…。」
流美、将輝の声に、
「えっ…???」
すると、
「おや、めずらしい~~。」
口を尖らせて流美、麗亜を見て、そして将輝を見て…、
「ふん。じゃ、こうしよう。3人で一緒に行って、将輝、あんたが3時頃に帰ってこなきゃなんないのなら、その時間で私、送ってくるよ。麗亜はそのまま理沙さんの家で…。…んで、私、将輝、家まで送り届けたら、また理沙さんの家行くから。麗亜迎えに。」
将輝、
「えっ…???」
麗亜、
「お姉ちゃん、いいの…???」
流美、頷いて、
「ふん。オッケー。」
将輝、途端に、
「いいの、そんな面倒な~~。」
「な~~にが面倒よ~~。車だから、別に構わない。うん。」
将輝、渋々と、
「んじゃ…、まぁ…、そういう事で…。ごちそうさま~~。」
流美、
「は~~い。」
将輝、自分の食べた食器をシンクに…。そしてそのまま2階に…。
麗亜はまだゆっくりと食事。
流美、
「ふ~~ん。将輝が理沙さんの後に予定…か。珍しいよね~~。」
麗亜、何かしら2階の方に顔を…。
「お兄ちゃん…。」
僅かに表情が冴えない麗亜。
そんな麗亜を見て流美、
「ふん…???どした~~、麗亜~~???」
その声に麗亜、
「ふ~~ん。」
「えっ…???…何…???どうかした…???」
そんな流美に麗亜、口を尖らせて、
「ん~~。…なんか、お兄ちゃん、友達…増えたのかな~~。」
「えへ~~???」
「だって…。今までのお兄ちゃん、ラインなんて…。全くやってなかったのに…。」
「うん。」
「でもさ~~。私が理沙お姉さんにお兄ちゃんのライン…、教えて…、それからラインはいっつも理沙お姉さんとだけ…。だから、私だって、理沙お姉さんのラインの画像…、知ってるんだけど…。あっ、それと、バスケのマネージャーの画像くらいは…。」
その話に流美、
「ふん。それが…???」
「でも…。なんだけど~。一昨日だっけ…???その前…???ご飯食べてた時に、お兄ちゃんのスマホにライン。」
流美、
「あ~、あ~~。そんな事、あったね~~。」
「あの時ね。私、チラリとお兄ちゃんのスマホ画面、見たんだけど…。今まで見た事ない画像。しかも、可愛い猫が2匹の…。」
そんな話に流美、目を真ん丸く、
「へぇ~~~。」

信じて…良かった。 vol.180. 「明日、時間、空いてる…???」
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