そして土曜日。障害者総合スポーツセンター。
理沙の動きを見て小野倉、和奏と将輝に、
「相変わらず動きいいっすよね~~、理沙く~~ん。しっかりと、鴻上の部活も…???」
和奏、その声にニッコリと、
「えぇ。」
将輝、
「部活でも、少し、動いてますよ。今じゃ、すっかり監督のお気に入り。」
小野倉、笑いながら、
「かかかか。そりゃいい。うんうん。…で、瑞樹さん、おとうさんの方は…相変わらずの忙しさ…???」
和奏、困った笑顔で、
「えぇ。中々…。土日祝日。休みなんて、あったりなかったり。」
「検察事務官…。いうなれば、検事の補佐的業務…。聞いたこと、あります。忙しそうですね。」
「えぇ。」
将輝のスマホにラインの着信音。
小野倉、その音に、
「ん~~???」
けれども将輝は、そのまま放置。
和奏も将輝を見て、
「将輝君…???」
将輝、
「あっ。はは、いえ…、大丈夫です。」
和奏、ニコリとして、
「そっ。」
小野倉も、
「ふふ。」
そして数分後、また将輝のスマホにライン。
小野倉、
「おや。」
和奏、
「将輝君、友達じゃ。」
将輝、
「すんません。」
そしてその場から壁の方に。画面を確認して、なにやら文字打ち。
小野倉、和奏に、耳打ち。
「将輝君にラインって、もしかして…、ここに来て、初めて…???」
和奏、その声に、
「うふ~~ん…。」
将輝、壁の方から戻る、のと同時に、入り口から邑、
「理沙さん、頑張ってる~~???」
和奏、
「あは、横峯さ~~ん。」
邑、和奏と将輝に、
「こんにちは~~。」
和奏、将輝に、
「将輝君、いいの…???」
その声に将輝、
「あ~~。えぇ。はい。大丈夫です。」
邑、将輝にニッコリと。そして、理沙の動きを見て、
「凄いなぁ~~。動き、早~~い。」
小野倉も、
「ねぇ~~。」
そして、
「もうじき…、2月か~~。」
和奏、
「早いですよね~~。あっと言う間。」
「全く。」
そして小野倉、
「理沙君、自宅でも練習…???何やら、庭にもバスケットコート。あるとか…???」
和奏、
「え~~。ひとりで練習。将輝君も、正月明けからは、日曜日、ウチで…。理沙の指導。かれこれ、半年、過ぎました。」
その声に小野倉、
「かかかか。それじゃ。上達、早い訳だ。ガチのポイントガードだもんな~~。」
そんな障害者総合スポーツセンターからの帰り。
食事をしていても将輝と理沙とはいつもと変わらず、
話に納得しながらもお互いに相手をからかいながら。
そんなふたりを見ていて和奏は頻りに微笑んで…。
そして将輝の家まで…。和奏、将輝に、
「うんうん。将輝君、ありがとね。また、お願い。」
和奏に将輝、ニッコリと、
「はい。こちらこそ、ご馳走様でした。」
和奏に丁寧にお辞儀をして…。そして理沙に右手を。
理沙も将輝にツンとして右手を…。
そしてその帰り、和奏、
「将輝君、ちょっと、顔の雰囲気…、変わったかな…???」
その声に理沙、
「はっ…???…どこが…???」
バッグミラーで見る理沙、いつもと変わらず窓の外を。そしてスマホ画面を…。
「全然、そんな風に感じないけど…。いつものまんま。」
将輝、玄関からリビングに。
「ただいま~~っと。」
すると流美、キッチンで出掛ける格好で、
「はい、おかえり~~。これから買い物行ってくるから。」
流美、夜勤明けの午後である。
すると将輝のスマホにラインの着信音。
その音を聞いて流美、
「へぇ~~。この時間にあんたにライン。ふふ、珍しいね。滅多にラインや電話なんて来ないあんたに。」
将輝、思わず顔をクシャリとさせて。
流美、
「もしかして…、理沙さん…???」
けれども、すぐさま腕組みをして、
「…ん…???でも、あんた、理沙さんと和奏さんと、今まで一緒だったんだから~~。」
将輝、画面を見て…、口をグンニャリと。
流美、そんな将輝を見て、
「何、その顔~~???…まさか…、馨君じゃ…。かかか、ないっか~~。んじゃ、行ってきま~~す。」
玄関に向かう流美。
将輝、そのままゆっくりと2階に…。
「なんだか…、面倒くせ~~。でもなぁ~~。涼香さんから…。」
そして将輝、
「まっ、しゃあねぇか~。」
2階の自分の部屋のドアを。
すると向かいの部屋のドアが開いて、
「あっ、お兄ちゃん、おかえり~~。」
麗亜である。
将輝、
「おぅ、ただいま。」
「…と、言う事は~、理沙お姉さん、もうすぐ帰るね~~。」
「トイレか…???」
その声に麗亜、
「ううん、ちょい喉乾いた。」
「あん。」
そして将輝、部屋に入ってドアを閉めて、スマホで文字打ち、
「今、いいですけど。」

信じて…良かった。 vol.179. 将輝のスマホにラインの着信音。
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