そして…、翌日から理沙のオンラインの授業が始まった。
久しぶりに聞くクラスメートの声。画面に見えるクラスメートの顔、顔、顔。
何故か、どちらも最初は涙…。そして…、順調にオンライン授業は進められて行った。
オンライン授業1日目の夕方。一樹、画面を通して、
「どうだ、瑞樹、オンライン。」
理沙、
「うんうんうん。何だか、夢みたい。こういう方法があったんだね〜〜。」
「そうだ。かかか。これでまた、一歩、前進。」
その声に理沙、笑顔で、
「はい。」
一樹、
「…で、鴻上の方…???」
理沙、
「うん。行ってる〜〜。向うも私…、いつでも来て良いよって言われて。」
「へぇ〜〜。そっか。うん。とにかく、頑張れよ。」
そして、
「先生も、出来うる限りは、応援する。」
「ありがとうございます。」
「あっ、それと…、その後…、リハビリと病院へは…???」
「うん。リハビリは週に2回。そして、その日には駒田先生や看護婦さんとも会ってる〜〜。」
その声に一樹、笑顔で、
「そっか。うん。世話になったもんな〜〜。」
そして教壇から机に。そして腰を落として腕組みして、
「とにかく頑張れ。かかかか、画面に向かって、こんな事言うのも、変だけど〜〜。また、学校にもおいで。」
理沙、
「うん。」
「しっかし、おま、車椅子…上手くなったな〜〜。あれだけ動かせるなんて…。かかかか、さすがだ。」
「へへへへ〜〜。」
「おぅ。」
そして…、1週間後の夕方、庭に出来たバスケットコートを見て蒼介、
「へぇ〜〜。かかか、凄ぇ〜や。こんな風に出来るんだね〜〜。」
理沙、
「もぅ〜〜、最っ高。」
蒼介、
「かかかかか。うんうんうん。」
和奏、
「なんとも今って、凄い、洒落てるのね〜〜。どんな風になるのかと思ったら…。これって…、ポリプ…。」
夫に…、
「何だっけ…???」
蒼介、
「うん。ポリプロピレン。かかか、なんか…、言いにくいけど…。」
そして蒼介、ボールをバウンドさせて、
「わ〜〜お、完璧〜〜。弾むわ〜〜。かかか。」
そして、ラインから、
「ヨッ。」
わずかにジャンプしてのスリーポイントシュート…。奇麗な放物線を描いて…。
リンクの上からリンクの内側に当たり、斜めに跳ね返りリンクの外に…。
それを見て理沙、
「かかかか。」
蒼介、
「…そんなに…上手く行くはずも…。ねぇ〜よな〜〜。」
理沙、
「惜っしい〜〜。」
和奏、
「ははは。まだまだ…、これから…ですね〜〜。」
翌朝、庭に出た栞奈も、
「う~~っわ、凄~~。かかか、正に本格的~~。理沙~~。」
理沙、そんな姉に、
「うん。お姉ぇ。」
栞奈にボールを。
栞奈、
「おっと~~。」
そして2、3回ドリブルして、
「ヨッ。」
ボールはボードに当たり、そしてリンクに当たり跳ね返る。
栞奈、
「あっちゃ~~。」
コートに落ちてバウンドするボール。そのボールを持って栞奈、今度は理沙に、
「ほぃ。」
理沙、そのボールを受け取り、
「こんな…感じかな~~。」
バレーボールのトスの要領で、
「シュッ。」
ボールはボードに当たり、そのままリンクの中に、
「ザシュ。」
瞬間、栞奈と理沙、
「うそ――――――――っ!!!」
理沙、
「お姉ぇっ。」
栞奈、
「かかかかかか、入った―――――――っ!!!」
理沙、車椅子で、
「かかかかか、入った、入った。初めて入った―――――――っ!!!」
リビングから蒼介、
「おほ~~~。かかかか、理沙~~。なんと、なんと。や~~るもんだ~~。」
和奏、キッチンから、
「どうしたの~~。」
蒼介、
「え~~。」
和奏に振り返って、
「理沙、シュート、入った~~。」
「え~~、ほんと~~。凄~~い。車椅子の上から~~。」
但し、それからの3投は全てがリンクにぶつかるか、
ボードに当たったままで、リンクの中には…。
理沙、
「な~~んてね。そう…甘くは…ないよね~~。」
和奏、リビングから、
「ご飯よ~~。」
理沙と栞奈、
「は~~い。」
ラインで瑞樹家に出来たバスケットコートを知った麗亜、
「凄~~い。」
そして送られてきた画像を見て、
「ねね、お兄ちゃん、お兄ちゃん。これこれこれ~~。」
その画像を見る構えの将輝、
「あ~~ん…???」
「理沙お姉さんの家の庭~~。」
将輝、
「へぇ~~~。」

信じて…良かった。 vol.075. 理沙のオンラインの授業が始まった。
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
