友梨佳、スタッフルームに…。
「栞奈~~。理沙ちゃんとおかあさん、お店に来てる~~。」
栞奈、
「あ~~。ありがとう~~。」
「理沙ちゃん、車椅子、慣れてきたみたいね~~。」
その声に栞奈、
「ん~~。さすがに飲み込みが早い。まっ、週に2回のリハビリ。それに、家ではバスケの練習で庭を行ったり来たりしてるから~~。」
「そういうアクティブ感、半端ないよね~~。じゃ、私、レジ戻る~~。」
「あっ、サンキュ~~。」
季節は9月の半ば…。外から見るコムサフード。
窓際でドリンクを飲んでいる和奏。そしてポテトを食べている理沙。
その真ん中で何やら話し掛けているユニホーム姿の栞奈。
翌日、瑞樹家には一樹、
「ヨシ。これでOK。瑞樹~~。これで、授業、みんなと一緒に受けられるぞ~~。かかかか。」
理沙、
「や~~った~~。はははは。」
和奏、一樹に、
「ありがとうございます。」
一樹、右手を振って、
「いえいえ。」
一樹、
「何か、喋ってみろよ。」
理沙、
「うん。」
そして、画面に向かって話し始める理沙、
「小松原先生~~~。」
画面の小松原、右手を振って、
「あ~~い。見えてますか~~。」
「うんうん。見えてる、見えてる~~。」
一樹、
「かかかかか。」
小松原、
「瑞樹~~。久しぶり~~。」
「はい。」
「かかかかか。教頭先生が、顔見たいって~~。」
画面には映らない室越、
「何をバカな事、言ってるんですか。」
と、言いながら、画面にチラリ。
「ヨッ。」
そしてすぐに顔を引っ込める。
理沙、
「教頭先生~~。コンニチワ~~。」
マイクを通して、
「コンニチワ~~。」
小松原、
「…と、言う事で~~。これで、明日から、授業、始められる~~。分かんない事があったら、何でも聞いて。」
一樹、
「小松原先生、ITは、学校一、詳しいですから。今回も全部丸投げで…。かかかか。しかも、快く引き受けてくれて…。」
和奏、お辞儀をして、
「ありがとうございます。」
黒板の前で小松原、
「まっ、この状態で明日から授業、始まる訳だけ…ど~~。別に、教室だけ…、と、言う訳でも…ない。」
理沙、
「へっ…???」
「他にも、音楽や化学、それに保健体育、可能な限りパソコンを移動できるようにしてる。」
「わぁ~~。」
「そういう意味では、瑞樹~~。おまえは友達に恵まれてる。」
「へっ…???」
「元々、この席は、角舘(かどたて)の席だけど、このパソコン使うって言ったら、あいつ、んじゃ、俺のこの席、使っていいっすよ~~。とな。俺が瑞樹の席、移るわ。…と言ったんだが~~。瑞樹の席は女子の列。」
理沙、
「あっ。」
「…で、結局、瑞樹の席を詰めて、その女子の列の最後尾が角舘の席に。」
「わお。」
「そしてだ、パソコンは女子が全員、持ち回りとなる。教室以外の授業も出来るぞ~~。」
「わは。」
「まっ、当然、クラスのみんなとも会話も自由だ。」
理沙、ニッコリと、
「うんうんうん。」
一樹、和奏を見てニッコリと…。
和奏、一樹にお辞儀をして、何度も、
「ありがとうございます。」
「…で、どうなってる、バスケの方は…???」
その声に一樹、
「ほ~~ら来た~~。」
和奏を見て…。
理沙、
「あっ。」
一樹、
「そういう時は~~。」
電源ケーブルをパソコンから抜いて…。
「教室のパソコンと同じ状況が、こっちでも…、出来るって~~訳。」
パソコンを持ちながら一樹。
理沙、
「あっ、そっか。」
一樹、和奏に、
「瑞樹さん、よろしいでしょうか。」
和奏、
「あ~~。はい。どうぞ。」
一樹、パソコンをそのまま持ってリビングに…。
そして外にパソコンの画面を向けて、
「小松原先生~~。」
パソコンのマイクから、
「わお。はいはいはい、見えます~~。バスケットリンク~~。凄ぇ~~。屋外用ですね~~。」
一樹、
「えぇ~~。ははは。私も見てビックリ。正に本格的~~。」
理沙を見てニッコリ。
理沙も笑顔で口一文字に。
室越もパソコンの画面を…。
「わお。こりゃ凄い。」
一樹、
「でしょう~~。教頭先生~~。」
和奏、
「教頭先生~~。いつもお世話になっております。」
その声に室越、
「いえいえいえ。とんでも…。はははは。」

信じて…良かった。 vol.074. 一樹、「ヨシ。これでOK。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 きっと大丈夫
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
