凡そ、10代後半か20代前半の女性。そして男性が1割程度。
そんな中で、結構視線を浴びている凛久。
その割には、それほど意識もしていないのか凛久。
逆に茉祐子、そんな凛久を見て、
「ねね、霧島さん。なんだか…視線…凄~~い。」
小声で…。
その途端に、ようやく自分に注がれている視線に気づく凛久、
「えっ…???」
すぐさまあちこちを見てしまう凛久。
そんな凛久に茉祐子、
「いやいやいや。そんな…、あちこち見たら…。霧島さ~~ん。ぷっ、くくくく。」
途端に自分を見てくれているであろう男性を見て赤くなり目を背ける女性たち。
茉祐子、そんな女性たちを見て、思わず頭の中で、
「…わお。霧島さん…モテる~~。」
15分程度過ぎたろうか、ようやく茉祐子たちの番になり、お気に入りのクレープを…。
そして、行儀は悪いのだが、歩きながらそのクレープを食べ…。
凛久、照れ笑いをしながら、
「たまには…、こういうのも…???…行儀は…悪いけどさ…。」
茉祐子、そんな凛久を見て、食べながら2、3度頷く。
「うんうん。」
口の角に右手中指をやりながら、
「ふふん。」
そして原宿駅からはまたその先の新宿へと…。
その頃、成宮家では、ようやく腰を上げた真純と聖子。
そして廊下を歩きながら真純、
「薫子さん、ごめんなさいね。仕事中に押し掛けたみたいで…。」
そんな真純を見て笑顔で顔を横に振る薫子。
「うんうん。…でも、やっぱり…いいわ~~、茉祐子~~凄~~い。」
聖子。
薫子、そんなふたりに丁寧にお辞儀をして、
「ありがとう~~。」
そして真純と聖子、成宮家の玄関に。
「さて。聖子さん。今度は夢乃の番。会いたいわ~~。」
そんな真純に聖子、
「うんうん、いいわよ~~。結構夢乃も、みんなに会いたいようだったから。」
「ほんと…???…ありがとう~~。」
真純、自分の願いが届いたかのように聖子の右肩に手を…。
聖子、そんな真純を見てニッコリと。
「じゃね、薫子さん。」
そして、
「ほんとにごめんね~~。忙しいのに~~。」
薫子、そんな聖子に首を振り、
「ううん。全然~~。また、いらっしゃって。」
真純、
「ありがとう。」
手を振って。
「じゃね。」
「うん。気をつけて~~。」
そしてふたり、アプローチを抜けて通りへと…。
薫子、
「さてと。続き、続き、やっちゃわないと…。また愛弓ちゃんから催促の電話来るぅ~~。ヤバイ、ヤバイ。」
勢いよくリビングに…。
そしてこちらでは…。
もしかして…、茉祐子から何かしら、ラインでも来るか…、と…。
けれども…、まさか、デートの最中に…来るわけはない。
…とも、感じながらの侑里。
実は夫のフットサルの仲間と約束したガーデンバーベキュで、
賑やかに盛り上がっている羽田家だった。
子供たちとスイカを食べながらの侑里。
テーブルにはしっかりとスマホを置いて。
そして夫の仲間の妻たる女性と楽しく会話しながら…。
新宿のデパートでウィンドウショッピング中に、
偶然通り掛かった旅行会社のドアに、どこかの国の写真。海の写真。
そしてふと茉祐子、
「あ~~~、海…行きた~~い。」
そして、見ている写真とは全く異なる、
「オーストラリア…かぁ~~。」
そんな茉祐子に凛久、
「はっ…???茉祐子ちゃん、オーストラリア…???…海…???」
そして茉祐子の見ている写真を見て凛久、
「けど、その写真は…???…確か…、フィジー…???」
茉祐子、そんな凛久の声に、途端に両手をヒラヒラとさせて、
「あ~~はははは。いやいやいや。そういう…訳じゃ…。」
凛久、すかさず腕時計を見て。
「ふん。行っちゃう…???…海…???」
途端に茉祐子、
「はい…???」
目を真ん丸く。
凛久、茉祐子に、
「まずは…、西口に行こう。」
茉祐子、
「えっ…???えっ、えぇ~~。」
首を傾げての茉祐子。けれども凛久にそのまま着いて行くように…。
そして山手内回りから新橋へと向かう…。
茉祐子、
「まさか、新宿から今度はお台場の方に行くなんて、思ってもいなかった。」
そんな茉祐子の声に凛久、
「かかかか。思いついたらね~~。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.189. 「ねね、霧島さん。なんだか…視線…凄~~い。」
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