そして、目黒に着いて…、自然にふたり…立ち上がる。
そのままホームに立ち。茉祐子、いきなり、
「くくくく。なに…???…霧島さん、一言も喋らないし~~。かかかか。」
そんな茉祐子に凛久、途端に左手を振り、
「いや。いやいやいやいや。茉祐子ちゃんも、ニコニコしてたから、何か話し掛けてくるとばかり…。」
そんな凛久に茉祐子、
「え~~ぇ~~。」
そして、
「かかかかか。」
そしてふたり、歩きながら自然に向かったのが山手線。
それからは、今までのだんまりは何だったのか、お互いの言葉のキャッチボールが続く。
時には茉祐子、
「いやいやいや。だ~~って、そうでしょ。じゃなくっても…。こっちは…。」
そして時に凛久。
「いや。うん。何と言ってもあれには驚いた。まさかって…、思ったよね~~。後ろ向いたら、ふたり…、いるんだもん。え~~~???…って。」
そんな凛久に茉祐子、
「かかかか。」
そしてふたりが降りた駅は恵比寿。
あちこち見て回り、その後また駅に戻り、今度はそのまた北の渋谷。
ここでもあちらこちらと見て回り。しかし、ここで凛久、
「茉祐子ちゃん、エトランゼ、寄らなくって…。」
その声に茉祐子、少し顔を赤らめて、
「あ~~。今日は…いいです。うん。はい。」
しかも、この時点で茉祐子、少し鼓動が高鳴っていた。
頭の中で、
「…もし、会社の誰かに…。」
そうである。実はエクレールの入っているビルのある場所は、渋谷なのだ。
内心、ドキドキ感を止められない茉祐子。
けれども凛久はあまり意識しないがままに渋谷の街を…。
そしてまた再び渋谷駅の別の改札から今度の場所は明治神宮前。
茉祐子、少しばかり胸を撫で下ろすように、
「ふぅ…。」
そこから表参道を歩いて…。
時には犬の散歩の若い夫婦。
そしてまだ10代…だろう。
2組の男女とすれ違い、凛久、そんな男女の後ろ姿に、
「しかし…、最近の若い子っていうのは…お洒落だ~~。」
そんな声に茉祐子、
「えぇ~~???かかかか、霧島さ~~ん。」
ふぃに凛久に体を向うとして体を横に。
その時マキシワンピースの裾が大きく揺れて…。
その裾にぶつかるように1台の二輪車。いきなりよろけながら…。
茉祐子、
「わっ。」
すかさず凛久が茉祐子の体を自分の体に寄せるように抱き締めるように。
「おっと。」
なんとか転倒せずに…。けれどもその場で立ち止まり、
ふたりの男女に振り返り、ヘルメットの下からお辞儀をして、
「すみませんでした~~。」
その声に茉祐子と凛久、お互いに笑顔で…。
そして茉祐子、頭を下げながら、
「ごめんなさい。」
二輪車はそのまま前を。
まだ凛久の体に寄せている茉祐子、途端に、
「あっ。」
凛久から離れて。
凛久、
「かかか。」
茉祐子、少しだけ口を尖らせて。
凛久、頭を傾げながら、
「確か~~。前にも、こんな事…。ん~~???」
茉祐子、すぐさま、
「帰る電車の中でね~~。」
「あ~~~。そぅそぅ。うんうん。さすが、記憶力…いいねぇ~~。」
「もぅ~~。霧島さ~~ん。馬鹿にしてぇ~~。」
凛久、その茉祐子の声に、
「いやいや。馬鹿にしてないでしょう~~。」
そしてふたり、自然に歩道橋に…。
その上を歩きながら、
「とにかく…、天気…いいねぇ~~。」
凛久。
茉祐子、
「ですよね~~。」
丁度、歩道橋の真ん中あたり。
「ちょいと…、小腹…。空きません…???」
凛久。
茉祐子、その声に、ニッコリとして、そして、
「ぷっ。分かりました…???」
凛久、腕時計を見て、
「まっ、時間も…3時だし…。」
そこからふたり、そのまま歩道橋を渡り、そしてまた明治神宮前…。
そして歩き続けて竹下通り。
凛久、
「さすがに…人~~。」
茉祐子、笑いながら、
「うんうん、さすがに凄いよ、ここは。」
そして人気のクレープ屋に…。
凛久、
「さすがに…。並んでますね~~。」
けれども茉祐子、
「ふん。でも…たまには…いいかな~~。」
自然にその行列の最後尾に…。

薫子と茉祐子~その愛~ vol.188. お互いの言葉のキャッチボールが続く。
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
