そして茉祐子を見て、
「なんだか僕には、物凄い海に行きたいって見えたんだけど…、茉祐子ちゃん。」
そして前を向いて、また茉祐子の顔に、
「なんかあった…???…いきなり海なんて…???」
茉祐子、そんな凛久を見て、
「えっ…???あっ、あ~~。」
そして、
「ははは。」
前を向いて、
「……うん。あのね。実は…。」
そして茉祐子、午前中の出来事を凛久に話し始める。
凛久、
「へぇ~~。凄いね~~。」
その時、電車は新橋に到着。そこでふたりは電車を降り、ゆりかもめへと…。
そして乗り込んで茉祐子、
「わお。はは、ゆりかもめ…、中学生以来…。」
凛久、そんな茉祐子に、
「へぇ~~。」
「霧島さんは…???…ゆりかもめ…???」
その声に凛久、
「ん~~~、まっ、数えてはいないけど…、何回かは…。もちろん、仕事で…、だけどね~~~。」
その声に2、3度頷く茉祐子。
凛久、右左眺めながら、
「ふ~~ん。しっかし…。海外の医学生…。専門が小児科かぁ~~。ん~~。凄い。」
そんな凛久に茉祐子、
「ふふ。」
そして、到着したのが…。お台場の海浜公園。
茉祐子、波の寄せ際まで、
「ひゃ~~。海だ~~~。はははは。」
凛久、茉祐子より数メートル後ろで、
「スカートの裾~~。汚れちゃうよ~~。」
そんな凛久に振り向いて茉祐子、にこにこと笑いながら、
「かかかかか。霧島さ~~ん。」
凛久、そんな茉祐子の笑顔にほっこりとした表情で…。
そして、茉祐子に近づいて…。
茉祐子、そんな凛久の傍でニコニコと。
いきなり勢いをつけての波に茉祐子、
「ひゃ。」
自然に体が凛久に。
そして自然に凛久、茉祐子の体を引くように、
「かかかかか。」
そんな風にして、数10メートル、歩いたろうか…。
そして今度は場所を移動しての展望デッキを歩きながら…。殆どが仕事の話。
その中に家庭の話も交えて…。
「そっか~~。六条さん、さすがに…成宮家と縁が深い。」
そんな凛久に茉祐子、
「うん。何と言っても、私の子供の頃…。…ん…???いや…???私…生まれる前…からか…???かかかか。」
凛久、
「うん。そうなるよね~~。」
気持ち良い風が吹く。
柵に捕まっての茉祐子、
「気~~持ち良い~~。」
そして、
「かかか。また思い出しちゃった。」
凛久、
「ふん…???」
「夢乃ちゃんの事。」
「あ~~。オーストラリア留学の…???」
「うん。…おとうさん。誕生日。バースディサプライズで日本に来たんだって。」
「へぇ~~。」
「…なんだけど~~。」
「うん…???」
「日本に来た理由は…、それだけじゃあ、なくって~~。」
そんな茉祐子に凛久、
「ふん…???」
「ほんとは、その医学生をおとうさんに、紹介する…んだって。」
その瞬間、凛久、
「うそ…。」
キョトンとしての凛久。
茉祐子、そんな凛久に、笑顔で、
「ふふん。…まだ、そこまでは話してなかったよね~~。医学生の彼がいるって…とこ…までしか…。」
そんな茉祐子に凛久、笑顔で、
「かか、確かに。」
実際、その先は、今までの時間、話そうとはしても、
何かしらタイミングがずれて話せていなかった。
凛久、
「…と言う事は…、紹介って言うんだから、その医学生…???」
茉祐子、
「うん。日本に来る。」
「わ~~お。」
「明後日って…言ってた。おとうさんの誕生日がしあさってなんだって。」
凛久、
「へぇ~~。…なんか…凄い感動話に…なりそう…。…って言うか、おとうさんの気持ち…、思いって気になるよね。」
そこまで言って凛久、茉祐子の顔を見て…。
茉祐子、真っすぐと海を見て…。そしてニッコリと、
「羨ましい~~。」
凛久、茉祐子と同じように柵に手を、
「ん~~~???」
「私には…、2人のいとこがいるんだけど…。…勇吾。そして夢乃ちゃん。」
凛久、少し目を歪めて…、
「…ん…???勇吾…。はて…、どっかで…。」
瞬間、茉祐子、目を真ん丸く、そしていきなり口を両手で塞いで…。
そんな茉祐子を見て凛久、
「…ん…???」
茉祐子、いきなり顔を赤らませて。
「どしたの…、茉祐子ちゃん。」
咄嗟に茉祐子、
「あっ。えっ。あっ。はははは。…やばっ。ははは、私…。」
凛久、
「ん~~???」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.190. 「なんかあった…???…いきなり海なんて…???」
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
