病室のドアがガラリ、
「おぅ。」
薫郎、
「雅樂じぃ。」
そして、絃と翠。
「おはよ、ユッキ。どぅ…???」
「おはよ。」
薫郎、
「おはよ。雅樂じぃ、絃。心配掛けて。」
「当ったり前ぇだろうが~~。おめぇ、病院に運ばれたってみどから聞いて、心臓…止まるかって思ったぜ。」
口をへの字にしながら雅樂。
薫郎、笑いながら、
「かかかか。ごめんごめん。」
「まっな。おめえがそんな簡単にくたばる訳、ねぇだろ。けけけけ。」
「元気そうで、安心した。うん。」
絃。
「絃、ごめんな~~。心配掛けて。」
両手を合わせて。
そんな薫郎に絃、
「ううん。ううん。御蔭で、みどと一緒に寝れる~~。う~~れしくって~~。」
そんな絃に、変顔の薫郎、
「おぃ。そっちかぃ。」
「かかかか。もう…ベッドの中、絃の匂いでものすんごく、良い匂い。」
翠、眉を2度下げて。
薫郎、
「はいはいはいはい。そうですか~~。」
不貞腐れる薫郎。
「かかかか。こいつ、不貞腐れてらぁ~~。」
笑いながら雅樂。
「えぃえぃえぃえぃ。なんか…食いもん、作って持って来たかったが…、絶食って…。」
雅樂に薫郎、
「…うん。」
「まっ、しゃあねえな…。…で、いつまで…???入院…???」
「今になって…、あと…、9日…くらい…かな…???」
翠、
「話だと、2週間近く…掛かるって…。」
薫郎、絃、首を縦に。
雅樂、数回頷きながら、
「ほぅほぅほぅ。」
薫郎、
「ごめん、雅樂じぃ、店、手伝えない。」
そんな薫郎に雅樂、
「バ~~カ。そんなもん、おめぇが気にしてどうする。土台、俺の店でぃ。それに、しっかりもんのべっぴんがいるからよ。なぁ~~絃~~。」
その声に絃、口をすぼめて、目をまん丸く翠に向かって。
そして顔を左右に振り…。
翠、
「かかかかか。」
絃、
「初めて言われた~~。」
翠、びっくりして、
「うそでしょ。」
こちらも目を真ん丸く、
「こ~~んな可愛くって、素敵で、綺麗な子~~。それに、優しいし~~。雅樂じぃ、鬼か。」
雅樂、
「てやんでぃ。俺が言わなくったって、分かんだろ。んな事ぁ~~。てめえの娘みたいに、可愛がってんのが~~。」
絃、翠に寄りかかって、
「ぷぷぷぷ。」
翠、
「かかかかか。うんうん。そうだよ、そうだよ。雅樂じぃ、物凄い素敵なおじいちゃんだもん。」
そして絃と一緒に、
「ねぇ~~~~。」
薫郎のベッドの左側、椅子に座りながら雅樂、翠と絃を見ながら…、
そして薫郎の顔を見ながら、
「なんなんだぃ、しょうがねぇなぁ~~。」
ばりの顔で…。
薫郎、
「はははは。うんうん。」
そして、薫郎、翠に、
「あっ、みど…、あれから、ゆず、何か連絡…あった…???」
その話に翠、
「あっ。そうそう。ううん。全然、あれから一度も…。ライン送っても既読になんないし。電話も繋がんないし…、電源切ってんのかなって…。思っても…みたり…。」
「参ったなぁ~~。」
「遊馬…君に…、連絡してみようか…???」
その声に薫郎、
「…あ、あ~~。…とにかく…、遊馬君に、見舞いって…言って…、病院には向かったはずなんだけど…。」
翠、
「……。」
「病院に行く前に…何か…あった…???それとも、病院で…???ん~~~。」
絃、
「ユッキ…。」

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