絃、「良い人…みたいだね。ユウマ…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ その話に翠、
「え゛っ!!!…そうだったんだ~~。」
そして頭の中で、
「…道理で…。」

絃、
「私だって、あの時間、お店だもん。みどが帰ってきているなんて、分かる訳がないもん。」

思い出しながら翠、小さな声で、
「…だよね~~。」


コレクションの時に、帰りに巽と食事したときの事である。
あの時に、巽が翠をかつて、病院で知り合った女性だと、翠に告白。
いきなりの事で翠もショックを受け、通りの少し広い場所のベンチで…。
やがて翠を探しに巽。ペンチでふたり。何故かしら巽の左肩に凭れるように眠ってしまう翠。
そんな翠をタクシーで、やきとり雅楽まで送り届けたのだった。

当の翠本人は、眠ってしまってからの記憶が…ない。


「私の方が絃に起こされてビックリしたくらいだから…。」
翠。

「かかかか。うんうん。そうそう。」
笑いながら絃。

少し考えて、
「え゛っ。…じゃ…雅樂じぃ…ユウマの事…???」
翠。

絃、くすりと、
「ううん…。知らない。…でも、そういう人がいた。事は…知っている。言わないと…雅樂じぃも…心配するから。」

「…か~~。」

そして…絃、
「良い人…みたいだね。ユウマ…。しかも、体もガッチリしてそう。それに…。」

「それに…???」

「みどと、何かしら…縁…あるみたい。」
そして前をまっすぐに空を見るように絃、
「だって…、10年前には病院で…。そして、今度は東京駅で…、みどと一緒のとき…。」
後ろで両手を結びながら歩く絃。
「な~~んだか、羨まし。」

レースキャミソール。そしてデニムのショートパンツ。
裾はわずかにクラッシュ加工の絃。

そんな絃に後ろから翠、いきなり、
「こんにゃろ。」
絃を後ろから抱きしめる翠。

「わぁ…。びっくりした~~。」

そして絃のお腹から胸、そして両脇を手でくすぐる翠、
「コチョコチョコチョ~~。」

「かかかか、みど~~。くすぐった~~い。」
「絃~~。」

「ん~~???」
「良い匂い。」

「かかかか。」
絃を抱きしめたままで…、
「ユウマ…。」

絃、
「うん。」

「180…ある。」

その数字に絃、いきなり翠に振り向いて、
「…でっしょう~~。凄い、背ぇ高いって。うんうんうん。」

「高校時代…サッカーやってたもん。体はガッチリ…してるよ。…でも、あれから10年経っても、あんな感じだもん。…なんか…鍛えてんのかな…???…そこまでは…。」
頭を傾げて。


ふたり並んで歩きながら…。数秒後…。
いきなり翠、絃、ふたり同時に、
「うそ―――――――――っ!!!!」

いきなり駆け出して、ふたり同時に腰を下ろして、
「かっわいい~~~。え~~~。」


若い夫婦、そして5歳くらいの女の子。
夫婦が共に2本のリードを握っている。
そのリードの先が、4匹のフレブル。それぞれ可愛らしいコスチュームで。

突然のふたりの女性から犬を可愛がられて、若い夫婦もにっこりと。
女性ふたりに妻の方、
「ありがとう~~。」

夫、
「はははは。」

翠、
「抱いて、良いですか~~。」

絃、
「私も、私も。」

妻、
「えぇ、えぇ。どうぞ、どうぞ。」
笑顔で。

女の子も、
「お姉ちゃん、ありがと。」

そんな女の子に笑顔で翠と絃、フレブルを抱きながら、
「すっごい、かっわいい~~。」
「ねぇ~~~。」








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