「ふ~~ん。…絃って、彼って、いないの…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 通りを歩きながら、
「さすがに…人の数、少な…。」
絃。

「そりゃそうだよ、土曜日だもん。それに…、今日から3連休。絃もまだ、大学、夏休みでしょ。」
翠。

「ふん。9月…下旬まではね~~。」
「絃、休みの時は…何やってんの…???」

そんな声に絃、
「私…???ふ~~ん。たま~には…友達と出掛けたり…してる~~。」

「ふ~~ん。…絃って、彼って、いないの…???」
「へっ…???私…???いやいやいや。いない、いない、いない。」

「う~~~っそ。こんなに可愛くって、素敵で、優しい女性が…???」

そんな驚きの目で見る翠に絃、
「いやいやいや。とんでもない。私なんて。私より、凄い女の子、大学に何人もいるし…。私なんて、全く着いて行けてない。」

「う~~っそ。そうなの…???絃より素敵な女の子、どんな女の子よ。想像着かない。」

「いやいやいや。全然、全然…。」
両手で胸の前で×を作って両手をひらひらとさせる絃。

「世の男ども、節穴か…。」
腕組みしながら翠。

そんな声に絃、
「かかかかか。」
そして辺りを見回して絃、
「今頃、ユッキ、起きたか~~。」

翠、
「ふ~~ん。」

「ねね、みど…。」

「ん~~???」
絃の顔に…。

「みどって…遊馬さん…、好きなの…???」

その声にいきなり翠、驚いたように、
「へっ…???」
そしていきなり顔を赤くして、
「な…、な…、何、言ってるの、いきなり。」

絃、
「あ~~。赤くなった。シシシシシ。」

そんな絃に翠、何かしら落ち着かない面持ちで、
「な…なに…。あ、あのね~~。…ったくもう~~。」

絃、笑いながら、
「かかかかか。」
足でステップを打つように、
「図っ星っかな~~。」
そして翠の少し前を歩いてくるりと翠に後ろ向きで向き直り、ニッコリと。

翠、
「この~~。可愛い顔して、恐ろしい事…言うね~~。こやつ。」

絃、そんな翠に、ニッコリと顔を左に傾けて…。

「そもそも、なんで私が、ユウマ…好きって…。」
そう言ってしまって、途端に、自分の口を押えて、
「あっ。」

絃、思わず目を見開いて、
「あっ!!!今、ユウマって言った。」

翠、途端に、右目を瞑って…。
「わっちゃ~~。」

「かかかか。や~~っぱり、遊馬さん、みどの、初恋の人だったんだ~~。」

その声に翠、顔を顰めて、口を尖らせて、
「…んもぅ~~。こんにゃろ。」
絃に舌を出して、
「べぇ~~~。」

絃、
「かかかかか。」

一拍置いて翠、
「…ん~~。でもさ。なんで…絃、分かったの~~。…んん、遊馬君が、ユウマ…。…んん、つまりは…私の初恋の人だって…。」

その翠の声に絃、
「ふん。実は~~。あたし、この前、遊馬さんの病室、みどとユッキと一緒にお見舞い…行ったじゃない…。」

「ふん。」
「でも、あの時、遊馬さん見たの、初めてじゃなかったんだよ。」

「へっ…???」
キョトンとして翠。

「ほら、みどが裏の玄関で、柱に背中付けて眠ってた。」
「ふんふんふん。あった、あった。」

「あの時、私が、みどを起こしたよね。」
「ふん。」

「あの時、なんで、裏の玄関にみどがいるの分かったか…。あの時、ユッキも知らなかった。」

翠、あの時の事を思い出して、
「あっ…。」

絃、
「あの時、遊馬さん、お店に入ってきて、私にみどが裏の玄関にいるよって…教えてくれたんだよ。ほんの数秒だったけど…。」






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