シャワーを浴びながら橙、
「夢…、見てた…、私…。」
薫郎の容態が急変して、多床室から個室に移り、まさに重篤との連絡が橙に入り、
すぐさま渚沙と病院に。既に薫郎の口には酸素マスク。
橙、涙を流しながら、
「ユッキ。ユッキ。しっかりしてっ!!!!ユッキ!!!」
薫郎の体を揺する橙。
医師、
「東京の病院への転院の手続が終了して、その準備に入ろうとした矢先に、いきなり…。」
看護師の設楽、
「すぐに関係する方々に連絡を…。」
渚沙、
「先生…、手術では…???」
医師、
「患者がこの状態で手術は出来ない。ましてや、同意すら…。」
いきなり薫郎、嘔吐。そして、顔は蒼白。見る見るうちに血圧低下。
橙、叫ぶように、
「ユッキっ!!!ユッキっ!!!」
その瞬間、
「死んじゃいや――――――――――っ!!!!」
そんな夢を…。
シャワーを浴びながら橙、床に膝まづいて、
「ユッキ…、死んじゃ…やだよ。」
その時、薫郎の今までの顔が橙の頭の中で走馬灯のように…。
会社の中で薫郎とぶつかったときの事。
そして新幹線の前での薫郎の背中。
「ユッキ。」
3時間後、渚沙が橙の部屋に…。
「おはよ。」
橙、
「おはようございます。」
「どうしたの~~。物凄い顔。」
「うん。」
「ほぃ。朝ごはん。」
コンビニの袋を橙の目の前に…。
橙、パンを食べながら渚沙に夢の事を…。
その話に渚沙、
「はっ…???え…???え~~~???」
そして、
「おやおや…、それで…そんな顔かぃ。」
橙、
「だ、だって~~~。」
渚沙、
「うんうん。うんうん。ゆずちゃん、杉浦さん。やっぱ…、好きなんだ。」
その声に橙、
「あっ。いや…でも、ユッキには…。」
渚沙、
「うんうん。分かってる。昨日…聴いた。…でもさ…。気持ちって、正直だよ。」
そして、
「ほぃ。食べ終わったら、仕事、仕事~~。」
いつも通りに忙しいジェシカのフロア。
尋音、
「あ~~。みど、ロンドの草島主任、3番。」
翠、
「あい、あ~~い。」
呉羽、
「榛名~~。安奈(あんな)の仕様書、届いてないぞぉ~~。急いで~~、ライン…大丈夫なの~~???」
榛名、
「あ~~。はい。すみませ~~ん。」
万美、テーブルから離れて、自分の机の書類から、
「おっ、これだ。はいはいはい。」
そして一気に夕方に。
帰る支度をしている翠に万美、
「みど~~。」
翠、
「うん…???」
「ユウマ…???」
「へっ…???」
尋音、
「おっ供~~。へへへへ…。」
翠、いきなり目をパチクリ、
「万…、尋…。うそ~~~~っ!!!!」
万美、
「へへへへへへへ~~~。」
尋音、翠の耳に囁くように…、
「初恋の相手だもんね~~。」
その声に翠、目を閉じて、顔をくしゃりとさせて、
「うそ~~~~。参った~~~。マジで~~~。」
「抜け駆けは…、許さんぞ~~~。かかかかか。」
万美。
会社を出て、歩きながら、
「いつから知ってたの~~。遊馬君が…私の…初恋のユウマだって…???」
万美と尋音を交互に見ながら…。
万美、
「ん~~~。もしかして…、みどが気が付くより、前…かも…。かかかか。」
「はい…???」
そして翠、
「さすがに…万だ…。鋭い勘。」
尋音、
「まっ、ゆずには…悪いけど…。それは、それで…。どうにか…、なる…かな~~。」
翠、
「わ~~~。そりゃ、尋…、いじわるだ~~。」
「まま。まままままま。」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。