橙、救急車の中で薫郎の手を…、
「ユッキ…。」
まだ、汗を掻き続けている薫郎、辛い表情に、傍にいるる橙に、
「ゆず…、ごめんな…。…つつつつ…。」
橙、
「ユッキ…。」
そして救急隊に、
「すみません。どう…???」
「詳しくは…検査してみないと…。でも…、全力…尽くします。」
蘭、ようやく順番になって、
「すみません、あの…、今、出発した救急車、追いかけてください。北原病院…。」
病院で橙、そわそわしながら…。
そこに蘭、
「お待たせ。」
橙、
「蘭姉ちゃん。」
「うん。…それはそうと…、ゆず、あなた…会社…電話は…。それに、さっき、新しい取引先に挨拶って…。」
その声に橙、いきなり目を見開いて、
「あ―――――――っ!!!!いっけな~~い。」
そんな橙を見て蘭、
「ふふ。やれやれ…。」
橙、慌ててバッグからスマホを…。
「はい、矢萩です。ゆず~~。お疲れ、仙台着いた~~???…あれ…、ユッキは…???」
呉羽。
「木葉です。お疲れ様ですリーダー。…実は……。」
呉羽、スマホで話を聞きながら、その途端、
「え――――――――っ!!!」
いきなり周囲のスタッフたち、
「!!!!!」
いきなり、
「みどっ!!!ユッキ、新幹線で体調悪くなって、今、病院。」
その声に翠、
「えっ!!!」
呉羽、スマホを机に、スピーカーを…。
営業ブースからも…。
呉羽、
「ヤマチっ!!!」
千慧、
「なになに…ユッキ…???」
スマホに呉羽、
「ゆず、とにかく今、病院にいるのね。」
スピカ―を通して橙の声、
「はい。今、診察…???検査…???」
万美、
「どう~~なってんの~~。」
翠、
「なんで…、いつもと変りなく…出てったのに…。」
橙、
「リーダー。私…。」
「うん。とにかく分かった。結果分かったらまた電話頂戴。頼むね。」
「はい。」
ぞろぞろと呉羽の下に集まるスタッフたち。
「ユッキ…。」
翠、
「ゆず、大丈夫。ひとりで…???」
そんな翠の声に橙、
「あれ…???チーフの声…。」
「みんなで聞いてるよ。」
千慧。
橙、
「千慧マネージャー。…あ~~。スピーカー。」
呉羽、
「田島川専務には、私の方から連絡入れとく。」
そして、
「あなたの方も…、後で、連絡入れて、向こうさん…心配するから。」
「はい。分かりました。」
「とにかく…大丈夫ね。頼めるね。」
その声に橙、静まり返って。
翠、
「ゆず!!!…どうしたの…???」
いきなり目に涙溜めて、橙、
「チーフ、チーフ、私…。」
そんな涙声がスピーカーから。スタッフたち、
「ゆず…。」
その時、
「すみません。途中から失礼します。」
いきなり橙からスマホを取り上げて蘭。
橙、
「蘭…姉ちゃ…。」
スタッフたち、
「!!!!…誰…???」
目をパチクリさせて呉羽、
「あ…、あの…???…どちら…様…???」
蘭、
「申し遅れました、木葉橙の姉の、久留須蘭と申します。」
スタッフたち、
「え~~~~???ゆずの…お姉さん…???」
蘭、
「どうやら…みなさん、スピーカーで聞いているようで…。」
呉羽、
「久留須…蘭…???…あれ…???どっかで…聞いた…???」
千慧を見ながら…。
「お世話様です。週刊シャンディアの、久留須です。」
その瞬間、呉羽、
「あっ!!!!思い出した。週刊シャンディア、久留須。ベテラン記者。」
そして呉羽、
「お世話様です。ジェシカの矢萩呉羽です。」
「矢萩リーダー。お世話様です。ご無沙汰しております。」
「え~~~。久留須さん…、ゆずのお姉さん。」
蘭、にっこりと…、そして橙を見て、
「はい。」

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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。